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明日から新天地、スリランカへ向かいます。

明日からまたしばらく日本を離れる。
行き先はスリランカ。そして今回は旅ではなく仕事で。

2022年末、「3年後、40歳の節目をどう迎えたいか?」をイメージした時、ここが人生を一度リセットするタイミングだと感じた。

今の延長線上にない未来を手繰り寄せていく。

29歳の時に感じたそれと同じような、それでいてゼロに戻るわけではなく、フィールドを変えていく時だなといったような、そういう「今が人生の節目のちょっと前だ。」という自分の感覚への信頼が昔からある。

新たに探求したいフィールドとの出会い。

だから2023年上半期を「サバティカル期間」と決めて、全ての仕事をストップして一人旅に出た。自分の中の当たり前を壊して、興味がある場所に足を運び、暮らし、自分の目で見て、人に会って、その何かを見つける時間を作るために。

そしてインド、スリランカで過ごした2ヶ月間で、たくさんの目覚めがあった。

自分の内側が解放されて、インスピレーションが溢れ、気づけば全く未知だった国で新たに探求したいフィールドを見つけ、素晴らしいビジョンを持つ仲間と出会った。

本来の自分を取り戻す、アーユルヴェーダ。

インド・スリランカ由来の伝統医療、アーユルヴェーダ。

日本では「シロダーラ」と呼ばれる額にオイルを垂らすトリートメントが人気で、癒しのスパやマッサージのイメージが強いのだけど、インド・スリランカではれっきとした医療。

昨年9月から徹底的に自分のカラダと向き合ってきた私は、その総仕上げとして3月にスリランカのアーユルヴェーダホテルに3週間滞在し、初めて「パンチャカルマ」と呼ばれる浄化療法を受けた。

パンチャカルマは、心身に蓄積された毒素やストレスを排出して本来の身体が持っている機能を回復させ、トリ・ドーシャ(ピッタ・ヴァータ・カファの3つのドーシャ)のバランスを取り戻していく治療方法のこと。

まさに人生最高のデトックス期間で、内側から全てが入れ替わった感覚は、この滞在がわたしの人生を変えるほどの時間だったと言わずにいられなかった。

ドクターが脈診で、私の持って生まれた体質やこれまでの病歴、抱えている不調などを診断
専門の薬剤師によってつくられたハーブをベースにした薬が処方される
毎朝、ヨガや瞑想、太極拳などで毎日のルーティーンを整える
1日3食提供される自分の体質にあった食事
海が目の前のトリートメントルーム
海の音を聞きながら、1日4回のトリートメント
シロダーラ中
目や鼻のスペシャルトリートメントはドクターが実施
目にギーを入れるアイトリートメントは3日連続で行う
心身ともにデトックスされて、どんどん軽くなっていく

アーユルヴェーダの特徴は、心身の不調に、短期的・対処療法的に対応するのではなく、その人のもともと持つ体質や状態に合わせて、根底的な理由にまでアプローチすること。

例にも漏れず半年前までアーユルヴェーダについて「マッサージ」くらいにしか思っていなかった私が、この3週間のパンチャカルマ期間を経て、

美容ではなく、医療としてのアーユルヴェーダの在り方を体感したこと。
個性を捉えた医学の尊さ、奥深さを知れたこと。
心とカラダと思考が癒され、満たされ、削ぎ落とされたこと。

この3つが私の価値観を大きく揺さぶってくれた。

Tagiru.という場所。

「生き物としての感覚を取り戻す」

それは、こんこんと水が湧き上がるように、体の奥から力の湧く感覚。
アーユルヴェーダに身も心もゆだねることで、心と体が芯から整い、五感と思考は澄み渡り、自分の本能が必要としていることを、直感的に感じ取ることができるような。そんな生命力にあふれた感覚に、私たちは「Tagiru. (たぎる)」という名前をつけ、この場所をスタートさせました。

ようこそ、地球上でいちばん、
あなたの内から力の湧く場所 Tagiru.へ。
もしかすると、人生が変わってしまうかもしれません。

Tagiru.のコンセプト/ https://tagiru.com/concept/

私が滞在したのは、2022年にオープンしたスリランカ南部にある長期滞在型のアーユルベーダホテル、Tagiru ayurveda resort in Sri Lanka.

