毒づきドクコのエンターショー7
どぉーーーーん💨💨💨
『痛ーーーぁぁぁーい!!』
と、リコは叫ぶ。
『あんたが移動中に変に不安になるからバランスを崩してしまったじゃないのよー!!』
『不安?なんで私の不安でバランスを崩すんですか?』
『それは、あんたが私を。。
まっ!いいわ!で、次は?』
パタン、トタン、ドタン。。
リコは上を見上げた。
『あれ?また戻ってきた。。』
『そうよ!次はどのドアに行く?
いくつかあんたの恋を見ないとわかんないでしょ!』
『わからない??』
『そう、あんたの恋愛パターンがまだわかんないでしょ!』
『ねぇ、ドクコさん。。
私はどこで見失ったんですかね?自分自身を』
『あんたは、見失ったんじゃないのよ。経験という名の枠にハマり抜け出せなくなっただけ。いるのよ、あんたはあんたで!』
『枠?』
『そう。怖いものを体験した時に人はどう考える?あれは怖かったから次はしない!ってならない?
人間はある意味、頭が良くて学習をする。でもその学習が良くも悪くも枠として邪魔をするのよ。』
『たしかに。。傷つくとそれに対して恐怖を抱きやすい。。』
『で、前に進めなくなるのよ。人間って複雑よね!さ、次のドアを選びなさい』
『次は。。あのグレーっぽいドアに』
そろそろお気づきだろうか。。
本来、見えているドアは全て白。
だが、リコにはドアの色が見えている。
人は自分にしか見えない色がある。
きっとあなたが見たドアはリコとは違う色に見えるだろう。
なぜ、それぞれ見えるドアの色が違うのか。
経験、気持ち、育った環境、友人の影響など様々な刺激や影響を受け、視点が変わる。
感じる気持ちも色も全てが違う。
それでいいのだ。
あなたはあなたの『個』があるのだから。
それぞれの見え方があるからこそ
人は面白い。
全てが同じだときっとつまらない世界になるだろう。
さぁ、リコとドクコの旅はまだ続く。
あなたはリコの色を見て何を感じるのだろうか。。
つづく。
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