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でき太くん三澤のひとりごと その66

先日あるSNSサイトを見ていたら、イチロー選手が過去にコメントした内容がアップされていました。

「小さなことを重ねることが、とんでもないところに行く唯一の道」

確かにその通りだと思います。

家庭学習においても毎日ちょっとずつでも継続していくことで、2年生の子が4年生の内容を学習したり、5年生で指を使って計算していた子が、中学になってから飛躍的に成績が向上したりと、小さなことの継続によって私たちはびっくりするような能力を身につけることができます。

私も「朝活」として毎日15分ほどだけ書道の練習をしていますが、長時間練習しなくても確実に成長していることを感じます。
まさに「小さなこと」の積み重ねが、とんでもない領域へと私たちをつれていってくれます。


このようなことは、私が改めて書かなくても、みなさん知っていると思います。

ですが、なかなかそれができない。
大人でも「小さなこと」の継続はむずかしいのです。


私はこういうとき、すでに習慣化しているものが、どうして習慣化できたのかを考えます。


たとえば、「歯磨き」

どんなに疲れていても、私は歯磨きします。
出張に行っても、クリスマスでもお正月でも、お休みはありません。
例外なく「毎日」歯磨きします。

そして、たいてい決まった「時間帯」で歯磨きします。

さらに、毎日「決まった場所」で歯磨きします。


私が思いついたのは、まずこの3つの条件でした。

「例外なく毎日」、「同じ時間帯」、「同じ場所」

この3つの条件を「朝活」を習慣化する際に取り入れてみたところ、私は「朝活」を習慣化することに成功しました。

私は別に特別な存在でもありませんし、自分に厳しいわけでもありません。
冬の寒い朝などは、できれば5分でも長くお布団の中に入っていたいと思うものです。

まずは3つの条件を徹底してみただけです。


物事が習慣化し、3ヶ月ほどたってくるとたいてい結果が出てきます。
私の朝活でいえば、「前よりうまくなっている」という感覚や、積み上げられた半紙の山を見て「こんなに練習したんだ」という達成感が得られたりします。このような感覚が習慣化をさらに後押し、どんなに忙しくても毎日取り組んでしまうようになってきます。


子どもの場合は、この3つの条件を整えていくことがむずかしいこともあると思いますので、最初のうちは私たちまわりの大人のサポートが必要だと思います。

親御さんも毎日忙しい中で、お子さんが3つの条件を満たすためのサポートをしていくのは大変なこともあるかと思いますが、そのサポートをするか、しないかで、お子さんの歩む道は変わってきます。


サポートといっても、ただ「勉強しなさい!」と怒鳴ったり、「何度言ったらわかるの?昨日も言ったよね?」とか、「やるやる言って、いつやるの!やるやる詐欺か!」というような声かけばかりだと、たとえ毎日取り組めたとしても、親御さんもお子さんもつらくなってきます。

この「つらい、大変」という感覚が、物事を習慣化できない大きな要因でもありますので、声かけをしないと学習を始められないお子さんの場合は、余分な声かけをしなくても学習できる流れを作っていくとよいと思います。

この前のコラムでコメントさせていただいた「親子学習」という「環境」を作ってみたり、おやつを食べたら宿題と自分の課題を学習するという流れを作ってみたり、冷蔵庫の扉に学校から帰ってきたあとの流れを視覚的にわかるように貼ってみたり、「勉強しなさい!」という声かけではなく、「そろそろ始める時間だね」という声かけに変えてみたり、色々工夫をするとよいと思います。


もし、学習がなかなか習慣化せずお困りの場合は、いつでも遠慮なく私どものところにご連絡ください。
一緒に習慣化の流れを作っていきましょう。

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