キッチンのかたすみ編集部|石田明子

家族の笑顔も、自分らしさも|快適な暮らしも、美しい地球も|一筋縄ではいかない日々のあれこれを、キッチンで問答する主婦|キッチンのすみに構えた小さな書斎から発信中|大阪在住・2児の母|エディトリアルデザイナー、雑誌・および書籍編集者|ご連絡は→accoise@gmail.com

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最近の記事

DDD(Digital Detox Day)  デジタルデトックスが6時間で終了した話

デジタル機器を遮断することについて、私は以下のような思いを抱いていた。 1日ぐらいダメだろうか。いや、できれば3日くらい。願わくば一週間。スマホもパソコンも電源を落として、機械も人間もみんな一斉に休むという日を設けたい。 これを書いているとき、物凄く軽快なタッチでキーボードを叩いていたのだ。容易に実現できる話として。しかし、これがいかに壮大な夢物語かということを、きのう思い知ったのだった。 結果として、6時間しかデジタル機器を遮断できなかった。 というのも、翌日にお友達

    • スマホもパソコンも電源オーフ! 半日デジタル・デトックスをしてみる

      オーストラリアで「16歳以下のスマホ使用を禁止する」法案が、世界で初めて提出されるという。 いい流れだと思う。今のままでは、子どもがほんまに可哀想、うちの子らも含めて。ただ、「禁止」というのが気になる。多分、全てがうまくいかないだろうし、一部では「SNSの闇」が深くなる懸念もあるだろうな、という気はしている。 それについては、以前にこちらに書いた。 「大作戦」と唱えておきながら、実はまだ行動にうつせていない。冒頭のニュースを見て、「あ!今日こそ!」と閃いた。 今日は久々

      • 【50歳のつぶやき】 電話だって「編集力」がものを言う

        いまの仕事では、あちこちに電話をかける。もともと電話が苦手。10年ぶりくらいに決まった「出勤する仕事」に、ワクワクドキドキしていたが、「そうだった…働くって、電話をかけることだった…」と、我に帰ったのだった。 少し前に「お世話になっています」について書いたが、電話というのは簡単なようでテクニックが必要だとつくづく思う。 そのテクニックというのが「編集力」だ。 編集力=「編集」する力、「誰かに魅力的に伝えるために何かをコンテンツ化する技術」のこと、と誰かが書いていた。 ター

        • 11月18日(月)。朝顔が咲いて、雪が舞った。

          2024年11月18日、我が家の花壇をのぞいたら、なんと朝顔が一輪、控えめに咲いていた。夏に植えた朝顔をそのまま放置しているのは、種を収穫したいから。でもまさか蕾がまだついていたとは、種に気を取られていて気付いていなかった。「11月も半ばを過ぎたと言うのに、朝顔かあー」と、なんとも複雑な気持ちになった。 クレマチスの花も5輪ほど咲いていた。四季咲きなので、年間を通じてポツポツ咲く。あの花が終わったら、一度剪定してあげようと思っているが、2輪花が落ちたら5輪咲く、みたいなペー

          翔んで姑(しゅうとめ)

          ほぼ初対面なのに、段階を踏まずに「嫁姑」みたいな空気になった、という話。 *** 昨年、地域のお祭りに参加したときのこと。 カセットコンロを使って、熱々の肉まんを提供することになった。 チーム肉まんは、私たち「母親世代」3人と、少し年上の「祖母世代」3人。「祖母世代」3人のAさん、Bさん、Cさんのうち、Aさん&Bさんとは月に一度は顔を合わせるのでお互いに打ち解けているのだが、Cさんはほぼ初対面。協力して作業する、というのは初めてだった。 いよいよ祭りが始まった。「さあ

