梶晶子

食べ物周りで笑顔になるのをみるのが最高に幸せ。カフェのつもりで開いたらパンが人気になり…

梶晶子

食べ物周りで笑顔になるのをみるのが最高に幸せ。カフェのつもりで開いたらパンが人気になり、パン屋に。今はパンを教えている。仕事場にしてる一軒家が、ごちゃ混ぜに人が集う場所になったらいいな。「笑顔の魔法ポリパン®︎」考案者。#happyDELI#ポリパン

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宿町287号

宿町287号というのは、昔のここの番地だ。 正確にいうと、杉並区宿町287番 宿町という地名は、青梅街道の起点新宿から約10キロの場所にあり、最初のおやすみどころといったところから、「宿町」と名付けられたのだろう。 wikipedia で青梅街道調べてみると、「1606年(慶長11年)、江戸城築城のために、青梅の成木村で採れる石灰を運搬する道路として、大久保長安の指揮の下に整備されたらしい。 すごい昔からとおっているみちだったのですね。 昭和39年に宿町から、現在の町名の善福

    • 夏の思い出

      30年ほど前、夏は一番忙しい時期で、息をつく暇もなく翌日がやってくる毎日を過ごしていた。 アメリカの大学の交換留学生の日本事務所に勤めていた私は、7月の初めに第一弾、その学生たちが落ち着いてきた7月末から8月初めに第二弾が到着し、100名近い学生を、空港での受け入れから、寮やホームステイのホストファミリーへの引き継ぎや、日本語のインテンシブ講座はの事務手続き、銀行口座開設から、買い物の仕方、また、秋以降通う全国に散らばる派遣大学への手続きなど、生活のことから、勉学のことまで

      • 昭和の暮らし 扇風機の想い出

        小さい頃、家には扇風機が二台あって、一台は、祖父母の部屋に、もう一台は、父の書斎にあった。父が書斎に居ない時は茶の間に持ってきていたような気もする。 祖父母の部屋にあった扇風機は、羽根も本体も薄いモスグリーンのいかにも昭和レトロな素敵な扇風機だった。 写真の扇風機は、お茶の間にあったものが、数年前まで動いていたが、壊れてしまったので、修理をしようと思って部品を探していたが、中々修理できないので、諦めて、同じものをメルカリで探して買ったものだ。 お風呂上がりに、扇風機の前

        • パンつくりを学ぶこと

          〜初めてのパン教室〜 最初は趣味の範疇で、「今日の料理」等の雑誌を見ながら自分で作っていたのですが、しばらくすると本では飽き足りなくなりました。 そこで、仕事帰りや週末に辻学園のパン教室やお菓子の専門学校に通い始めたのが最初です。 パン教室は半年間、月に1回くらい通ったと思います。当時はお菓子の方を本格的に学んでいましたが、どちらも上手になっていくことが楽しかったです。出来上がったものを近所の方やお友達にあげたりして、自分が作ったもので誰かが喜んでくれるということ

        宿町287号

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        • ハピデリ通信
          9本
        • ポリパン通信
          6本

        記事

          パンは発酵食品

          おはようございます。今日は寒さが戻りそう。春の兆しとは言ってもまだまだ寒さが身に沁みます。 不思議なことに、酵母種など育てていると、梅の花が咲くと、気温が低くても、酵母の活動が活発になるのがわかります。私は室温で、酵母種を育てることが多いのですが、同じ5℃でも、1月初旬の5℃と梅が咲いた時の5℃では、朝見た時の酵母種の元気さが全然違うのですよね。あれはなんでなんだろう。 桜の花の開花予想は、2/1以降の気温の積算が600℃になった時らしいのだけど、そんなことが、酵母にもあ

