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36歳最後の日におもうこと。

8月を飛び越えて、9月になった。
あっという間に夏が過ぎ去り、すっかり秋の香りがする。

今日は9月18日。
世の中はシルバーウィーク真っ只中。大型台風14号が接近中の三連休の中日。そして私はあと5分ほどで37歳の誕生日を迎える。つまり、今日は36歳最終日だ。

これまで私自身、誕生日を"人生の節目(言い訳)"として、いろんな意思決定をしてきた。

34歳になった日、父の余命宣告を受けて生き方を変えた。
35歳になった日、CRAZYから独立して働き方と在り方を変えた。
36歳になった日、逗子に家を買い、移住して暮らし方を変えた。

でも今年は、なーーんにも考えることなく37歳を迎えることになりそうだ。むしろ何もないどころか、希望よりも不安を感じている。なぜなら36歳最終日の私は底辺のようなメンタルで、すっかり自信をなくしてしまっているからだ。

書こうかどうか、公開するかどうか、迷いに迷ったが、これも私の人生の1ページなので書き残しておこうとおもう。(どっかのタイミングで非公開にするかもだけど)

9月初旬、メニエール病と診断された。

前々から少し無理している自覚はあった。左耳の閉塞感が続いていて、突然起きるめまいで半日動けなくなることもあった。度々耳がキーンと痛くなり、低気圧の日の頭痛やめまいは月を追うごとに酷くなっていたし、立て続けに接近する大型台風の時には、頭も肺もぺちゃんこになりそうなくらいの圧迫感に押し潰されそうだった。

でも、まだできる。

そうやって見てみぬフリして、「この日までは頑張ろう」「これが終われば区切りがつくから」と自分を鼓舞して、特にこの夏は独立してから一番と言っていいくらい仕事が忙しかった。

2022年は新しいチャレンジ、新しいプロジェクト、新しい役割を自ら積極的に選ぶようにしていた。

今年1月、新しい事業を形にするべく起業。2年前にスタートしたライフログサービスは、8月に2周年を迎えてHPを開設し、ブランドリニューアル。6月からは数年後の未来をつくる大型プロジェクトの実現に向けて、久しぶりに徹夜で企画書を作る日々も続いた。これまでとは違うジャンルのイベント演出補佐という仕事にも自ら手を上げてチームに加えてもらった。

シンボルとして表に立ち、自身の在り方、考え方が商品な自分。
経営者として、新しいサービスとビジネスモデルを考える自分。
クリエイターとして、世の中にWOWを生み出していく企画をする自分。
裏方として、イベントプロデュースの準備に走り回り奮闘する自分。

あえて何足もの草鞋を履いて、意図的にバランスを崩していたつもりだった。これまでとは違うメンバーと事を企てること、同時並行でいろんな役割の自分を切り替えながら仕事すること。その私の働き方がそれぞれのプロジェクトのシナジーを起こして、バリュー発揮につながると信じていた。

でも、それは自分への過信だったのかも。

意気揚々とスタートするも、どれも新しいチャレンジばかり。思い通りに前進せず、形にならず、時間ばかりがすぎていくことに、自分のこれまで積み上げたスキルや、私だからこその人間性、意思決定そのものにもすっかり自信が持てなくなっていた。スケジュールが詰まって、作業のようになっている自分の仕事の仕方にも嫌気がさしていた。もっと丁寧に想いを込めたいのに、考え尽くしたアイデアを出したいのに、という自分のこだわりはもうどこかに置いてきてしまったようだった。ワクワクよりも「自分の立場を全うする」ことに思考がシフトしていた。それが自分が一番嫌いだということを知っていながら。そしてそれができない自分をどんどん責めて、自己肯定感や溢れる前向きなエネルギーすら日々失っていった。

「あきなさんって最近なにやってるの?」という質問に答えるたびに、一言で説明が難しい上に、一つに絞っていない自分は中途半端なんだろうかとそんなことを感じることも増えた。SNSの投稿が減るのは、調子がよくない証拠。言葉を紡ぎたくない。見られなくない。自分がどんどん嫌いになる悪循環だった。

でもそれは忙しいからというのが本質的な理由ではなく、自分への過信と実力不足に他ならなかったことを、過去のnoteを読み返して3年前と同じような状況だとを思い出した。

気づけば体調を崩す日が増え、8月には少し低音が聞こえづらいくらいの難聴だったのが、9月には初期のメニエールだと診断された。

仕事のストレスなのか、不規則な生活からなのか、度重なる気圧の変化からなのか、はたまた水星逆行期間による影響を受けているのか、原因はよくわからない。でも症状があまり良くならないので、9月はのんびりと療養期間に当てることにした。いつ発作が起こるわからないので仕事の量をぐっと減らして、スケジュールに余裕を持たせて、納期がタイトだったり強いプレッシャーやストレスがかかる仕事は一定期間お休みさせてもらうことに。状況を理解してくれる仲間にも感謝である。

それでも家にこもっていても仕方ないし、寝てたら治るような病気でもないのでうまく付き合っていくしかない。このままずっとこんな調子だったらどうしようという不安もある。今も耳がキーンと痛んでつらい。

台風14号よ、、、お願いだから被害を最小限に、早く過ぎ去ってくれ。そんな祈る気持ちで過ごす誕生日前夜。

そんなこんなで37歳のはじまりは、軽やかに、前向きに、何かを大きく変えて人生の舵を切るような節目とはいかないようだ。

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でもこんな時もあったよね、とありのままのリアルを思い出せるように、振り返れるように、未来の自分へのギフトとしてログに残しておこうとおもう。

36歳最終日の自分より,未来の自分へ。

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