黄金のペットボトルを「拾う」こと
こんにちは!お久しぶりです。
黄金のペットボトル研究科アーティスト木村晃子です❣️
もう、もう、6月か…ギリッギリ5月のうちに
今月がいかに充実していたかを振り返ります。
今月初旬、院進学したての私のために、所属している「深井ゼミ」にて新歓が行われました❣️🍶
深井ゼミは工芸領域の学生が8割を占めます。他領域を跨ぎながら尿入りペットボトルを追っかけ研究に向かっていくと決意した私を受け入れてくれました。
毎週末のゼミ会は、それぞれの研究現状を把握しつつ、深井先生からのヒントを紡ぎながら自分の言葉で語れるように成長できる場です。
夢や目標に溢れていている人々に囲まれて、
熱いものを語り合うのが何よりも楽しいです。
5月半ばは、福島市にあります寿建設株式会社様に大変お世話になりました。
代表取締役社長:森崎英五朗氏(以下:森崎社長)と出会ったのは、
2024年2月「東北芸術工科大学卒展2024」
私は、「黄金のペットボトル」をテーマとした短編映画とインスタレーションを発表しました。
新聞やメディア記事等で私の活動について取り上げていただく機会が増え、
それをご覧になった道路文化研究所 阿部公一さん から展示への誘いがあって、お会いする運びになりました。
映画鑑賞後、すぐに意見交換が始まりました。黄金色のさんぴん茶を飲みながら…🍵
今回の映画は、運送業の過酷な労働環境に対する世間への勧告や黄金のペットボトル問題の認知を高める目的を主軸にストーリーを作りました。
ストーリー内では、「黄金のペットボトルを拾う人」=「収穫農家」として扱い、フォーカスを当ててはいたもの
拾った体験をした自分(木村晃子)を元に制作したキャラクターであったのです。
森崎社長から
「土木工事業の一環として国道の清掃を行っている寿建設では、
黄金のペットボトルが大量に不法投棄されている『現場』に立ち会っている。運送業だけではなく、土木や道路へのアプローチが欲しい」
との意見をいただきました。
黄金ペットボトルの根源に何があるのか。
そのリサーチ対象は、運送業だけに向いていた当時、
森崎社長から意見をいただいて ズキッ…ドキッとした。
私は
ものすごく大きなものを表現しようとしている
現代物流から溢れたSOS と 苦しむ人々の叫びを代弁しなければならない
表現への責任 と アートの可能性
柔軟に立場や視点を変えつつも
自分が一体何を訴えたいのかを曲げない強い意志を持たねばならない。
そう強く思った瞬間でした。
黄金のペットボトルというカードを引いたと同時に
運送業の労働環境問題
道路清掃問題
尿の処理問題
モラル教育方法
これらのカードも引くことになります。
アーティストはこれらの問題に直接関係がないからこそ
問題解決への新たな突破口を発見でき、アイディアが湧き上がるのだと思います。
その日から『道路』についての知見を高めるためのフィールドワークが始まりました。
20日 福島市・寿建設さんの事務所にて
森崎社長と対談の機会をいただき、進捗状況の報告を行いました。
「黄金のペットボトル」は「土木」と繋がりがあることを知り、
土木の仕事について現場で働く人々から学ぶ機会はないだろうか…と切り出したところ
ちょうど、土曜日に森崎社長が土木について学生向けに講演するよ!!とのお知らせをいただきまして
郡山市に行ってきました❣️
「土木業界へ対する理解を深める」前に
「世間は土木業の存在すら気づいていない」
それが業界全体の課題の根源にあると森崎社長は述べていました。
学部時代の就活時、気になる業界項目に土木を入れていませんでした。
それは、土木について全くと言っていいほど知識がなかった。知らなかったから。
インフラの仕事が私たちの目の前に現れるのは
「ライフラインが滞ったとき」
大災害時、真っ先に被害地に向かうのは土木・建設業の方々だというのも
今回の講演で初めて知りました。
自衛隊が到着する前に、
崩れた道路の応急処置を行ったり、倒れた樹木の処理や瓦礫の撤去を行ったり、捜索活動に参加したり、
報道では明かされなかった 動き を知りました。
インフラ業って凄い… かっこいい仕事だ!!
目がキラキラしてきました。
被災者でありながら、被災地を建て直すことに力を注いできた地元のインフラ業の方々へのリスペクトを強く感じました。
黄金のペットボトルを拾うことを含めた道路清掃は、インフラ事業の一環です。これまで、ボランティア的立ち位置で拾ってきた私にとって、
仕事として黄金のペットボトルと向き合う方の視点はまだ受け取れていません。
現場で働く人は黄金のペットボトルをどのように感じているのだろう?
拾う人のリアルな声を大事にしたい。
道路清掃の現場へ取材したい。そう強く思いました。
黄金のペットボトルは、深掘りすればするほど
いろんな発見があります。
どんなフォーマットでも表現したくなります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?