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怪物を見てみて感じる違和感

こんにちは。

昨日は友人と一緒に怪物(MONSTER)という映画を見ました。
日本では大分前に公開されてますが

海外あるあるで。笑

この映画は前もっての情報なしに見ました。

田中裕子が出てるのを知ってたぐらい。笑

なかなか長かったけど、面白かった。
考えさせられた。

小学校の子供がいる親が見るといい作品だなと思いました。

作り方がサスペンスのようで

想像力を使う映画でした。

これってこうなの?みたいな。

最後は誰も怪物でないという括りになるのですが

何が怪物で

怪物と決めているのは何なのか

何が真実で

何が真実でないのか

起こったことは起こったこと

だけど

その裏側のことは

誰もわからない

人の心は分かりづらい

自分の心さえも分かりづらい

そんな時期が

小学校高学年で芽生え始める

そこと向き合う親は

子供のことを自分目線で見てしまいがち

その目線で見たことが

真実になりうる

そういう世界に私たちは住んでる

ただ

真実に沿って生きられたらいいのに

いや、真実さえないのかもしれないけれど

自分の気持ちに正直に生きることが難しい世の中

子供たちはまさにその真っ只中で

傷つきながら生きていってる

いじめの本質も

いじめる側にもいじめられる側にも

いろんな思いが交差している

そこを見てくれる大人が

もっといれば違うのかもしれない

いろんな感情が芽生え始める多感な頃に

自分を理解してくれる人と出会うこと

先生という存在は大きいなと思います

私自身も

大好きな先生がいて(おばちゃん先生だったけど)

やっぱりその先生も自分のことを受け止めてくれたから

好きになったんだったなと改めて思い返してました

だから一番最初になりたい職業として思ったのが先生でした

先生と呼ばれる自分になりたい

そう小学校の時は思ってたけれど

中学校で違う職業を知ってしまったので

先生ではなくなってしまいましたが。

自分自身二人の息子を育てて

やっぱりいじめ問題とかも出てきたし

そこでちゃんと子供と向き合えなかった母親としての自分を

安藤さくらさん演じる母親に重ねてみたら

あんなふうに子供を守れなかった自分がいて

ただ

母親として行動することが

モンスターペアレンツにもなってしまうこと

どこまで子供を信じていいのか

それもわからなくなった時期がありました

不登校になった息子の気持ちは

結局私はわかってあげれないままでした

それは

私が親という目線で見てしまったからかもしれません

自分を守ることをしてしまった

いわゆる

独親であったんでしょうね

本当のことに目を向けられなかった私を

子供は信用してなかったと思います

親のことが好きだからこそ

傷つけたくない子供の気持ちや

それでも心のどこかで

親にたいして反抗する気持ち

自分の気持ちもうまく表現できないから

衝動的に動いてしまう

そういうありがちな子供の心理を表現するシーンが

中盤以降に出てくるのだけれど

大人にありがちな

言葉で処理しようとしてもできない

どうしてそんなことをしてしまったのかもわからない

そういうことは起こるよねって

それは

田中裕子が演じた校長先生も

自分の罪を夫に被ってもらっていた(という設定だと思うのですが)

真実はどうであれ

それでいいならいいんだって

ただ
それを抱えるのは自分で

吐き出せるところが必要だって

一回見ただけでは

私もまとめきれませんが

色々考えさせられました

子育てもしてきた中で

こういう映画見て

子供のことを少しでも解ろうとしてあげれたら

もっと子供との関係性が違ったかもしれません

日々の中でつい忘れがちになるけれど

子供と向き合うこと

向き合ってもらえる関係性を作ること

親の事情は

子供の時には分かりにくいこと

子供なりの理解をしてしまうこと

(父親が不倫先で事故で死んでしまったことを自虐的にいう息子のシーン)

違和感を感じたとタイトルに書いてますが

自分の中で

この映画が何を言いたかったのか

最後のシーンで

二人が楽しそうに一緒に走るのを見て

よかったという思いと同時に

周りの大人たちが

この二人をどう捉えていくのか

それは

私たちに委ねられているのか

それでも

世界は同じなんだろうか

変わっていくんだろうか

そこに違和感を感じたんだと思います

私は今まで生きてきた世界でこのせかいを見てしまいます

男の子二人の親と同じ目線になりがち

この世界が変わってほしいと思いつつ

本当に変わるのか

それは私たち次第なんだろうけれど

資本主義で

こうあらねばならないの世界にいると

変わっていくのか疑問でもある

何を私たちに投げかけているのか

最後もはきりしないように作られているので

はっきりとこうだと言えない終わり方で

私たちはここからどこに向かっていくのか

テーマを与えられただけで

自分がこれからどうするのか

これも

またそれぞれが

それぞれの見方で

変わっていくんだろうけれど

私は

ここからどういうふうにいくべきなのか

この映画のポスターの

二人の男の子が

振り向きながらこっちを見ている絵を見て

どうする?と聞かれているような

そんな問いかけのあるポスターだなと

映画を見終わった後に

その見方が変わりました

何だか

下腹部がキュッとなるような

そこに違和感を感じる

そんな映画でした

とにかく

子役の二人の演技が

すごいな〜と思いました

これは演技なんだろうか?

子供の頃に

山で育った私は

基地を作って遊ぶのが大好きだった

お菓子を持ち込んだり
本を持ち込んで読んでみたり

そこで想像力を存分に出してた気がします

あの頃のワクワクする気持ちを思い出して
自分も子供の頃に戻った感覚があって

そういう気持ちも持たせてくれた映画でした

長いけど 笑

これはおすすめ映画です




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