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ATP Finals 2022 トリノで観戦_1_観戦チケットと試合会場のこと

2022年9月に全米オープンテニスをテレビで見ていて、「テニスを現地で観戦したい!」と思い、ネットで観戦チケット、飛行機チケット、ホテル予約をポチポチして、11月にイタリア・トリノへ行ってきました。

ATP Finalsとは

ATP Finals公式サイト
1月からの年間ランキング上位8名(ダブルスは8組)が出場する、年間王者を決定する男子テニスの大会です。

チケット購入

2022年9月に公式サイトで11月14日・15日・16日(大会2日目~4日目)のAfternoonチケットを購入し、チケット代金は手数料込3日間合計で182.60ユーロでした。

チケットは各日Afternoon(=Day session)かNight(=Evening session)から選択することになります。決勝以外の各日は1日に4試合が行われ、Afternoonは11:30からダブルス1試合と14:00からシングルス1試合が行われ、Nightは18:30からダブルス1試合と21:00からシングルス1試合が行われます。

公式サイトはスマホからだと座席の指定がうまくできず、PCからだと座席指定が簡単にできました。
9月の時点で観戦チケットはほとんど売り切れていて、数えるほどしか残っていませんでした😢
チケット購入時点では誰の試合になるのかはおろか、誰が出場するかもまだ決まっていない状況で購入することになります。最終的に誰が出場するかは試合直前まで決まりません。2022年は直前のパリマスターズの結果次第で上位選手が変動する可能性があったことや、ケガで辞退する選手もいて、11月に入ってから全出場者が確定しました。

座席を指定して、代金をクレジットカードで支払ったら、すぐにPassbookとPDFが添付されたメールが届きました。支払完了メールには7日以内にチケットを送付する(You will receive your e-ticket within 7 working days.)と書いてありましたが、実際にはすぐにメールを受信しました。
英語の公式サイトで購入しましたが、チケットPDFは主にイタリア語で表示されていました。注意事項などは英語も併記されていました。

購入したチケット

2022年11月16日のチケット メールで送られてきたPDFの一部分

「Ovest」はイタリア語で西の意味で、「118」はブロック番号で、「Fila 11  Posto 7」は「11列目の7番目の席」ということになります。会場では床にブロック番号「118」と何列目という数字「11」が書いてあり、椅子の背もたれに「7」と数字が書いてありました。
画像ではモザイク処理をしましたが、会場入口ではバーコード部分を端末で読み取っていました。

現地観戦して分かったチケットのこと

  • 会場であるパラ・アルピツアーはコンサートや他のスポーツでも使用されていますが、常時上記ブロックで分かれています。101~122が1階、201~222が2階、301~305が3階です。

  • 各ブロックの入口には黒スーツを着たチケットチェックの方が複数名いて、一人ひとり細かくチケットの座席番号を確認していらっしゃいました。自分の座席のブロック以外には原則として立ち入れないようになっています。ブロック内に入ってしまえば、隣のブロックとの物理的な仕切りがなくて、立ち入ることもできるエリアがありました。一例として、私は118ブロックのチケットを持っていたのですが、117ブロックに選手のサインをもらいに行くことができました。

  • 試合開始時に選手は111ブロックにある出入口から入場してきて、106ブロック前にあるベンチにラケットバッグを置くことになります。トイレットブレイクは117が入退場口になっていました。試合後に退場する時は106、111、117の出入口が使われていました。

  • 会場で選手のサインをもらいたい場合は105、106、107もしくは111、112、または118、117、116のチケットを購入しないと選手に近づくことができないです。

  • コーチや選手の家族が座るPlayer’s boxは116と118ブロックの前にありました。

  • 115~119の後方には各放送局のブースがあって、振り返ればテレビに映るので、応援している選手の国旗を振って放送に映り込んでいる人たちもいました。

  • 215~219はホスピタリティシートになっているようで、ドリンクやフードをサーブする人たちが忙しそうに動き回っていました。お酒を飲みながら優雅にテニス観戦している人たちが、意外とたくさんいらっしゃいました。2020年に観戦した全豪オープンでもバーから観戦する席がありましたが、ATP Finalsの方が総席数に対して飲食を楽しみながら観戦する席の割合が高かったと思います。

