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でき太くん三澤のひとりごと その63
三澤です。
早ければ子どもは1歳くらいから自分のしたいことを表現し、それを思い通りにさせてもらえないときに癇癪を起こすことがあります。
癇癪は、子どもが思いどりにならないときの感情、イライラの表れでもあると思います。
この感情に対して私たちが感情的に対応すると、さらに癇癪がひどくなったりします。
癇癪がひどくなると、私たちの感情もさらにイライラしてきますから、ついつい子どもを怒鳴ってしまったというケースも少なくないと思います。
私がこれまで学習サポートをしてきて感じることは、子どもの癇癪、イライラといった感情に対して、感情的に対応することが多くなると、子どもとの人間関係がどんどんこじれていくということです。
親子関係がこじれてくると、子どもの家庭学習も安定したペースで進めることができなくなったり、思うような学習効果が望めなくなったりします。
私もかつてそうだったように、感情に対して感情的に対応せずに、子どもにしっかり寄り添いながら、子どもの気持ちをじっくり聞き、そこから話し合いをするという冷静な対応は、なかなかできるものではありません。
子どもの感情に対して、すぐに感情で対応してしまうのではなく、ちょっと距離をとりながら子どもの感情に左右されない「心のゆとり」。
これがあれば、子どもの感情に左右されることなく、私たちは子どもにしっかり寄り添うことができます。しっかり寄り添うことができれば、子どもの気持ちをちゃんと汲み取ることもでき、子どもも安定してきます。
ではどうすればその「心のゆとり」は生まれるのか。
忙しいときに限って癇癪を起こす子。
他のお客さんがいるスーパーで床に寝転んで癇癪を起こす子。
ジュースが飲みたいときに、冷蔵庫にジュースがないことで癇癪を起こす子。
仕事で疲れているときに限って、ワガママを言ったり癇癪を起こしたりして困らせる子。
こういう状況下で、「感情」で対応せず、グッと感情を抑えるというのは大変なことです。
怒鳴ったりするのはよくないとわかっていながらも、そういうときはついつい怒鳴ってしまったり、暴言を吐いてしまい、あとから後悔するものです。
私はその「心のゆとり」は、まず私たちが感情というものに意外と左右されているということを自覚することから生まれてくると思っています。
自分の1日を内面から冷静に、じっくりと観察してみると、結構自分が感情に左右されているのがわかります。
朝起きて天気がよいと気持ちがよいが、曇りだとブルーになる
スケジュール通りに仕事が進まないとイライラする。
指示通りに業務ができないスタッフにイライラする。
忙しいときにアポなしで事務所にくる営業にイラっとする。
1日を振り返ってみると、意外とイライラしているのです。
結局、子どもと同じように「自分の思い通り」にならないときにイライラしているわけです。
このようにして自分の内面をよく見て知るようになると、少しずつ客観的な「自分」を自分の中に作ることができるようになってきます。
この客観的な「自分」が、私は「心のゆとり」なのではないかなと感じています。
私が実践教室で対応しているお子さんの中には、思うように問題が解けないと癇癪を起こすお子さんもおりますが、昔よりはそういうお子さんにじっくり寄り添うことができるようになっていると感じます。
これも、日々少しずつ客観的な「自分」を育てているためではないかと思います。
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