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音楽で紐とく《にほん》

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日本にはとても優れた音楽様式があり、幾代の歳月を経て受け継がれているのですが、そうした文化が日常の生活で触れることができなくなったのは何故なのでしょうか。音楽を通してにほんの歴史…
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#日本の伝統文化

音楽で紐とく《にほん》

音楽で紐とく《にほん》

千葉県佐倉にある文化芸術教室「茶琴神明」では、音楽を通してにほんの歴史や文化を学ぶという試みをスタートしました。

ヴァイオリンでの米国音大留学を経て、帰国後転身、邦楽の世界に足を踏み入れた茶琴神明オーナーが数年間で培った知識や芸事をyoutube チャンネルでご紹介しています。※現在youtubeは会員のみ公開

本マガジンでは、茶琴神明オーナーの杵屋彌十代(きねややそよ)先生にご指導頂き、右も

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かろうじて長唄を聴いたことがある

かろうじて長唄を聴いたことがある

幼い記憶。祖父母を囲んだお祝いの会が催されました。お座敷に親戚一同の家族が並びます。芸事が好きな祖父母の影響からか、おもむろに親戚たちの余興が始まるのです。長唄や小唄、日本舞踊からカンツォーネまで、惜しみ無く披露します。

そこで初めて聞いたのが、長唄との出会いでした。叔父様と父が二人並んで唄っているのです。叔父の渋い唄声に比べて、父の調子外れはご愛敬。わたしは訳もわからず、お座敷をヨチヨチと歩き

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音楽で紐とく《にほん》第三回レクチャーライブ

音楽で紐とく《にほん》第三回レクチャーライブ

千葉県佐倉市にある文化芸術スペース「茶琴神明(ちゃごとしんめい)」でレクチャーライブが開催されます。

4月4日(日)第1部13:30~、第2部15:30~
3,500円

特別出演として10代目家元の杵屋彌十郎先生、杵屋彌之介先生がいらっしゃいます。

長唄の家元が、佐倉で演奏をされます。新作ではわたしの師匠が筝の手付けをされています。そして師匠が店主を務めるカフェ茶琴神明で初演が行われます。

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茶琴神明 第三回伝統音楽レクチャーライブ

茶琴神明 第三回伝統音楽レクチャーライブ

コロナ禍とともにスタートした「音楽で紐とく《にほん》」は、昨年のコロナ禍で、何とかオンラインでにほんの音楽について発信しておきたい、と師匠自らがyoutube 動画で始めた講話シリーズです。そして、今回は満を持して、家元をお招きしてのリアルな演奏会と相成りました。

まずはじめに、箏曲「春の曲」。古今和歌集の春の和歌を吉沢検校が琴の調べに乗せて、紡ぎ出す春の情景。いつの代も巡り来る春を想い、こころ

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長唄「勧進帳(前半)」

長唄「勧進帳(前半)」

「音楽で紐解くにほん」シリーズは、千葉県佐倉にある古民家カフェ茶琴神明の店主であり、伝統邦楽会長でもある杵屋彌十代(きねやゆそよ)先生の音楽振興活動の一環です。

米国の音大に留学経験のある彌十代先生自ら、にほんの音楽の歴史や、楽器のことなどを分かりやすく解説した後に、長唄・地唄の演奏を披露しています。普段の生活ではなかなか聞くことのない、にほんの伝統音楽をとても身近に感じることができます。

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