『The Pride』side-A観劇の感想+余談

PLAY/GROUND Creation #3The Pride
side-A観劇。

おともだちが千秋楽観劇予定とのことで、あえてこちらに書いています。
おともだち見終わったら感想シェアしたいからー。
(だから読んじゃダメよーおともだちー!)


こっちのつぶやきで書こうとしたら少し文字数オーバーしたから、日記にして書きます。
せっかくなので文字数気にせず書いてみます。

率直な感想

感想を端的に言うと、わたしは好きでした。

うれしい。
観て良かったって、いい意味で思えたのがうれしい。

(わたしは、観劇後、いい意味で疲れるとかもあるけど、そうじゃなくて、逆に、心がずどーんと下がってとてもしんどくなってしまうことも時折あるので)

戯曲もとてもおもしろかった。

おもしろいと言っても、わっはっは、っておもしろさの意味じゃなくって、豊かさのあるおもしろい戯曲だなぁってわたしは思った。
拡がりのある戯曲だなぁって思った。
わたくしごととしても、もう少し広い世界としても跳んでける戯曲だなぁと思った。

広田さんが翻訳された台詞も好きだった。
言葉のチョイスが絶妙。素敵。
広田さん、すごい。

削がれてる感覚と“丁寧に積み上げる”

演出・・音楽、照明、美術、小道具、衣装など含めて、わたしの感覚でいうところの、ひろお美学みたいなものは健在なのだけれども、
なんだろ・・
以前『BETRAYAL 背信』の1チームを観た。
その時も、今回も、
丁寧に積み上げて作られているんだろうなぁとわたしは感じた。
今回は、全体的に色々な部分で、いい意味で削がれているような感覚がわたしはあった。
そこが、わたしは、いいなぁ好きだなぁって思った。

“丁寧に積み上げる”って、
言葉にすると同じでも、意味する中身が異なる場合ってあるんじゃないかなぁ・・と、わたしは思うようになってる。

ちょっと横道と横道の理由

ちょっと横道ズレる話だけど、
ハラスメントやなんやかんやの世の中の流れで、
演出が伝える言葉選び、俳優同士の言葉選び、とかとか、
今、デリケートになってるんじゃないかなぁと思う。たぶん。
わたしが現場で感じる肌感覚的にも。
それが良くない、とは、わたしは思ってない。
むしろ、いいことだとも思う。

わたしは、立場・ステータス・年齢・ジェンダー・活動歴・ネームバリューなどなど関係なく、誰もがフラットに付き合えるといいなぁと思っているから。
反面、デリケートになり過ぎて、言いたいことを言えない、思ってる何割かで諦める、ムリやりただほめる、とかとかは、なんか違うんちゃうかなぁとも思ってもいる。

この辺りのおはなしは、もう少し丁寧に、そして、色々わたしの思うこともあるけれど、本題じゃないのでこの辺で。

横道ズラしたのは、
少し前に観た別の作品で、ほんとかなぁ?ってわたしは思って。。。
やってる側が誰ひとり、
違和感を感じていないのか、
感じている人もいるのか、
感じてるけど、遠慮?かなんか知らんけど言い合えてないからそうなってんのか、
感じて言い合えてるけど、そうなっていなかったのか、
・・そもそも、わたしだけが感じているだけの違和感なのか、、、(後々、同じ作品観たおともだちと感想シェアして、結果、わたしだけってことはなかったです)
なんなんだろう・・って思ったりしまして。

そこがわかんないので、アレですけど、
もしも誰かひとりでも、およよと違和感あったなら、それが伝えられていたのなら、なんか違ったのかもなーとも思いまして。
けれどもしも、違和感あるのがマイノリティだと、思ってても言えなくなるってのもあるかなーとも思ったりしまして。


間違ってるとかの批判じゃなくて、あなたはそう思う感じるんだねーって受け取って、お互い・みんな、感じる思うことが違ったとしても、その感じている思うこと・違和感を、立場あじゃこじゃ関係なく、誰もがちゃんと伝え合える関係性がある座組だといいよなーって思うし、そうやって伝え合いながら、作品がより豊かになるようクリエイションできるといいなぁってわたしは思っている。

わたし自身、出演したりもするので、実際の現場で、いろんなひとがいて心の距離感なども異なるし、デリケートなことでもあるなぁとは思う。
だけど、できるだけ、ひとを見ながら、言える言ってもらえる関係を作れるように、ってわたしなりにやってみたりする。
失敗もある。
見誤ったり、あちゃーってなったことある。
だけど、なんもやんないと失敗すらできないからね。
失敗もわたしにとっては大事なことだなって思ってる。

わたしの感じたこと

そういう意味で、今回『The Pride』side-A観て、
そのあたりのデリケートな部分においても、対話がなされながら作っていたんじゃないかなぁ・・と。
そういう意味で、“丁寧に積み上げる”ということをしていたんじゃないかなぁ・・ってわたしは思った。

現場のはなしは全く聴いてないから、実際どうなのかは知らんくて、これはすべてわたしの憶測で、観ていてわたしが感じたことです。

あと、いい意味で、座組やパーソナルなとこのエモーショナルなところと、作品との距離が取れてるいるようにわたしは感じた。

わたしは、ある種、一定の距離が取れてる作品の方が好みです。
完全に切り離すことはできないだろうなぁとは思うけれど、一定の距離を取ることはできるとわたしは思う。なんとなく。
だから、わたしは好きだった。

余談。
わたしは、仲のいい座組のがいい。
そりゃそーだ。
ただ、その仲の良さがエモーショナルになり過ぎると、そこで行われているやり取り、自分のほんとうに感じていることをみえなくしてしまうこともあるように思う。
大好きな人のやることはなんでもOKみたいな。
それって、わたしは、なんか違うなって思う。
大好きは大好きで良くて、だけど、見ても見なくてもOKって決まってんじゃなくて、ベースに大好きある上で、ニュートラルに感じられる受け取れる感覚を持ってたい。
わたしは、ドライなのかもしんない。

お客さん

思ったこと全部は書ききれてないけど、率直な感想に通ずる部分は書けたと思う。

わたしは、観に行く時はお客さんです。
昔は、自分は俳優だし勉強しなきゃとかいう心持ちで観劇してたこともあった。
だけど、なんか知らんけどいつのまにやら、純粋に作品を楽しみたい!楽しむぞー!って思って観に行ってる。

これも完全に余談です。
今のわたしは、もはや、自分が“俳優”と名乗ることすら少しばかり違和感持つようになってる。
“なんでも屋さん”でもいっかなーくらいの。

この作品に向き合って創作していた演出家・俳優さんに対して、ほんとすごいなぁって思うし、スタッフワークに関してもスタッフのみなさんにも同じく思う。

そして、演出のひろさんが、本番間際に代役で出演してやり遂げてることも(わたしが観劇したside-Aは代役でひろさん出演回だった)ほんとすごいって思う。

ほんとすごい、ってアンタその語彙力・・って感じかもですね。
率直な感想の「わたしは好きだった」も同様。
そんなシンプルなもんです、わたしの思うことなんて。
拙いけど、正直です。

わたしは、オリヴァーがフィリップに言ってた言葉が、嗚呼・・だよね、って思った。

安心できないところが多いなぁって思って、わたしは好きだった。

観て良かったと思える作品をありがとうございました。

千秋楽まで無事両チーム上演できることを祈っています。

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読んでいただき、ありがとうございました。

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