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【イギリス・ロンドン】英語も話せないのに1人でパブに行った話

※当時はデジカメを持っておらず、使い捨てカメラで撮っているため画質が悪いですが
エモさをお感じいただければ幸いです。

生まれて初めての海外旅行は2007年に行ったロンドンとパリ。
当時ファッション専門学校の夜間学生で、有志で行きたい人だけで行くというツアーに参加しました。

夜間学生で参加したのは私だけだったので友達も誰もおらず、唯一知ってるのは添乗した先生だけという
全然知らない昼間の学生達と参加したというわけです。

ロンドンのヒースロー空港につき、ツアーのバスでホテルまで移動。
初日の夕食は全員ホテルのレストランで取る日程でしたが、何せ友達が誰もおらず1人ぼっちのため、たまたま空いてた親子(お母さんが学校のOBだったため特別に参加してた)のテーブルに座りました。

そこで夜間学生なので友達も誰もいなくてという話をすると、その親子がじゃあ一緒に行動しましょうと言ってくださり共に過ごすこととなりました。

ホテルで取った夕食
翌日の朝食


自由行動のその日も親子と一緒に行動していたのですが、夜からミュージカルを観に行く予定があるからそこから先は一緒にいれないと親子に言われたので
夕方頃から初海外にして完全1人行動を取る事に。


分かれてからはその辺を散歩したり、何があるかわからないけど聞いたことのある有名な駅(ピカデリーサーカス駅)へundergroundに乗って移動してみたり。

1人で歩いたロンドンの街並み



さてこの後どうしようかなと思っていた時、酒好きの私は思いつきました。

イギリスと言えばパブだ!

そうだ、パブに行こう!


そう決めてから歩きながら入りやすそうなお店を探してみます。
何せ、当時は英語は学校で勉強した程度で今のように話したりはできない状態。

前情報ではパブではまず先に注文し、受け取ってから好きな席に座るというシステム。
とりあえず注文さえしてしまえばこっちのもんだ!

と、入りやすそうなお店を探し、ここなら行けそうと思ったお店へ突撃しました。


前情報通り、まずはカウンターへ。
ビールを注文しようとしたのですがタップがたくさんあってどれがいいのかわからない…

仕方ないので唯一知ってる名前のギネスを指差し注文。
実は当時は黒ビールは苦手だったのですが、他のビール名が何なのかわからず焦ってギネスを注文してしまいました。

その後、お腹も空いてたので夜ご飯にミートボールのトマトスパゲッティを指差し注文。
これで1番の難関であるオーダーは終わったので後は商品を受け取って席へ行くだけ!


と思っていると、店員のお兄さんが英語で聞いてくるのです。

「席はどこ?」
と。


英語が話せなくても意味は理解できた私。

「席…? 最初に注文するんじゃないの!?
まだ取ってないけど…」
と心の声でつぶやいているとお兄さんはまた英語で聞いてきます。


「席はどこ?
どこの席かわからないと注文を運べないよ」


今であれば英語もある程度話せるし、なんならその場で席を指差すなど対応もできるけど
当時の私は初めての海外旅行で経験がないため、
そう言われてもどう英語で返せばいいのかわからずただただ黙るばかり。


そんな私を見てお兄さんが取ったリアクションがこちら。

いらすとやさん参照
※実際のお兄さんは笑顔でした


!!!!

これ!!見たことある!!
欧米人がよくわからんて時にやるらしいリアクションだ!!
本当にやるんだ!!!!


日本人はやらない、本場のこのリアクションを見た私は軽くテンションが上がりつつ、
英語が返せない自分の不甲斐なさに凹みつつ、苦手なギネスのみ受け取り空いてる席へ座りました。

苦手なのでギネスも全然美味しくはなく(今は大好きです)
かかっていたテレビの放送を見ていると厨房の中からスタッフが私のと思われるパスタを持って出てきたのですが、
そこへカウンターにいた本場リアクションのお兄さんが行って、スタッフからお皿を受け取り直接私へと運んできました。

お兄さんがお皿を受け取る際、何やら厨房から出てきたスタッフと話していたので
「それ僕が持ってくよ」か何か話していたのでしょう。

お兄さんは満遍の笑みで私へ
「cheers!」
と渡してくれたのですが、なんかもう英語が話せないわ手間はかけさせてるわで
己の不甲斐なさで疲れてしまって苦笑い。

頼んだパスタもよく言われる『イギリスのご飯はマズイ』の例に漏れず、全然美味しくなくて
頼んだビールは苦手な黒ビールだしで踏んだり蹴ったりのぐったり。
※全て己のせいである(CV:キートン山田)


ぐったりしてる間、アジア人の女が1人でいたのが珍しいのか
近くの席に座っていたおじさんがやってきて、どこから来たの?と話しかけてくれて

私「日本からだよ」
おじ「そうなんだ!僕はアイルランド出身なんだ」


などと会話をしたのですがぐったり疲れてしまったし、
そもそも英語がほぼ話せないので会話は続かずおじさんは席へと戻っていきました。

こんな感じで本場イギリスでの初めてのパブデビューは苦々しいものとなりました。
黒ビールと同じですね(て、やかましいわ!)


今は普通の会話程度なら英語も話せるので
次回こそスマートに注文をキメて、ペラペラ英語で色んな人と会話していきたいと思います。

15年以上の時を経て、あの時の自分へリベンジだ!
もう、あの本場リアクションはさせないぞ!

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