          パンは発酵食品

          小さい頃のこと

          玄関横の片隅で福寿草が咲いている。鮮やかな黄色で、春はもうすぐ!と教えてくれているようだ。 杉並の善福寺のこの家に年の離れた姉二人と両親、父方の祖父母と、7人で住んでいた。 今の家に建て替える前の家は、両親が結婚した昭和20年代後半に建てられたのじゃないかと思う。 土間のある台所、檜の風呂桶のお風呂(と書くと立派そうだが風呂桶の湯船は半畳ほどで、きれいに保つのが大変だった…。それに石の床にすのこが引いてあって寒かった)、パスタマシンのようにローラーで脱水する洗濯機、タイ

          小さい頃のこと

          沈丁花の香り

          宿町287号は昔の番地です。 この家の庭にはいくつかの、植木が植っています。お庭とも言えないような狭い狭い空間ですが。 小さい頃、祖父母が、植木をとても大切にしていて、盆栽が、路地の両側に三段くらいの棚にずらりと並んでいました。 毎日、何かしら植木をいじっていて、時には鉢の土を全部落として、根だけになった植木をバケツの水に浸して一晩置いたり…。 棚の下にもずらりといろんな草花が植っていて、よく、サルビアの花の蜜を吸ったり、葉っぱを引っこ抜いたりしては、叱られていました。

          沈丁花の香り

          happyDELIというお店

          このノートは一昨年(2021年)の三月ごろに書いたものです。 先日、久々にパンを大量に焼いた。14日に中央線パン祭りに出店する為。 パン祭りのラインナップは有名なお店というより沿線のキラッと光るお店を集めた感じ。 会場が、今年は東小金井だったので、昔のお店に来ていたお客さんが来てくれたりするかな?会えたら楽しみだなぁと思っていた。 100人くらいお客様が来てくださったのだけど、生徒さんとか元生徒さんとか大学の同級生も来てくれた。ありがとうございました!初めての方にもパンの

          happyDELIというお店

          初めての移動販売と大吉

          ひさしぶりのnoteです。 お正月を迎えていつも思い出すのは、初めて移動販売をした時のこと。 アメリカの大学の交換留学事務局を退職して、喫茶店を始めたい!という夢に向かって、私のお商売は、移動販売車からでした。(この写真は、借りたものでなくて、自作した移動販売車。ジブリスタジオでパン販売をしていたご縁で、映画のキャンペーンにご協力させていただいているところです。2代目です。) 喫茶店を始める前にすこし小銭を稼げたらいいなと思って、移動販売車を借りて、2002年の暮れに、パ

          初めての移動販売と大吉

          パンを焼くのが大好きなあなたへ

          【「食」と「料理」の脳科学 ~パンを作ると癒やされる理由】 秋のお休み、いかがお過ごしでしょうか?今日は寒かったですね! 季節がいいから、パンを作ってみようかな?と、仕込まれた方も多いのではないでしょうか? あるいはお教室をされているような方は、発酵にちょうどいい気候で、気持ちよくよいパンが焼けたかもしれませんね。 さて、みなさんは、なんでパンを焼くんですか? 先日も書きましたが、パン作りって正直、面倒ですよね。。 粉も散るし、台所も汚れるし、捏ねるのは大変だし。。

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          「幸せな日常」とは。ポリ味噌作りをしながら感じたこと。

          先日ポリ味噌のレッスンを行いました。半年後には美味しいお味噌が食べられま〜す。  ポリ味噌は特別な道具を使わずに行うので、とっても簡単なのですが、自分の手で、柔らかく蒸した大豆を潰すので、大豆のねっとりした柔らかな、そして温かい触感が伝わります。  塩切り麹と合わせて空気を抜く作業も、簡単だけど、手で行うと固さや柔らかさが実感として伝わります。  今回はひよこ豆でも仕込んだのでちょっと大豆より硬めなひよこ豆をひたすら潰していくのは、無心になれる時間でもありました。ちょっ

