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自動運転の実現への展望@日本 ー早期に道路インフラの整備が必要では?ー

概要

 少子高齢化、働き方改革に伴うドライバー不足に対応するためにも自動運転の展開に期待が大きくなっています。大手ITベンダーや有名車メーカーによる自動運転技術の開発が進められている中で、一般市民が自動運転技術の利益を享受出来る日はいつなのでしょうか? 日本の交通事情は酷く、車道における歩道整備の車道の割合は、僅か14%、中央分離帯の整備状況は、1.6%に留まっています。この様な状況下で、毎日の様に車の制御不能による暴走事故、居眠り運転による追突、小学生の集団登校列への突っ込み事故、交差点での衝突による横転が報道されます。加えて、自動二輪車の交通法規を無視した迷惑運転、自転車の交通ルールを無視した運転は、常に目撃される状況で、社会的弱者の助けとなるべき自動運転車の運用や物流の人的効率化を向上できる自動運転の展開が進むのでしょうか?
 ここでは、自動運転を実現する高度な制御システムの整備だけでなく、道路環境整備、インフラ環境整備の必要性を論じたいと思います。


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