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「でき太くん」を学習して思うこと。③

ここでは何回かのシリーズにわけて、会員の方からお寄せいただいた体験談をご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介させて頂くお便りは、東京の最難関中学に合格された会員の方からお寄せ頂いた体験談です。中学受験を目標とされている方には、きっと参考になるはずです。


◆ 東京都の会員の方からお寄せいただいた体験談です。

『わが家の学習法』
(○○は、お子さんのお名前の部分です)

体験談というほど特別なことはないので、何を書けば良いのか迷ってしまいますが、 心がけて実行している事は、子どもを良くみる事です。
そして、パーフェクトを考えない事(親が)。

大変でも投げ出さないで続けられるよう、子どもをのせる。
そして、達成感を味あわせることです。

子どもを良く見ていると何が好きか、どんな事がきらいかはわかります。

嫌なものをおしつけられるのは誰でも嫌なので、遊びを通して学べるような、子どもの食いつきそうなエサ(おもちゃや学習材)をまいておく。(見えるところに置いておく)

食いつけば (食いつくようにエサをあやつるのは腕のみせどころです)、あとはほうっておいても子どもは自然に学んでいきます。
「でき太」もそのエサのひとつです。

朝に簡単な学習をするのは習慣になっているので、朝の支度が終わってから登校するまでの時間15分~30分くらいを使って学習しています。

でき太がすぐ終われば他の事を(本を読んだり、新聞を見たり、地図パズルをやったり)学習します。
寝坊する時もあるので、そういう時だけ帰ってからやりますが、これはもうリズムになっているので言われなくても当たり前にやっています。

私がめんどうくさがり屋なので(実は勉強大キライ!!)、自分が教えなくてもいいように、楽な方法を常に考えて学習材になるような物を探す。
後は環境を整える、それだけです。

環境を整えるというのは、ピカピカに掃除してあるのではなく、一応整理して見える場所に決まった物(学習材やおもちゃ←ここは親の勘を働かせ、自分の子どもに合った好きなもの)を、並べておくだけです。

遊ぼうと思った時に、調べようと思った時、すぐに子どもの意思で、一人でそれが始められるのはとても大切です。

子どもは一人で学べる力をもっています。

学習材と、その興味があるものがピッタリあった時、必ず子どもは自分の力で伸びます。 その興味のタイミングを見逃さない為、子どもを良く見る、関わることが大切なのです。

わが家は一人っ子ではないので、すごく刺激になっています。
片方が何かやっていると、もう片方も一緒にやり始めたり、ライバル心むき出しでケンカになる事もありますが、お互い影響しあってプラスになっているようです。
子ども同士で学び合う事も伸びる「もと」ではないかなぁと思います。

でき太のプリントにかいてある「できる・できる・きっとできる」。
これは大好きな言葉です。

失敗を繰り返しながら、最後に成功した嬉しさ・・・これを子どもの時に体感しておくと、子どもって頑張るんですよね・・・単純に気持ちいいんでしょうね。

○○が受験のときに言った言葉で、最初1つ目の合格を手にした時、
「この気持ち、もう一度味わいたいなあ」とつぶやきました。
これを聞いた時、ああ、この子はきっと希望校の合格を手にするだろうと思いました。この気持ちが何よりパワーを生むんですよね。

小さな事でも達成する喜びを味わうと忘れないし、又その快感を味わいたくなるのが人間なのでしょう。

現実はできない事もあるかもしれませんが、子どものうちは信じて前へ進む、そして小さな成功体験を沢山する、そうすれば親が全てをやろうとしなくても、自然に子どもは努力し一人でやっていける力がつくのではないかなぁと思います。

目に見えないサポートは必要だと思いますが、あくまでも主役は子どもです。今後、でき太の学習材を通してどのように子ども達が力をつけていくのかとても楽しみです。
では今後ともよろしくお願い致します。


◆ でき太くんからひとこと。

今回は貴重な体験談ありがとうございました。

今回の体験談を拝読させて頂き、私がとてもうれしく感じたのは、“子どもは一人で学べる力を持っている”というお母さまの価値観が、当算数クラブの価値観と同じであったところです。

当算数クラブでは、“子どもは自分の興味、関心のあることに対しては、教え込みをしなくても、どんどん自分で吸収していく能力を生まれながらに持ち合わせている”と考えております。

今回の○○くんの開成と駒場の合格は、このことをはっきりとあらわしていたと思います。子どもの興味と成長にピッタリ合った学習を実践できると、“本物の力”が育つのですね。

しかし現実には、子どもの興味と成長を無視せざるをえず、中学受験のための勉強が先行する形で進められているケースが多いように思います。早い時期から進学塾に通って難しい問題を解かされ、子どもによっては勉強に対する興味、関心をなくしてしまっていることもあります。

子どもの興味と成長にあわせた学習の実践。
それには、まず私たち自身がわが子をじっくりと観察すること。
これが成功の秘訣ですね。

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