          「幸せな日常」とは。ポリ味噌作りをしながら感じたこと。

          パン作りとオキシトシン

           オキシトシンという言葉を聞いたことがありますか? オキシトシンというのは、脳内の「視床下部」で生成され「下垂体後葉」から分泌されるホルモンです。出産時の子宮収縮・分娩(ぶんべん)促進や痛みの緩和の作用で知られています。そう聞くと、女性だけが関係すると思いがちですが、そうではありません。男性にも関係しています。  オキシトシンは神経伝達物質としても働き、ストレス軽減や記憶力向上といった効果を発揮することも、近年の研究でわかってきました。「愛情ホルモン」「ハッピーホルモン」と

          パン作りとオキシトシン

          パンと癒し

          パンに癒される。というフレーズはよく聞きます。 パンというと何故か「幸せ」なイメージがありますね。 なんだろう、ふっくらしているから? 食べて美味しくて幸せ感があるからかなぁ。先日、600名を超える方にご協力いただいて行ったアンケートでも、「パン」に幸せなイメージを持つ人は71%程度、さらに「手作りパン」に「幸せなイメージがある」と答えた人が、86%もいました。美味しいパンがある朝ごはんというような風景を想起させるとか、日曜日の家族そろった朝ごはんを思い出すとか、昔お母さん

          パンと癒し

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          ペットボトルで甘酒酵母種

          梅も咲いて、そろそろ酵母くんも元気になりつつありますね〜。自分でいろんな果実や穀物から酵母を起こすこと、野生酵母などともいわれますね。 酵母菌を増殖させること。を頑張ると、元気な酵母エキスや種になります。 今回は甘酒酵母種を仕込んでみました。やっぱり、すっごく元気です。今回は酵母源として酒粕をぽっちり入れました。 『ポリ袋で簡単!甘酒と酒粕で作る天然酵母パン』河出書房新社
https://goo.gl/OfGXxg
 甘酒や、酒粕、果物やドライフルーツなどと水を瓶やペットボトルに入れて、ふたをして振って、空気をたくさん混ぜます。 酵母の増殖に必要なのは以下の三つ 酸素 餌 温度 酵母が生きてることで、パンを膨らませるガスを発生したり、様々なものを分解した美味しい香りを出したりしてるわけですが、酵母が増殖することと、発酵することは、ちょっと分けて考えた方がいいのです。 また、酸素を行き渡せるように、よく振って、水分に空気が含まれるようにしています。なので、瓶ではなくて炭酸水のペットボトルを使うことが多いです。振りやすいのと、発泡してきても安心なので。 東北に震災後に通っている時も酵母の持ち歩きはペットボトルでしていました。発泡してきても破裂することがないから安心です。

          ペットボトルで甘酒酵母種

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          パンと生き物 ルヴァン種を起こしながら感じること

          最近ルヴァンでパンを焼く事が多い。うっかり上級のレッスンに入れたから、なるべく簡単に、そしてなるべくルヴァンだけでパンが作れるように色々試行錯誤しているわけだ。 レーズンや果物や甘酒やヨーグルトで種を起こすのは、それこそパン屋を始める前からやっているから、20年以上酵母を培養して増殖させて育ててるってことになる。 パン屋の時に、果実酵母のレッスンとして、毎回違う果物使ってレッスンしてたら、みんなのキッチンが瓶だらけになり、ちょっと拷問ぽかったので、しばらくやってない。でも

          パンと生き物 ルヴァン種を起こしながら感じること

          パンを作ると癒される??

           今年の前半、ロックダウンが行われた時に、多くの方々がパン作りを始めて、世界中のスーパーから強力粉がなくなった、イーストがなくなった。というニュースがほうぼうで流されましたね。  昔から、パン教室に通う方々が、よく、「ふわふわパン生地の感触に癒されるー」「パンが可愛い💕」などと、口々に言われていて、『幸せのパン』という大泉洋さんと原田知世さんの映画が上映された頃には、「パン作りって癒されそうだからきました!」という方々もいらしゃいました。  パン屋として…時間に追われて、

          パンを作ると癒される??