身体が柔らかいとケガしにくいって本当なの??
こんにちは!
スポーツフレアの秋元ですd(^_^o)
★この記事は最後まで無料で閲覧できます★
今回のご質問は『身体が柔らかければケガってしにくいんだよね??』です。
先に答えを言っておくと、
NO
です。笑
一般的な解釈として「身体が硬い=ケガをしやすい」というのがあると思いますが、そもそもその前提が間違っています。
明確な理由として…
身体が硬くてもケガをしない人はしない
という事実があるから。
ただ、それだけだとなかなか納得できない方も多いかもしれませんので、もう少し深掘りした内容を書いていきたいと思います。
そ、の、ま、え、に、
まずは『身体が柔らかい』というのと『ケガ』というものの定義をはっきりさせた方が良いです。
『身体が柔らかい』とはなんぞや??
▼▼▼
体力の一要素であり、筋肉と腱が伸びる能力のこと。動きのしなやかさだけでなく、傷害の予防などにも関係する。
柔軟性は筋肉と腱が伸びる能力のことで、筋力・瞬発力・持久力・調整力とともに基本的な運動能力のひとつとされています。
静的柔軟性と動的柔軟性という2つの面から捉えることができ、前者は「関節可動域」すなわち身体の柔らかさというところを表し、後者は「関節可動域における動きやすさ」すなわち運動のしなやかさを表します。
怪我の予防や疲労回復には静的柔軟性を高めること、競技能力には動的柔軟性を高めることが大切になります。
柔軟性は「骨格構造」と「軟部組織(筋組織・筋膜・腱・靱帯・関節包など)」によって決まります。
前者は先天的な要素が多く努力で変化しにくいですが、後者は変化させることが可能です。後者の筋組織・筋膜・腱をターゲットに柔軟性を高める運動としてストレッチングがあり、特に動的柔軟性の向上のためには動的ストレッチというエクササイズがあります。
※厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより抜粋
…要約すると、身体が柔らかい(柔軟性がある)というのは、正常な関節可動域とその可動域内での動作に支障がない状態ということ。
これが厚生労働省が定める『身体が柔らかい』という状態です。
※正常な関節可動域ってどんななの??…ってとこまでご興味がある方は、日本リハビリテーションセンター医学会評価基準委員会が定める関節可動域表示並びに測定をご覧ください。
次に、『ケガ』の定義とは??
▼▼▼
「原因の発生が偶然である」「結果の発生が偶然である」「原因・結果とも偶然である」のいずれかに該当する予知されない出来事をいいます。
ケガの原因が被保険者の身体の外からの作用によることをいいます。 靴ずれ、車酔い、熱中症、しもやけ、細菌性食中毒等は、「急激かつ偶然な外来の事故」に該当しません。
【ケガ 定義】と入力して検索エンジンにかけると、こちらの文章が真っ先に出てきました。
≫予知できず、偶然発生するもの。
この認識は間違いないと僕も思います。皆さんはいかがでしょうか??
誰しも、足首を捻りたくて捻っているわけではないし、転びたくて転んでいるわけではありません。(当たり前ですけどね😅)
もう一度言いますが、
≫予知できず、偶然発生するもの。
という定義で間違いはないと思います。(しつこいですよね😅)
さてさて、ここで大きな矛盾が出てきたのにお気付きでしょうか??
(…え?どこどこ??ε-(´∀`; ))
という方もいるかもしれません。笑
先程、ケガの定義は『予知できず、偶然発生するもの。』と言いましたが、柔軟性を高めることで偶然発生するものを『予防する』というのは…
言葉の組み合わせとしておかしくない??
つまり、偶然発生するんだから予防のしようがない…ということです。
でも、
そうは言っても柔軟性があった方が、同じ「足首を捻った」状況でもケガの程度が変わるんじゃない??
…という声も聞こえてきそうですが、勿論そういった側面もあると思います。
ただ、あくまでも『無いよりマシ』程度なもので、ケガを防げるレベルのものではありません。
そして、ここでもう一つ。
日常生活動作やスポーツなどによって起こり得る傷害と障害の違いについても知っていて損は無いと思います。
ざっくり説明すると、
傷害:単発的なケガ
障害:繰り返しの動作による痛み
です。
よく混同されがちなのですが、障害に関しては腱鞘炎やテニス肘などと言えばイメージしやすいかもしれません。
あの類いの痛みは数日で起こるものではなく、数週間〜数ヶ月という単位で少しずつ悪くなってくるのもなので、ここに対して『柔軟性を高める』というのは有効であると言えます。
…ごちゃごちゃしてきたので、そろそろまとめましょう。笑
冒頭で、『身体が柔らかければケガってしにくいんだよね??』に対してNOと答えましたが、身体が柔らかいor硬い…どちらにしても、ケガ(傷害)はそもそも偶然発生するものなので、誰にでも起こり得るものです。
しかし、腱鞘炎やテニス肘などの障害は身体の使い方の問題も大切になってくるので、柔軟性を高めることは有効である。
以上です(。-∀-)
『一生懸命ストレッチしてるのに、どうしてこんなにケガが多いんだろう…。』というお悩みも、もしかしたら傷害と障害を混同して捉えているからかもしれませんね!
では、また次回の配信をお楽しみに!
//////////////////////////////////////////
当院の詳細はこちら💁🏻♂️
https://instabio.cc/sportsflare
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?