  • 101と122の北側の席はクッション付きの快適そうな席でしたが、Afternoonの時間帯では連日空席が目立ちました。公式サイトでチケットを購入した時には空席はあまりなかったので、スポンサーシートなのかな、と思います。

    2022年9月に公式Webサイトでチケット購入した時には「Platea 1」などもっと大きな区分で表示されていて、ブロック番号は明示されていなかったように記憶しています。2023年以降はブロック番号を確認しながらチケットを公式サイトで購入できるかもしれませんし、旅行代理店やチケット代理店でチケットを購入される際にはブロック指定ができるかもしれないので、ご参考になさってください。

観戦当日 座席からの眺望


14日は3階席、15日は2階席、16日は1階席と徐々に良い席になるように購入したのですが、全日程1階席にすればよかったと後悔しました。せっかく現地に行って観戦するわけですから、ここで多少の金額をケチっても仕方ないです。もしまた見に行くとしたら今度は1階席にしようと思います。
次の3枚の写真はiPhoneで1.0倍(ズームなし)で撮影した席からの眺望です。

14日 3階席(303ブロック)から コキナキス・キリオスVSクールホフ・スクプスキ

3階席は落下防止の透明のパネルがあって、とても見づらかったです。また、私の席の周りには地元の子どもたちが学校行事で集団で観戦に来ていて、にぎやかでした。

15日 2階席(212ブロック)からの眺望 ナダル練習風景

2階席とはいっても、前日の3階席とほぼ同額のチケットで、コートまでの距離も遠かったです。なかなか急斜面の席で、ちょっと怖かったです。

16日 1階席(118ブロック)からルブレフの練習の様子

写真下半分に写っている透明の椅子が一般販売されている席で、写真中央の前方3列はクッション付きのよい座席で、コーチや家族が座るPlayer's boxとチケット代がとっても高額なSS席でした。


観戦当日 会場の様子など

  • チケットは3回提示する必要がありました。まず会場エリアに入る時にバーコードをスキャン、センターコートエリアに入る時に係り員の方が目視で日付とAfternoonとNightを確認するので2回目の提示、最後に建物内の自席ブロックに入る時にも提示します。食事やトイレで席を離れたら、また自席ブロックに入る時にチケット提示が必要になります。私はスマホのPassbook画面を表示しましたが、PDFをプリントしたA4サイズの紙を提示している人が圧倒的に多かったです。

  • 自分が持っているチケットの最初の試合の2時間前から会場エリアに入ることができました。つまりAfternoonチケットは9:30から、Nightチケットは16:30から会場エリアへ入場可能となります。ただし、NightチケットではAfternoonの試合中にはセンターコートエリアには入れませんので、時間まではファンビレッジなどで過ごすして待つことになります。

  • 私はAfternoonチケットを持っていたので、3日間とも10:30頃に会場へ行って、試合コートでの練習を見ました。連日Afternoonのシングルスの選手が練習していました。16日はルブレフがコーチと練習していて、練習後に練習用のボールを何十球も観客へあげていました。コーチ陣がラケットで客席へ飛ばしてくれたのですが、子どもたちがたくさんいる席に向けてボールを飛ばしていました。会場内は大盛り上がりで、ルブレフは360度全部に公平にボールが飛ぶように気を配っていて、さすがだなと思いました。ルブレフは14日にメドベージェフとの2時間を超える激闘試合後に、会場内の清掃が始まってもずっとサインをするなどファンサービスをしていました。2020年の全豪と2022年のATP Finalsしか現地観戦をしたことがないですが、ルブレフのファンサービスは誰よりもアツいと思います。

  • ファンビレッジは朝から営業しているブースもあれば、午後からから営業を始めるブースもありました。大会グッズはあまりなくて、スポンサーであるダンロップの大型テニスボールか、エンポリオアルマーニのキャップを買っている人を多く見かけました。Lavazzaではエスプレッソを、Valmoraではミネラルウォーターを無料で配布していました。どちらも行列ができていたので、時間がない時はフードスタンドで購入した方がいいです。