          【子育て】 夜は〝大人の時間〟のままで(2)     そうはいかないのが現実だけど

          つい昨日、こんなことを書いたが、実際にはどれほど困難なことか、私だって分かっている。 私には中1の娘と小2の息子がいるが、中1の娘フォカッチャはすでに夜中の住人だ。 暗いところを歩かせたくなかったーーーーー「危険だから」とか、「送迎が面倒だから」とかそういう理由ではなく、私自身の根底に流れている何かがどうにも好まないーーーーーーので、早めに帰って来られる習い事を選び、塾にも行かせていなかった。 しかし娘も中1になり、いよいよ勉強が難しくなってくると「塾に行きたい」と言い出

          【子育て】 夜は〝大人の時間〟のままで(2)     そうはいかないのが現実だけど

          【子育て】 夜は〝大人の時間〟のままで

          夜の9時。 子どもの頃、だいたい中学生くらいまで、私にとっては夜の9時が、「夜と夜中の境界線」のような感覚があった。 9時を過ぎたら、テレビは消す。 9時を過ぎたら、電話はしない。 9時を過ぎたら、親に「おやすみさない」を言って部屋へ移動する。 夜の10時。 家の中も外も闇に覆われ、静けさが少しずつ広がりながら深まっていく時間。私はウトウトしていたか、すでに入眠していたか。 地球の営みに逆らって、ライトが煌々と灯るのは父と母が過ごす居間だけだった。 * 兵庫県の西宮市に

          【子育て】 夜は〝大人の時間〟のままで

          【子育て】サツマイモ掘りで改めて実感。「子どもはみんな、頼もしい」

          小学校の園芸ボランティアを始めて3年が経つ。仕事を始めてからというもの、月に一度しか参加できていないことが増えて心苦しい思いをしているが、それでも細々と続けている。 今日は1年生の「サツマイモ掘り」だった。園芸ボランティアの年間活動のうち、いちばんのクライマックスと断言しても良い。子どもたちの歓声と笑顔を楽しみに、半年かけて準備をしてきた。(と言っても、普段の水やりは校長先生だったりするのですが…ありがとうございます!) しかし、ここ数年はずっと不作が続いている。昨年もそ

          【子育て】サツマイモ掘りで改めて実感。「子どもはみんな、頼もしい」

          【折り紙と息子とわたし13】 折り図をさがして 〜白い大袋を肩に背負ったサンタクロース〜

          11月に入るや否や、小2の息子・ともまるは「プレゼントを何にしようー」「早くクリスマスツリーを出したーい」と言い出し、まだ壁掛けのカレンダーに現れてすらいない「12月24日」を心待ちにしている。 中でも、幼稚園時代のお友達、K君に渡すクリスマスプレゼントのことで頭がいっぱいな様子。折り紙作品「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」にお手紙を入れて、プレゼントに添えるのだ、と教えてくれた。 「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」。 長い名前だ。私たちが勝手に命名した。以前

          【折り紙と息子とわたし13】 折り図をさがして 〜白い大袋を肩に背負ったサンタクロース〜

          「巨大地震」の避難訓練を通して、本気で考えたこと〜再生可能トイレ〜 内モンゴルのトイレを真似て

          日曜日に南海トラフ地震を想定した、「市民大避難訓練」が行われた。 参加者は600人くらいいたらしい。想定外の大人数だったそうで、現場の人はみんな少しテンパっていた。だから、多少の混乱もあったのだが、いやはやどうして、参加してよかったです。地域の皆さん、自治体の皆さん、ありがとうございました。 総合して痛感したのは、若くて五体満足で自由自在に動ける人間は、「自分でできることは自分で為せねば」ということ。万全の準備をする、これはもうおままごとでは済まされない。「避難するリュック

          「巨大地震」の避難訓練を通して、本気で考えたこと〜再生可能トイレ〜 内モンゴルのトイレを真似て

          現場で学び、実践の波に溺れる。学生バイトさんに、若かりし頃の自分を見た。

          パート先に新しく学生バイトさんが入ってきた。 とはいえ、私とは部署が違うので接点はないのだが、私の席の近くに設定してあるパソコンで作業をするようだ。 うわー、いいなあ、初々しいなあ。と思いながら、過去の自分と彼女を、いつの間にか重ねていた。 私も学生時代に、デザイン事務所でバイトをしていたのだ。何をきっかけに、誰の紹介で始めたのか、全く覚えていないのだが、お世話になった人たちや事務所の空気感は、私の心にはっきりと蘇る。とても懐かしい。 今、私がこうしてAdobeのソフトで

