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マイナスになる学資保険もありますよ!

子どもが生まれたら将来の学費の為に「学資保険」を契約する人はいまだに多いです。
ソニー生命の2020年の調査では、約43%の人が何らかの学資保険を契約して将来の学費に備えているとの結果がでています。

あなたが加入している学資保険はちゃんと目的に合った学資保険ですか?

学資保険の目的は?

学資保険に加入する一番の目的は、

子どもの教育費を貯めるため」ですよね。

学資保険に加入して、決められた保険料を払い込むと、将来、子どもが大学に入学するタイミングなどで満期金や学資金という名目でまとまったお金が受け取れます。

ということは、支払った保険料より戻ってくるお金が少なくなったら学資保険に加入する意味はないと思いませんか?

お金が増える商品と減る商品

同じ金額を積み立てても保険商品によって、支払った額より多くなったり少なくなったりします。

例えば、下記の場合で比較してみます。

 契約者:30歳男性
 被保険者:0歳男性
 保険期間:18年満期
 保険金額:300万円(満期時に戻ってくる額)

①学資保険ならココと言われる保険会社
 月保険料:13,770円
 支払総額:2,974,320円(返戻率 約100.8%)
 差  額:+25,680円

②誰でもが知っている保険?貯金?会社
 月保険料:15,690円
 支払総額:3,389,040円(返戻率 約88.5%)
 差  額:-389,040円

同じ額を18年後にもらうのにこれだけの差があります。
支払った額よりマイナスな保険に入っているなんて嫌ですよね。

掛捨保険+貯蓄=学資保険

学資保険は、貯蓄型保険の一種です。
前に貯蓄型保険の記事を書いていますので詳しくは前の記事を見てください。

学資保険の中には、下記の掛捨保険が含まれています。
 ・契約期間に万が一亡くなった時にもらう死亡保険
 ・契約者の子どもが病気等で入院した時に支払う医療保険
  (特約の場合も有)

この保険料分の掛金を除いた分が貯蓄に回って、満期が来たら支払われることになります。
その結果
 ①の会社は、掛捨保険分の掛金を支払ってもかろうじてプラス
 ②の会社は支払った保険料を除くと貯蓄分は元本割れ・・・。

まとめ

子どもの高校や大学での学費を積み立てておくための学資保険ですが、
商品選択を間違えると、逆に資産を減らすことになりかねません。
なぜこの保険を選択するのか明確にする必要があります。

保護者の死亡や子ども自身の病気やけがに備えるなら、生命保険や医療保険などほかの方法もありますし、別で保険に契約した方が安上がりな場合もあります。

教育費を貯めることを目的として学資保険に加入するのであれば、シンプルな内容で貯蓄性の高い商品を選ぶことが必須です。

教育資金を貯める方法は、学資保険だけでなく貯蓄や投資で貯める方法もありますのでどの方法がよいのか十分検討をすることが重要です。
学費や学資保険について過去の記事もよかったら読んでみてください。


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