ファンビレッジの入口 学校イベントで来ていると思われる子どもたちと引率の先生
  • センターコートの自席での飲食は可能です。アルコールの販売もありました。日本の野球場のように売り子さんが会場内を周っていましたが、とても広い会場にほんの数人しかいないので、売り子さんから飲み物やスナックを購入するのはアテにしない方がいいと思います。3日間で1回だけ売り子さんに遭遇しました。

  • Afternoon(Day session)は11:30にダブルスの試合が始まって、終了次第シングルスの試合開始、ただし14:00までは試合をシングルスの試合は開始しないというルールです。ダブルスの試合は1時間程度で終わるので、コイントスや、試合後の勝利者インタビューを含めても13:00頃にはダブルスの試合が終わって、観客が一斉にランチをとって、14:00からのシングルスの試合にそなえる、という流れになります。12,000人収容の会場ですが、食事を提供するお店はファンビレッジの数店舗と会場外に臨時で作られた軽食スタンドしかなくて、大混雑でした。初日はホットサンド、2日目はアランチーニを軽食スタンドで買って食べました。3日目は朝ごはんをたっぷり食べて、お昼はスキップして持参したクッキーでしのぎました。

  • もちろんトイレも混雑していました。会場内に清掃スタッフの方はたくさんいましたが、ペーパーやハンドソープが切れていたので、持参しておいた方がいいと思います。

  • 11月のトリノは寒いし、雨が多い季節ですが、センターコートの建物内は暑く、半袖で観戦している人もいました。重ね着して行って、席では上着を脱ぐといいと思います。

  • トリノの街中でも、ATPの会場でもほとんどアジア人とすれ違わなかったです。もしかすると中国がゼロコロナ政策を実施していた期間ということも影響していたかもしれません。タイトルスポンサーのニットーの関係者の方とか、もっと会場内にいるのかと思ったのですが、本当にアジア人を見かけなかったです。トリノの後にフィレンツェとローマにも滞在したのですが、こちらの2都市は観光都市ということもあり、アジア人はもちろん、いろんな国の人がいました。


ファンビレッジはどの時間帯でも混雑していました
  • イタリアでは2022年9月まで公共交通機関で、10月まで美術館等でのマスクの着用が義務付けられていましたが、ATP Finalsではマスクの着用義務はありませんでした。荷物チェックをする方やフードスタンドのスタッフの方はマスクを着用していましたが、観客でマスクをしている人はいませんでした。

  • 試合約1週間前の11月8日に会場までのアクセスや当日の注意事項などの案内メールが届きました。(いつまでこのリンクが有効か分かりませんが、こちらからダウンロード可能です。)この案内によるとなんと、観戦チケットを持っている人はトラムの4番と10番が無料で乗車できると書いてありました。もっと早く知っていれば、4番か10番の沿線にあるホテルを予約したのに、、、  ただ、トリノ中心部から会場へ向かうトラムは激混でした。

  • また、同案内によると会場には大きなカバンや傘や飲料の持ち込みが禁止となっています。実際に現地会場では入口ゲートでカバンの中身を係りの方に見せる必要があり、大きな荷物はクロークに預けている方を見かけました。女性のハンドバックくらいであれば持ち込みOKです。ペットボトルは没収、もしくはキャップだけ没収されてその場で飲み干すという運用になっていました。飲料メーカーが大会スポンサーになっているので、おそらく会場内で2ユーロ~売られている飲料を会場内で購入してください、という主旨と思います。

  • イタリア出身のシナ―は高順位にいたものの、ATP Finalsには出場できませんでしたが、スポンサーであるLavazzaのCMキャラクターを務めていることもあり、11月15日に会場を訪れてエスプレッソを淹れて観客にふるまったり、子どもたちにサイン対応するなどしていました。

  • 同様にムセッティも15日にスポンサーであるintesa sanpaoloのファンビレッジのブースに来ていて、ファンへサインやセルフィー対応していました。

  • 選手たちはスポンサーであるフォードの車でホテルから会場へ移動するのですが、コーチや家族も専用車で移動しているようで、大会期間中はトリノの街中でたくさんの専用車をみかけました。


奥に停車している黒い車も専用車


ホテルや会場へのアクセスなどは次のnoteで。

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