京都旅行 公共交通機関のキホン
初めて京都にいらっしゃる方が知っておくと役立ちそうな公共交通機関のことなどをnoteします。
長年住んでいた東京から京都に引っ越したので、いまだに東京感覚が抜けていない人が書いたことを前提にご覧ください。
地下鉄
京都の地下鉄は2路線しかありません。
緑色の烏丸線(からすません)
赤色の東西線
地下鉄の乗り継ぎ駅は烏丸御池(からすまおいけ)駅の1つだけです。
駅の間隔はだいたい2分なので、3駅乗る場合は6分が所要時間となります。
日本全国の交通系ICカード(Suica、Pasmo、ICOCAなど)で乗車できます。
地下鉄駅が最寄駅となる観光スポットはあまり多くありません。
ほとんどの観光スポットはバスが最寄になります。
烏丸線の駅が最寄りの観光スポット(北側から順に)
北山:府立植物園
今出川:京都御所
烏丸御池:新風館
四条:錦市場
五条:東本願寺
東西線の駅が最寄りの観光スポット(南東から順に)
醍醐:醍醐寺
小野:随心院
蹴上:南禅寺
二条城前:二条城
バス
京都市バス:緑色の車体で、京都市中心部を網羅しています。京都旅行中たくさん乗ることになります。
京都バス:えんじ色の車体で、大原や嵐山など遠方観光スポットをカバーしています。苔寺や鈴虫寺、山吹がきれいな松尾大社に行く時は京都バスに乗ります。
西日本JRバス:白+青の車体です。栂ノ尾(とがのお)など山の方へ走っています。世界遺産の高山寺に行く時は西日本JRバスに乗ります。
京阪バス:山科や醍醐をカバーしています。小野小町の随心院や桜がきれいな醍醐寺、季節のお花が楽しめる勧修寺に行く時は京阪バスが便利です。
日本全国の交通系ICカード(Suica、Pasmo、ICOCAなど)で乗車できます。
京都のバスは後乗り、前降りです。
バス会社に関係なくバス運賃は230円の均一運賃区間が設定されていて、ほとんどの観光スポットが230円区間にあります。
均一区間のバスの場合は降りる時に交通系ICカードを機械にかざせばOKです。
こちらの地下鉄路線図の赤枠内が230円区間です。
地下鉄・バス1日券
買った時からカウントが始まると誤解している観光客の方がいらっしゃるのですが、そうではなくて、最初に乗車した時にカウントが始まります。
京都に3日滞在する場合は、初日に1日券を3枚購入しておいて大丈夫です。
最初に乗車する時に機械や改札に1日券を通すことで裏に日付が印字されます。その印字された日付だけが乗り放題となる仕組みです。
24時間制ではなくて暦日1日なので、もし夜に京都に到着した場合は1日券はもったいないです。都度バスや地下鉄の料金を支払った方がお得になります。
バスは1回の乗車が230円、地下鉄は220円~290円が観光エリアとなるので、概算ですが1日に5回以上バス・地下鉄に乗る場合は地下鉄・バス1日券(1,100円)がお得になると思います。
二条城の入城料が100円値引かれたり、高台寺の拝観料が100円値引かれたりと何かとお得だし、都度きっぷを買わずに済むので地下鉄・バス1日券がおススメです。
JR
京都旅行では京都駅から奈良線と嵯峨野線に乗ることがあると思いますが、どちらも本数が少ないです。
JRを利用する際には時刻表は確認しておいた方がいいです。
沿線の主な観光スポット
奈良線:東福寺、伏見稲荷大社、藤森神社
嵯峨野線:京都水族館、鉄道博物館、妙心寺、太秦映画村、嵯峨嵐山
京都駅は国内外からの多くの観光客が利用する駅なのでJRのみどりの窓口がいつも混んでいます。
新幹線チケットの時間変更など様々な手続きがみどりの券売機プラスで出来ます。券売機も行列ができていますが、窓口よりは早いと思いますので、券売機を活用されることをおススメします。
200番台のバス
204、205、206など200番台のバスは東京の山手線のように円を描くように走っている循環バスです。
ややこしいのは時計回りも206だし、反時計回りも206なんです。1周するのに1時間半くらいかかるので、バスを乗り間違えてしまうと、バスで5分で行ける場所に1時間半くらいかけて移動することになってしまいます。
バス停に主な停留所が書いてありますし、バスの入口横に主な停車地も表示されているので、200番台に乗る時はよく確認してから乗車した方がいいです。自分では分からない場合は周りの京都人っぽい人に質問するか、バスの運転手さんに行きたい場所へ向かうバスかどうか確認した方がいいです。
Googleマップでルートを検索すると、206甲とか206乙などとバスの番号の後ろに甲乙が表示されるのですが、京都のバス停には甲乙などの案内はありません。バスの行先表示にも甲乙は表示されていないです。
206番の場合は甲は反時計回り、乙は時計回りです。
駅名が違うけど、乗継ポイント
東京だとJRの新宿駅と小田急の新宿駅と京王線の新宿駅のように同じ駅名になっていて乗継ポイントであることが分かりやすいのですが、京都は乗継ポイント駅名が同じではないです。
地下鉄烏丸線の四条=バスの四条烏丸=阪急の烏丸
地下鉄東西線の三条京阪=京阪電車の三条
京阪電車の祇園四条=バスの四条京阪前
観光スポットと関係ないバス停名
最寄りバス停が観光スポットと関係ない名前になっているケースがいくつかあります。
観光スポット→バス停名
京都御所・梨木神社・蘆山寺→府立医大病院前
今宮神社→船岡山(京都駅から乗車した場合)
高台寺・建仁寺→東山安井
岡崎神社→東天王町(京都駅から乗車した場合)
市比賣神社→河原町正面
詩仙堂→一乗寺下り松町
錦市場→四条高倉
六道珍皇寺・六波羅蜜寺→清水道
バス停の行列はないけど譲り合い
乗客が多いバス停では整列するようにガイドラインが地面に書いてあるのですが、ほとんどのバス停はガイドラインがありません。
そういう場合はバス停に行列はできなくて、わちゃっと人がバスを待っている感じです。1つのバス停にいろんなバスが停車するので、自分が乗りたいバスが来たら、何となく先に待っていた方の後ろについてバスに乗り込むのが京都ルールのようです。
北がどっちか確認
京都の街は碁盤の目になっていることが有名だと思います。
地下鉄を降りて地上に出たら、北がどちらかを示す表示が必ずと言っていいほど地面にあります。北がどっちか分かると目的地も分かるという仕組みです。
街中にある案内地図は上が北とは限らないです。実際の街並み通りに表示されているので、地図の左が北になっていたり、地図の右が北になっていますので、地図を見る時はまずは北がどちらかを確認するのをおススメします。
エスカレーターは柔軟に
エスカレーターの右に立つ or 左に立つのルールは京都にはないです。前の人が左に立っていたら自分も左に立つし、右に立ってら自分も右に立つのが京都ルールです。この柔軟性を京都の皆さんは誇りに思っているように感じます。
ちょっと難しかったり、時間がかかる京都の交通手段なのですが、せかせかせずにのんびり京都観光を楽しまれてください。
京都のパン、美味しいですよ
京都の和菓子も美味しいですよ
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