カフェ、小説、コーヒー
西荻窪に用事があったので、少し足を伸ばして吉祥寺へ。
今回のメインは雑貨屋を見に行くことと、バレエ用品の調達だったのだけれど、あいにくお店が定休日でバレエ用品は手に入れられなかった。
空いてしまった時間をカフェで過ごそうと決めて調べると、私が好きそうな照明暗めの良い雰囲気のカフェを発見。
「くぐつ草」という名前で、アーケード街の脇の急な階段を下ったところに入り口があった。
「お好きな席にどうぞ〜」と言っていただいたので、4人掛けのゆったりテーブルに座った。
調べた通りの雰囲気の良さに、1人で静かにわくわく。
ラム酒入りココアにとても心惹かれたけれど、人と会う用事が控えていたのでシンプルなブレンドコーヒーを注文。
伝票の裏がコーヒーの説明書きになっていた。
コーヒーはもちろん美味しかった。
寒い日だったのであたたかいコーヒーがとっても沁みた。
コーヒーのお供は江國香織さんの「きらきらひかる」
半分くらいから終わりまで一気に読み進めて、あとがき最初の一文を読んで思わず溜息をついてしまった。
感嘆とか感動とか共感とか。そういう心の動きから溜息をついたのは人生で初めてだったかもしれない。
カフェでコーヒーを飲みながらゆっくり小説を読むという時間の過ごし方をするのが久しぶりだったので、なんとも幸せだった。
やっぱり私はカフェが好き。小説が好き。コーヒーが好き。
ビリー・ジョエルの「SHE'S GOT A WAY」を聴きながら吉祥寺駅まで歩いた。
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