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でき太くん三澤のひとりごと その58

投稿 その58

夏期休暇中に、ふと思い出したことについて今回は書いてみたいと思います。


私は20代前半のころ、3週間ほどアメリカテキサス州ダラスを中心にひとり旅をしました。

できるだけ旅費をおさえるため、格安チケットを探し、その当時は新宿の雑居ビルにあったHISで往復のチケットだけ購入しました。


ツアーなどには参加しない完全なひとり旅。

そして、はじめての海外。

英語もそれほどしゃべることができない状態での旅行。

不安なことは山ほどありましたが、その当時はなぜかそういう無茶なことをしてみたかった。
そして、言葉も通じない海外でじっくり自分のことを考えてみたかったのだと思います。


その旅行から無事に帰ってくることができたので、今の私がいるわけですが、その旅行で得たものはなんだったのか。

残念ながら「自分探し」はできませんでしたが、数々の成功体験をすることができました。

もちろんアメリカですから、かなり危険な思いもしましたが、自分という人間が自分が生きるために、自分がしたいことを実現させるために行動したことが、だれにも頼らず「自分でできた!」という体験ができたのです。

今思い返せばたいしたことではないかもしれませんが、帰りのチケットの予約がしっかりできていなかったようで、それを電話で航空会社と交渉したり、モーテルの場所がわからないので、タクシーの運転手に場所を聞いたり、モーテルの鍵がこわれていたので、部屋を変えてくれるように話をしたりなど、英語が満足に話せない状況ですべて「自分」で問題解決していきました。

こうした「自分でできた!」という成功体験が、その後の自分の自信につながっていることは間違いありません。

そしてその「自信」が持てるようになったことで、その後の選択の仕方、行動は変わってきたように思います。


もしその当時アメリカに行っていなかったら、私は今の仕事はしていなかったかもしれません。


子どもの教育においても、この「自分でできた!」という成功体験はとても大切なものです。

それを日々実現するために、私たちはみなさんのお子さんの学習をサポートさせていただいているわけですが、それ以外にも生活面において、たくさん「自分でできた!」という成功体験をお子さんにさせてあげてほしいと願っています。

その当時の私のようにちょっとしたことでもよいのです。

お子さんがひとりで料理ができたとか、はじめて親元を離れてひとりでサマーキャンプに参加できたとか、洗濯して衣類を干してたたむところまでできたとか、生活のちょっとしたこと、日常のちょっとことでも「自分でできた!」という体験をすることで、私たち人間は成長していくと思います。


現代はさまざまな分野でサービスが行き渡り、自分でやらなくても、他の人がかわりに問題解決してくれるようになりました。

これは便利ではありますが、その分「自分でできた!」という成功体験をする機会は間違いなく減っているはずです。

いかにわが子に「自分のちからできた!」という成功体験をさせていくか。

便利な現代社会では、こういうことを日常の中でしっかりと考えていく必要があると思います。

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