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心配性の海外旅行スリ対策

40か国ほどを旅行してきましたが、幸いなことに、これまで一度もスリや盗難被害にあったことがありません。
リサーチ好きかつ計画好きで、心配性な私が海外旅行先でスリ被害にあわないように意識していることをnoteしてみます。

堂々と振舞う

いかにも観光客という空気感を出さず、私はしっかり者です!という雰囲気で街を歩くことで、スリのターゲットになりにくいと特に根拠なくそう信じています。
スマホの地図を見ながらキョロキョロしたり、駅で不安そうな顔つきで時刻表を見たりはしないように心がけています。ある程度の地理は覚えておいて、街中でスマホを見る時間はなるべく短くしています。
猫背にならないように、背筋を伸ばして、ちょっとだけ早歩きですたすた歩くようにしています。

悪事をはたらく人たちだって、ガードがかたそうな人より、簡単にスリやすそうなガードがゆるい人をターゲットにするんじゃないかなぁと思うのです。

堂々としすぎているのか、世界中で道を尋ねられます。先月もイタリアでイタリア語で道を尋ねられましたが、さっぱり分かりませんでした。平たい顔族の私に道を尋ねなくてもいいじゃん、と思いますが、それだけ街に馴染んでいるのだと考えれば、よいことかなと思います。

サングラスをかける

レンズの色が濃い目のサングラスを使っています。サングラスをかけると日本人ぽさが軽減されて、これもスリのターゲットになりにくいのではないかと思います。
大自然の景色を楽しみたいような時はサングラスは不便ですが。

帽子もかぶれば、もっと分かりにくくなりますが、帽子は逆効果になる場合もあるので、要注意です。
例えば、ちょっとでも日焼けをしたくてたまらない人々の国、スペインで帽子をかぶる地元民はいません。帽子をかぶるだけで、観光客であることがバレバレです。

帽子とサングラスは状況に応じて使い分けして、観光客っぽさを軽減するようにしています。

カバンを持ち歩かない、なるべく小さくする

ポケットにスマホとクレジットカードを入れて出かけられるような街や、ホテルからちょっと出かけるような時は、カバンを持ち歩かないようにしています。
ポケットをすられる可能性はありますが、手ぶらで歩いている人を見かけて、カモになる観光客だ、とか、あの人から何か盗めそう、とか思うスリはあんまりいないと思うのです。

とはいえ、手ぶらで出かける機会は多くないです。なので、カバンを持つ必要があるときは、なるべく小さなカバンを使うようにしています。いろいろ持ち歩くと、無くさないように、スラれないように、と意識しなければならない対象物が増えて疲れてしまうので、コンパクトなカバンの方が自分も楽だし、ターゲットになる可能性も小さくなるのではないかと思っています。

ホテルを信用しすぎない

ホテルのお部屋にある金庫をホテルスタッフの方が簡単に開けている動画を見てからは、ホテルの金庫には貴重品を入れる機会が減りました。
たまに宿泊する星の数が多めのホテルの場合は、金庫を使わせてもらうこともあります。基本的には自分のスーツケースに入れて鍵をかけて、分散した貴重品の一部を持ち歩くようにしています。

ホテル内で朝食を食べる時や、ちょっと近所に飲み物を買いに行く時でもPCなど無くなると困るものはスーツケースに入れて鍵をかけてから部屋を出るようにしています。面倒くさいのですが、無くなった時の方がもっと面倒くさいことになると思うので、いちいちスーツケースに入れて鍵をかけるようにしています。

この考え方や貴重品管理方法が正解なのかどうかは自信がないですが、このやり方で何かをなくしたり、被害にあったことはないです。

現金は最小限、クレジットカードは分散

日本で現金をほとんど持たずに生活していますが、海外旅行先でも現金はなるべく持ち歩かないようにしています。たくさん持っていなければ、スリや強盗の被害も最小限で済むというシンプルな考えです。

クレジットカードは3枚持っていき、一枚はカバンに、一枚はコートの内ポケットかカバンの違う場所に、一枚はホテルのスーツケースに鍵をかけて入れておくようにしています。
万が一、カードを盗まれても、分散しておけばいずれかのカードは無事で、カードが全く使えずに困るという事態にはならないと考えています。