Tagiru.に入った瞬間、初めて来たのになぜだか「ただいま」な感じがした。温かくて、優しくて、穏やかな風が吹く場所、そんな最初の印象だった。

初日から感動の連続で、医療としてのアーユルベーダの在り方、このホテル自体に流れているエネルギー、スタッフの楽しそうな雰囲気、美味しい料理と最高の景色。全てが心地よくて、学びで、そして癒されて、数日で内側から生まれ変わり始めているのを感じた。

そして3週間の滞在期間に、代表の伊藤修司というひとりの人間のストーリーと想いに触れた。彼と出会ったことで、アーユルベーダの考え方をさらに深く知り、私のこれまでの人生の点と線が一気に繋がっていくような共鳴があった。

知れば知るほどもっと多くの人に届けていきたいと思ったし、Tagiru.という素晴らしい場所と思想に触れて、アーユルヴェーダを今の時代に必要なニュースタンダードにしていく、そんな彼らの壮大なビジョンに共感した。

だからこれはサービスを受ける側、ではなく、サービスを共に届ける側として。コラボやサポーターではなく現場を一緒に回しながら、私の人生も重ねてTagiruが描く夢を共に追いかけたいと、気づいたらそう直接彼に伝えていた。

この感覚は私が29歳の時に、CRAZY WEDDINGに出会った時と全く同じだった。結婚準備の過程でCRAZY WEDDINGのワークショップに行って、山川咲と初めて話した時に「あぁ、私はここで次なる人生を一緒に歩むんだろうな。」という直感があって、その日のうちに「私も一緒に働きたいです!」と山川に直談判。その3ヶ月後に新卒から働いた会社を退職、創業2年目のCRAZYにジョインしてそこから5年間共に走り抜けたのだった。

アーユルヴェーダを、当たり前の選択肢にする。

代表の伊藤修司くんが、自分の原体験に基づいてその想いを語ってくれた。

心だけではなく、カラダだけでもない。あらゆるつながりを取り戻していく。ここで過ごす時間を一部の人にしかできない経験、にするのではなく、もっと多くの人にその選択肢があったら・・・。そんなことを私も思っていた。

4年前父の看取りをした私は、西洋医学の限界と、それしか選択肢がないことへの違和感を猛烈に感じていた。

糖尿病、心臓病を患っていた父は、私が生まれた頃から何度も入院・通院を繰り返していた。無機質な病室で、美味しくなさそうな病院食と大量の薬。最後の数ヶ月はすっかり体力が落ちて、自ら食べることもできず、大量の管に繋がれ延命していた父の姿を見ていた。病気を治すためには、それが当たり前だと思っていたし、当時の私にはそれを疑うこともなかった。

でも、そうなんだろうか??本当にそれしかなかったんだろうか?
病気との向き合い方、死の迎え方、生きるということ、健やかな毎日とは。私にとって「医療」への関心、疑問がその頃少しだけ生まれていたんだと思う。

父の他界をきっかけに自分の「生」と向き合ったことで、「やりたいことは、今やろう。」とニュージーランドに旅立ち、そしてコロナ禍で独立をして、この3年間でいろんな挑戦をして、新しいことをはじめて、それが軌道に乗って、そしてそろそろ次のフェーズだなと思っていたタイミングで出会ったのがアーユルヴェーダだった。

心と思考だけではなく、カラダと精神性までを統合して、本来の自分に出会い直すきっかけを増やしたい。

インド・スリランカでの旅を通してうっすら見えてきた、私自身が実現したい世界の何かに導かれたような気がした。

同時に旅をしながら、改めて明確になったことがあった。
それは私の強みは、事業の「1→7のフェーズ」に生きるということ。そして新たな考え方や選択肢を、社会の当たり前や文化にしていくということが大好きで、生きがいだということ。

これまでのキャリアもずっとそうだった。
新卒でカーブス(女性だけの30分フィットネス)の立ち上げをしていた時は、「筋トレを当たり前にする。」ことに奮闘し、カラダ・健康と向き合うことの大切さを伝えていた。

