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でき太くん三澤のひとりごと その57

投稿 その57

今回は、子どもが主体的に学習できるようになるための条件の2つ目について書いてみたいと思います。

前回は得意意識をしっかり持たせてあげることが大切だと書かせていただきました。

しかも、絶対的とも言える得意意識。
そして、絶対的な得意意識から生まれる自己の能力に対する自信について書かせていただきました。

さてその得意意識や自信以外に必要なものとは、なんでしょう。

それは「自立」です。

小中学生のお子さんが経済的な面も含めて完全に「自立」をすることはできませんので、この場合の「自立」は、お子さんが自分の身の回りのことなどを自分でできている状態のことをイメージしていただけるとよいかと思います。

朝起きること。
学校の支度。
1日のスケジュールの管理
(いつお風呂に入る、いつ寝る、いつ起きるなど、声かけされなくても自分でできる)
忘れ物がないかどうかの確認
自分で考え自分で決断する経験

今、思いつく範囲で書かせていただいたようなことがお子さん自身でできていると、そのお子さんの自立度は高いと思います。

上述したようなことがしっかりできて、絶対的な得意意識がある場合は、たいてい主体的に学習に取り組むことができています。

ただこれは、よくよく考えてみれば実は当たり前のことなのです。

日々の学習は、生活の中の一部でしかありません。
ですから、生活面での自立度が高ければ、自然に学習においても自立度が高くなり、主体的になっていくのです。

お子さんが低学年から中学年くらいまでの時期は、得意意識と自信を原動力にして主体的な学習を継続していくことができますが、その先からは「自立度の高さ」が要求されてきます。

いくら自信があっても、生活面での自立度が低いと、主体的な学習を継続しにくくなってくるようです。

よくあるケースでは、形だけ学習したように見せてまわりの大人を納得させるという「手抜き」を覚えることです。

生活面での自立度が低く、自分で考えて自分で決断する経験が少ないと、学習を「自分の問題」として捉えづらくなっていますから、そのような「手抜き」をしてしまうのだと思います。学習は自分の問題ではなく、親や先生に「やらされているもの」という、精神的な自立度の低さが影響しているのかもしれません。

生活面での自立度が高くなってくると、精神的な自立度も高くなり、自然と学習も自分の問題として考えられるようになってきます。

学習をしてどうしたいのか。
どのような学校に進学したいのか。
社会に出て、どういう職業につきたいのかなど、自分で考えられるようになってきます。

精神的な自立度を向上させていく上では、上述したようなテーマについて、親子で話し合う機会を設けていくのもよいですね。

今近くにいるわが子を見て、「はたしてそのような理想的な子育てはできるのか」と疑問に思った親御さんには、まずお子さんに絶対的ともいえる得意意識を持たせてあげることと、少しずつで構いませんから生活面での自立度を向上させていくことを意識していってみてください。

必ず少しずつです。

お手本を見せて、一緒にやってみる。
それを繰り返したら、ちょっと子どもに任せてみる。

そして自分でできたら心から誉めてあげる。

このようなステップを踏むことで、お子さんの自立度は少しずつ向上していきます。


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