万が一に備えて、現金を用意しておく

20ユーロ札程度をスマホケースとスマホの間に潜せています。クレジットカードが使えなくて現金で支払うシチュエーションになるかもしれないし、カバンをすられた時にホテルに戻るまでの交通費に使うかもしれないし、という備えです。
気分的にはお守りのような感じで、万が一何かトラブルがあっても、ここに20ユーロあると思うと安心できます。

外務省の海外安全ホームページで情報を仕入れておく

外務省の海外安全ホームページに日本人の被害情報や各国の危険エリアなどが公表されていますので、ホテルを選ぶときや、旅行直前にアクセスして安全情報を得るようにしています。

外務省の海外安全ホームページを見る時に、旅先の日本大使館・領事館の場所も何となくで構わないので、知っておくのもいいと思います。旅先でパスポートをなくした時にお世話になりますし、基本的に大使館は治安がよいエリアにあるはずなので、ホテル選びの参考にできると思います。

トラブルにあった時の連絡先を出発前にアップデートしておく

地震や台風に備えた防災・避難グッズを定期的に見直す感覚で、海外で万が一トラブルに会った場合にやることリストをアップデートしておきます。

パスポート

旅行に行く前にパスポートが再発行できる在外公館がどの都市にあるのか、何となく覚えておくようにしています。
フランスだったらパリ、イギリスだったらロンドンってすぐに分かると思うのですが、例えばモンテネグロには大使館がなくて、隣国のセルビア大使館が兼轄していたりと日本大使館がない国もあるので、超メジャー国以外に行く時は出発前に調べて、頭の片隅で覚えておくようにしています。

パスポート再発行には6か月以内の写真である必要がありますが、何も無いよりかいいかなと思って、パスポートサイズの顔写真データをスマホとPCからアクセスできる場所に保管しています。

長期間海外へ行く時は戸籍謄本も持っていきました。
今後はマイナンバーカードを持っていれば、旅行出発前に戸籍謄本を取得しておかなくてもOK!となることを期待しています。

再発行には身分証明書も必要になるので、運転免許証も海外旅行に持っていくようにしています。

スマホ

もしスマホが盗まれたら、途方に暮れてしまいますが、出発前に遠隔ロックする方法を再確認しておいたり、回線を止める場合のメリット・デメリットを考えてみたり、Pay Payなどの電子マネーをどうすればいいのかを調べたり、絶対に起こってほしくない万が一を想定してみて、予習しておきます。

スマホを盗む人たちは遠隔ロックなど簡単にやぶってしまい、20分後には転売されていると聞いたことがあります。海外在住の旅行ガイドの方がYouTubeで話していたことなので、本当かどうか確認のしようがありませんが、本当だと信じて、自分の手元から離れた時にどう対応するかを考えておいた方が、万が一の時に役立つと思います。

あと、ウォレットに入っている美術館のチケットや航空会社のアプリからアクセスする想定の航空券は、スマホを盗まれたら面倒なことになるので、なるべく出発前に日本のコンビニでプリントアウトして、紙をスーツケースの中に入れておくようにしています。

クレジットカード

サポートに連絡して無効化してもらうことになると思うのですが、カード番号を控えておかないと、手続きができないので、カード番号、有効期限、セキュリティコードをメモしています。

そのメモをなくしたら元も子もないし、他人に見られると不正利用される可能性があるので、数字をそのままメモせずに、すべてに2を足した数字にしてみたり、セキュリティコードを平仮名でメモしてみたり、自分にしか分からない表記にしています。

サポートの連絡先も念のために一覧にしてクラウドに保管しています。


ここまで準備・対策をしておいて、それでも盗まれてしまったら、もう「仕方ない、相手の方が上手だった」と諦めて、停止や再発行の手続きをさっさと進められると思います。
・・・とはいえ、実際にスリ被害にあったことがないので、自信はないです。ショックで冷静に対応できないかも。

「スリ被害」とか「スリ対策」で検索するといろんな情報が出てきて、怖くなってしまいますが、スリにおびえるために海外へ行くわけではないので、ちゃんと準備して、適度に緊張感を持ちつつ、旅先では楽しむことも大事と思います。

海外旅行がトラブルなく、楽しいものになりますように。


最近Air Tagを買ってみました。先月イタリアに2週間行ってきたのですが、スーツケースがちゃんと自分と同じ空港ターミナルにいるかスマホで確認できたのは、なかなか面白かったです。
まだ使いこなせていない気がするので、Air Tagについてはもうちょっと勉強しようと思っています。

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