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20/21シーズン決勝戦・Aリーグ

感慨無量...。色々あった今シーズンのAリーグが終わりました。ピッチ内でもピッチ外でも色々あった決勝戦が終わりました。久しぶりにスタジアム観戦出来たのが決勝戦のこのカードでしたした。そのゲーム観戦の個人的見解と感想をちょこっと書きました。はあ~、今年も終わっちゃった。。。

Aリーグ20/21シーズン決勝戦 メルボルン・シティ vs シドニーFC

西日がちょっと残っているAAMIパークで午後5時にキックオフ。シドニーFCもメルボルン・シティ(以下シティと表示)も先週と同じスターティングメンバ―で始まりました。シティのホームゲームであるこのスタジアムに観客が入るのは実に1カ月ぶり、観客も選手も最初から熱が入ってます。そのせいか、シティは立ち上がりからどんどん攻めていきます。開始5分でコーナーキックを2本獲得。シティの先制攻撃にスタジアムは盛り上がります。シドニーはシティの開始早々のアタックにちょっと驚いた感じ。ちょっとしたトラップミスやファンブルが見られました。が、いわゆる「見の時間(お互いの手の内を探り合う前半約15分)」が過ぎた辺りから両チームの攻防が激しくなってきました。均衡が破られたのは21分、シドニー11番左ウインガーのペナルティエリアちょっと外からのシュートで先制。一瞬沈黙がスタジアムを埋めました。ですがその2分後、シティの注目若手選手のFWの二人が自陣からドリブルで駆け上がりゴール前での混乱を縫ってゴールネットを揺らしました。取られてたら取り返す、それも時間を置かずに!このゴールはシティには自信をシドニーには焦りを与えてしまったのかもしれません。一瞬でリードを失ったシドニーは各選手の温度差が出てきてファール・プレイを呼びやすくなって来ました。そして25分、イエローカードがシドニー26番のミッドフィールダーに与えられました。このイエローカードに不服なのかこの選手のプレイが荒くなって来た感じでした。それ以降もシティのチャンスが幾度となく続き、シドニーがそのボールを奪おうとするシーンが続きます。イエローカードが出てから10分後、同選手にホイッスルが吹かれ2枚目のイエローカードが掲げられ、それはレッドカードに変わりました。ジャッジに不服なその選手は中々ピッチを離れようとせず、スタジアムにブーイングの嵐が吹き荒れました。その選手の態度にシドニーの監督までが彼に向けて怒鳴り散らしていたのが印象的でした。彼はベンチの誰とも接触せずにロッカールームに消えていきました。その後すぐにシドニーは、セオリー通りにFWをDFに代え、鉄壁の守りを作ります。レッドカードの後のゴタゴタを乗り切り、もう少しでハーフタイムの44分、シドニーが一番気を付けなければならない事が起こってしまいました。自陣のペナルティ・エリア内でのファール・プレイ。一人少ない状況で厳しいのもわかりますが、これは痛い。シティからしたら嬉しい誤算(ちょっと言いすぎかな?)ですね。これをシティのキャプテン・ジェイミーソンが落ち着いて決めて、2-1のスコアでハーフタイムに入りました。後半戦でもシドニーはがちがちの守備で対抗します。一人多いシティは追加点を狙いますが、堅固な守備に阻まれて得点できません。少し苛立ちが見え始め攻撃が雑になったところで、選手交代。元浦和レッズのアンドリュー・ナバウト選手が若干21歳のコラコフスキ選手に代わり出場。経験がものをいうのでしょうか、ピッチに現れた時の彼の貫禄が桁違いで、チーム内で散っていた集中力が再びフォーカスされ始めたのが手に取るようにわかりました。既定の90分が終わりアディショナルタイムに入った時、ダメ押しの1点が決まります。そして、試合終了。メルボルン・シティのAリーグ初優勝が決まりました。おめでとうございます。はあ、勝ったーー!やったー! 勝利の余韻がなんとも心地よかったです。
よろしかったらダイジェストをご覧ください。ー残念ながら、横浜Fマリノスから期限付き移籍中の椿直起選手は出場しませんでしたが、試合後のチーム全体で優勝トロフィーを掲げるシーンにちょこっと出てます。わかります?

https://youtu.be/BRoj6TbnCaQ

今シーズンを振り返って:今シーズンのAリーグは新型コロナ肺炎の流行と政策に翻弄され続けてきました。前回のoteにもあるようにー決勝戦進出チームは決まったのに、日程と場所が決まらないーと言う状況が4日前まで続いてました。5月の末から始まった広域メルボルン市のロックダウンは2週間後の6月11日に緩和されましたが、観客を入れてのイベントはまだ認められていませんでした。新型コロナ肺炎の感染者数発見が0になって数日が経った6月23日のお昼、ついにビクトリア州政府からの「GO!」サインが出、そして、日程と場所が即座に決まったのでした。皮肉にもニューサウスウェールズ州政府は同日午後4時からシドニー都市部でのロックダウンを発表。この影響で州境が閉ざされる可能性も考量し、シドニーFCの選手関係者は良く24日にメルボルンへ大移動をしてきました。本来なら、決勝戦前の一般公開トレーニングを行い(日本語で言う出陣式ですね)、チームの指揮を高めると同様にサポーターの団結も固くします。残念ながらこれをする事なくメルボルンに移動したシドニーFCでした。その後も感染者数が増え続け、外出規制が広範囲にかけられてしまった為、決勝戦の会場にはシドニーFCの大規模な応援団が来ることはありませんでした。(メルボルン在住のサポーターの姿は勿論ありましたが)

日程変更は4回+延期試合は数えきれないほど。観客数の規制のかかったゲームも無数にありました。シーズン当初は州境閉鎖があった為にニューサウスウエールズ州とその他の州に分けてリーグ戦を行い、日程の関係からゲームとゲームの間が3日は普通、稀にですが、中2日の時も。アウェイゲーム3週間と言う過酷なロードを強いられたチームや、最終節が終わった後に延期分のゲームを行わなければならないチームもありました。本当に数々の問題が突然目の前に出て来て、一つずつ解決策を見出しながら運営してきたAリーグでした。シーズンが終了した今、Aリーグ関係者の皆様に拍手を送りたいと心から思います。ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

シーズンは終わりましたが...........。7月開催の東京オリンピックがありますし、ストーブ・リーグ(移籍期間)もスタートします。今年は選手のみならず監督・コーチの移籍も忙しそうです。今年は5人の日本人選手が登録されてました。さて、来季は?ふふふ、楽しみです。では、今回はこの辺で。では、またです。ばいばい。



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