「地域再生入門」を読んで、逗子でちゃんと稼ごうと改めて思った話 12/5の日記
逗子界隈はじめ、友人が多く読んでシェアしている「凡人のための地域再生入門」を読了。
「補助金」についてすごくフィーチャーされているような前評判だったけど、そこまでのテンションでもないのかなと感じた。
むしろ、ローカルでゼロベースでどうこれまでにその場所にないスモールビジネスをつくっていくか、の指南書な気がした。
確かに補助金・助成金は、地域おこし協力隊で役場の中にいた時にも、常に気になり欲しかったし、個人事業主やになってからゲットしたくなる気持ちはわかる。
ただどうしても、細かい規制やその助成を得るために、本来やりたかったこと、やるべきことに時間や思考をフォーカスできなくなる。
今関わっている野外映画館プロジェクト「CINEMA CARAVAN」でも、公演に関する助成金が必要かどうかは、いつも議論になる。
読み終わった感想をメモ
1)今まさに目の前の事業をつくりあげる。
逗子でちゃんと稼いで、経済を回す。
→CINEMA AMIGOでは今の映画館事業やイベント事業以外でも、今年から来年で新しい事業を立ち上げる。
地道だけど、ここで結果を出して次につなげる。
まちは結果的にできているものなのでは、と最近思う。
2)リアルな意味での働き方、仕事改革。
→あとがきにも書いてるけど、
未来を切り開いていくのは、個人だろうと、組織にいようと、自分たちで新たな事業を考えることができ、稼ぎを未来に投資する人材だと思ってます
新しいことを始めるのには、新しいアプローチや視点が必要。僕も会社を辞めて関わるまで、1年かけたし(短かったなあと思うときもあるけど笑)、無理に飛び込まずスモールスタートから事業を育てる重要性も書いてあって膝打ち。
3)過程を伴うから仲間やコミュニティができる
→時間の経過があって、共通の体験を通して、コミュニティが生まれる。
それがイベントというよりも、事業体という存続する器だと、生まれた熱量がよりコミュニティやその後の活動をプッシュするものになると思う。
4)成果を出すための手間を惜しまない
→成り行きではなくゴールから逆算する。
規模が小さいと、思いついたことからやりがち。アートとか作品性があるものも、こういう傾向が強い気がする。
クリエイティビティを損なわずに納期を保つ方法はあるはず。
→チャットツールやテレビ電話はビジネスシーンでもっと重宝されるべき。
フォーカスする事業や作業に充てる時間を、意識的につくっていく必要がある。小さな企業でいろいろなことを少ない人手でやらなきゃいけないし、ローカルではそこまで時間に対してシビアに動いている人が少ない(ビジネスよりも生活をしている人が多いから、時間感覚が違う印象)、下手したら価値を生み出す「仕事」ではなく「作業」や雑談で1日が終わる可能性もある。
個人的には、最近はメールでもだいぶスピード感が落ちると思う。
著者もtwitterで書いてたけど、リアルなMTGや電話で話すのは、お互いの生産性を下げるだけだから減らしているみたい。これはチーム内でももっと議論しないとなと思った。
5)始める勇気と同じくらい、やめる勇気も必要
→今日まさに自治体関係者と話していたけど、参加者数や過去実績、愛着が優先されがちなイベントで、全然稼げなかったり楽しくなさそう。。なイベントが話題になった。
人がきても、続けるために稼げてないと、やってる意味がない、疲弊している。そう感じるものはやめる勇気を持つべきだと、この本を読んで改めて感じた。
そういえば白川村でも同じ議論がされていたな。
地域の再生というよりも、地域や、読んだ人が動き出したり、何かをするきっかけ、はじまりの狼煙という言葉が合っている気がする。
年の最後に、読んで気合が入る本でした。
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