大津市のマンション購入にあたって(ローカルトピック)
『大津市のマンション価格の高騰について』『大津市のマンション乱立がもたらすもの』に続き、本編では、湖岸の街で暮らしていく上で経験する問題と対処法、またオススメの物件等を目的、条件別に考察してみたい。
びわ湖あるある。覚悟すべきこと
この地域にマンションが乱立し始めた頃、それ以前から住んでいた地元民は、面白半分、心配半分の心境で噂したそうだ。新たな移住者たちはきっと「びわこ虫で大変なことになるだろうに、知らないのかな?」と。
びわ湖は淡水湖のため潮風はなく、海岸のようにベタベタしたり金属が錆びたりすることもなく快適だが、湖であるが故の特殊な体験(時に不快な体験)をすることもあるので、移り住む前には参考にしていただきたい。
白壁は注意!びわこ虫一万匹への対処法
私自身も移り住むまでは知らなかったが、この地域には「びわこ虫」と呼ばれるユスリカが発生する。大量発生するのは、主に11月だが、春先にも発生することがある。びわこ虫の見た目は「蚊」と似ているが、ありがたいことに、蚊のように人を刺したり吸血したりはしない。また、反射神経も鈍く、成虫になっても1日くらいで死ぬため、基本的に人体には害のない虫である。
一方で、びわこ虫は一般的な蚊(イエカなど)の3倍くらいの大きさがあり、3倍くらいの羽音を出す(蚊がいると夜中にプーンと音がするアレ)。また普通の蚊とはまったく別次元の大量発生が毎年のように起き、長いと1ヶ月超もの間、洗濯が外に干せない、窓を開け放せない、ということが起きる。また、1週間から10日ほど続く「ピーク期間」には毎日500〜1000匹くらいが飛来するため、ベランダも壁もびわこ虫でびっしりと覆われ、毎日大量の死骸が発生する。死骸を踏みつけると床にこびりつき、高圧洗浄でなければ取れなくなる。また、死骸は潰れたり放置状態が長く続くと、穀物酢にゴーヤの苦汁を混ぜたような不快な臭いを発するようになる。また臭いだけでなく、死骸の放置はベランダの排水溝を詰まらせる原因にもなるので注意が必要だ。
では、湖畔近くに住む人はどのように対策しているのか。
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