          現場で学び、実践の波に溺れる。学生バイトさんに、若かりし頃の自分を見た。

          避難訓練の朝 開始時間を確認しようか迷っている

          大阪は南海トラフ地震が発生したら甚大な被害を受けると言われているから、やはり意識しないといけない。7月に「南海トラフ臨時情報」が出て周辺の人々は固唾を呑んだが、私も自宅の防災用品を確認したり、家族と話し合ったりした。 自治体も危機感を抱いたのだろう。私が住む街で「市民大避難訓練」をすることが決まった。 その発表があったとき、私は「今の市長はやっぱり違うな!参加したい!」と喜び勇んだのだが、それから2ヶ月くらいが経った本日11月10日。防災の意識も地震への危機感も、2ヶ月前と

          避難訓練の朝 開始時間を確認しようか迷っている

          AIとの共存って、こういうことかな?

          変わることが苦手だ。 新しいことに挑戦するのも苦手。 若い頃は、自分が何者かも何が好きなのかも何が得意なのかも分からず、いわば「自分探し」のために、デザインを勉強したり、英語検定を受けたり、海外に行ったり、東京で働いたり、思うがままに目標や環境を変えていったが、私ももう50歳。 自分の好みはよーく熟知しているつもりだし、得意なこともだいたい心得ている。生涯かけてもっと上手くなりたいこと、極めたいことがあるのは、幸せだなあとすら思う。自分自身は、もう見つけた。探し切った。そう思

          AIとの共存って、こういうことかな?

          【50歳のつぶやき】急がば歩け〜走ると一歩が5センチ縮む説〜

          あなたの歩幅が70センチとする。それが65センチになってしまう、というお話。 *** ある朝の出勤時、家を出るのが遅れた。「あーだめだ、いつもの電車に間に合わない、まあいいか、次の電車にしよう」と潔く諦め、いつもより7分遅い時刻に乗ることにした。 実はその時間でも十分に間に合うのだ。 駅からパート先までの川沿いの道を気に入っているから、ゆったりお散歩するために早めの電車を選んでいるだけ。7分遅れていても、勤務先までスタスタ直行すれば、いつもの時間に到着するであろう。

          【50歳のつぶやき】急がば歩け〜走ると一歩が5センチ縮む説〜

          【毎日書く】60日目 自分の文章に飽きが来たという現象に対処する

          「毎日書く」宣言をして、今日で60日目となる。 60日間、コツコツ書いた。ネタを見つけるためにアンテナを周囲に張り巡らし、小さなネタをいかにして膨らませるかを考え、その膨らませ方に間違いや無理がないか再考する。もちろん文章にも気を遣う。同じ形容詞を使っていないか、口癖、もとい書き癖になっている表現はないか、「思う」を連発していないかーーーーー押さえるべきポイントは多岐に渡る。 毎日同じことをくり返しているわけだが、不思議と充実している。心が、魂が喜んでいる。私はとにかく飽きっ

          【毎日書く】60日目 自分の文章に飽きが来たという現象に対処する

          物欲がほぼない私が雷に打たれたかのような衝撃を受けて文字通り「衝動買い」したのさ

          20代はコーヒーのおいしさが分からなかった。30代になって、アイスコーヒーは「おいしい」と感じられるようになった。40代になって、ようやくホットコーヒーも飲めるようになってきた。50歳になった今、牛乳多めのカフェオレが大好きである。 コーヒーのおいしさを、香りや苦味などで理解できるようになって10年ほど。夫は昔から無類のコーヒー好きなので、数年前に手動のミルを購入した。やはりコーヒーを淹れる直前に「ガリガリ」した豆は違う。お湯をポトンと落とした時の膨らみ方が違うし、その瞬間

          物欲がほぼない私が雷に打たれたかのような衝撃を受けて文字通り「衝動買い」したのさ