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【折り紙と息子とわたし1】

 4月に小学生になる息子は、年中だった2年ほど前から折り紙に夢中。今では取り組む作品の工程が100を越えることも珍しくない。
 「一緒に折ろう」と声がかかり、息子に教えてもらいながら(←ここポイント)作品を仕上げることも増えてきた。

 息子を通して知った折り紙の世界は、さながら一枚の紙という小宇宙だ。折って畳んで、時には沈める。切ったわけでも、貼ったわけでもない。手元にあったのは一枚の紙なのに、どうしてこんな形に変わってしまったのだろう。作品を完成させるごとに、「うーん、すごい」と感嘆してしまう。

 しかし折り紙の醍醐味は、息子にとってはそれだけではないらしい。
 ある日の息子、せっかく100工程以上を経て完成させた作品を、丁寧に開いているではないか。「開いたところを見たいんだよ」とのことだったが、そこにどんな喜びを見出したのか、幼稚園児の彼に説明は無理だった。その時の息子は、ただただ満足そうに「折り目だらけの折り紙=展開図」を眺めていて、彼なりに折り紙の小宇宙を感じていたようだった。

 折り紙関係の書籍の中には、数学的な解説をしているものもあり、数学が苦手な私でも興味を惹かれた。折り紙は子どもだけの遊びではない、これは確実で、この先も息子と一緒に様々な作品にチャレンジするのが楽しみである。

 まもなく迎える春休みには、「花のトピアリー」を一緒に作ることを約束した、というかさせられた。それに向けて、色合いを考えたり、折り紙を準備したりする。

 さて、初めて取り組む「親子の共同作品」は、果たして成功するか? 結局、「すべて息子が折りましたー」なんて展開もありなん、と思う。

 ※写真は夏休みにチャレンジした「ティラノサウルス骨格標本」(「秀麗な折り紙」より)。尻尾が難しいと苦戦していましたが、「大きなサイズで折ってみて、仕組みが分かれば折れるんじゃない?」とアドバイスしたらいつの間にかできていました。パチパチ。折り紙には1ミリの誤差も許さないくせに、組み立てが雑なのが、本当に不思議。
 息子と折り紙作品との日々を、子育て日記としてアップしていきたいと思います。

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