CRAZY WEDDINGの立ち上げをしていた時は、「オーダーメイドウェディングを当たり前にする。」ことに奮闘して、自分の人生、アイデンティティと向き合うことの素晴らしさを伝えていた。

•事業の立ち上げ期に創業者の想いをより細部にまで沁み渡らせていくこと。
•事業やブランドのコアを共に言葉にしていくこと。
•関わる人に自らビジョンを語り、火を灯していくこと。
•本質的な価値を世の中に響かせていくこと。
•そして思想を自分が体現すること。

それらが私がやってきたことだったということを改めて思い出した。

そして今だったら20代に培った店舗運営、サービス開発の経験、30代に培った企画、プロデューススキルを生かして、きっと彼らがやりたいけどできてないところを一緒に形にできるはず。そんな想いを伝えながら、まずは現地で数ヶ月一緒にホテル運営をしてみよう!と、帰国後も度々お互いを知る時間を取りながら9月からスリランカに行くことが決まった。

心が動いたら、思いっきり人生の舵を切る。
それが私の生き方。

来月、スリランカで38歳を迎える。

1年前、37歳の誕生日を迎える前に書いたnoteには未来への不安を綴っていた。

そして、カラダが変われば心が変わることを実体験した1年だった。

「明奈さんは、あらゆる経験を自分の中に統合して、それを昇華させて自分の言葉で語れる稀有な人。」

そんな風に言ってもらったことがあった。

「興味があること、少し触れたものを自分の中に取り込む力と、それを自分の人生の一部にするスピードがすごいですよね」とも。

確かに私は何か一つを極めるよりも、雑食的に自分のアンテナにひっかったことを、自ら見て、感じて、経験して、自分に統合していくのが得意なんだと思う。

それは振り返りを習慣にして、常に自分と自分の人生をメタ認知していることが大きい。自分を知っているから、揺らぎも確信もタイミングも、自分の感覚への圧倒的な信頼がある。だから今の私がここからフォーカスしたいことはこれら。

<興味関心・キーワード>
・長期滞在型の宿
・人生を哲学する場所
・本来の自分に出会い直すきっかけ
・心と思考、カラダと精神までの統合
・アーユルヴェーダをきっかけに新たな選択肢を増やす

<強みや役割>
・自分を媒介することで価値を統合させる
・創業者の想いと自らの原体験を重ねて自分の言葉で語る
・世界と日本、西洋と東洋、新旧、あらゆるもののつなぎ目を担う
・自分の経験をもとに、時代に必要な横の糸を紡ぐ

まずは9月から約3ヶ月間の予定で、38歳の誕生日もスリランカで迎えることになる。

伝統医療であるアーユルヴェーダの本質を大切にしながら、未来のAyurvedaのあり方をこの時代に生きる私たちがアップデートしていく。これまで繋がれてきた縦の糸に今の時代に必要な横の糸を編んで、新しい当たり前を作っていく。

「アーユルヴェーダを当たり前の選択肢に。」彼らの夢に自分の人生を重ねて、未来を共に作ってきたいと思う。

帰ってくる頃には、すっかり秋も深まり冬に近づいているんだろうなぁ。
夏の終わりのちょっぴり寂しい感じや、秋の香りに人恋しくなる感じを味わえないのは残念だけど、それ以上に何が起きるかわからない新しく始まる人生にワクワクしている。

またあの穏やかで優しい風が吹く場所に帰れることがたまらなく嬉しい。
スリランカのみんな、待っててね。

2023.8.30 オア明奈

PS. スリランカに行ってからは、リアルな日常、ディープな現地情報、私的考察や気づきなどを有料マガジンで綴っていこうと思います。
興味がある人により深く響いていく内容をアウトプットしていくこと、赤裸々に語れる場を作ること、自分にとっても「書く」ということを通してより日々の学びを深めていく意味で、有料購読をしていただけるような記事を届けることを自分に課していくことにこの2ヶ月トライしてみます!

よかったらぜひ購読お願いします💛

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2023年9月よりスリランカ南部にあるアーユルヴェーダホテルの運営に関わることになった。アーユルヴェーダのこと、海外でのホテル運営のこと、…

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