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短編モキュメンタリー映画「黄金のペットボトル」

皆さんごきげんよう!
黄金のペットボトル研究家アーティスト 木村晃子です❣️


2024年卒業制作展・国立新美術館公募展DOUBLE ANNUAL2024にて展示した
短編モキュメンタリー映画「GOLDEN PET BOTTLE」について、原作・監督を務めた私から、この作品が出来上がった経緯、リサーチについてなど鬼熱く語ろうと思います。


Golden PET Bottle
2024
ビデオインスタレーション (17分53秒)
video installation (17min 53sec)

あらすじ

黄金のペットボトル生産ドライバーの大江ダイゴはプロとしての誇りを持ち、生産のこだわりを情熱的に語る。
黄金のペットボトル収穫農家の木村晃子は、福島県須賀川市勢至堂峠(せいしどうとうげ)を黄金のペットボトルの生産地として名を上げる活動に力を入れている。
黄金のペットボトルを肥料に育った野菜が、シェフの手によって美しいイタリアンに変身した。
突如呼び出された、お腹を空かせたドライバー二人は、ひたすら目の前に出された料理を貪り食う。
黄金のペットボトルは、生産者の体内に還ってきた。

現実世界では、黄金のペットボトルは迷惑な不法投棄物であり、ゴミとしての価値しかない。
清掃業者やボランティアが清掃活動を行い、一時的な解決をもたらすだけの現状。

映画の中の世界では、生産ドライバーと収穫農家が黄金のペットボトルが農業的価値を持つことを証明する。
黄金のペットボトルを液体肥料に育った野菜を人間が当たり前に食べる。

不法投棄したドライバーを 生産ドライバー
道路管理会社や清掃ボランティアを 収穫農家
不法投棄された迷惑な存在である黄金のペットボトルを農業的価値を持った液体肥料

フィクションの世界だからできる設定。

この映画のストーリーは、

「黄金のペットボトル問題の理想の解決方法」

を表現しています。

沿道に不法投棄された黄金のペットボトルに農業的な価値がつくことで
それを拾う人、活用することにも意味が生まれ
黄金のペットボトルが新しい命のための栄養として生まれ変わる
黄金のペットボトルで育った作物を利用することで、問題の根源にあるものについて知ることができるきっかけを作る
解決のための手立てを一緒に考えるアクションを起こす

これが私の理想の解決方法です。
理想をまずは形にしたい!センシティブかつ複雑な要因を持つ黄金のペットボトル問題を、ユニークに表現したい!
その想いを軸に制作しました。


シーン1:大江ダイゴの生産者としてのプライドを語るシーン

きっかけ


舞台は福島県須賀川市勢至堂峠。
私の地元でもあり、黄金のペットボトルの多発地域として県内では有名です。


険しい峠道ですが、季節折々の山菜を取りに山に分けいっている人を見かけます。
県内に住まう昆虫採取が趣味の方々は
「絶滅危惧種の昆虫も勢至堂でなら見れるかも」という考えは共通しているようで、剥製コレクションを見ると
「勢至堂で採取」という記載をよく見ます。

ありのままで、壮大な存在である勢至堂峠。
美しい景色に見惚れている私たちの足元には、無惨な姿になった人工物が散らばっていることを地元局の報道で知り、ショックを受けました。
18年間過ごしてきた地元で起きていた問題に気づくことのできなかった自分にもショック。
地元が抱える問題が、全国的にも問題になっていることを知ったこともショックでした。

三段階のショックを受け、私にとてつもない「怒り」の感情が湧き上がってきました(私の制作意欲の7割は、怒りから始まるのでいつものスタートダッシュです)

「なぜ捨てるのか」
「なぜ立ちションじゃダメなのか」

二つの疑問が生まれました。
動き出した当初、峠を通るトラックに対して敵対心を抱いており、
通るたびに睨んだりしていました…(本当に意味がない)

勢至堂峠は人家から離れており、待避所がいくつか設けられているため
立ちションをしても迷惑行為にはならない。
なのにいったいなぜペットボトルにおしっこをして捨てるのだろうか?

トラックドライバーへの怒りよりも、黄金のペットボトル発生の謎への興味が優ってきました。

謎の解明の記録を、アートとして残していけたら最高にユニークなんじゃないかな!?
そう閃いてからの行動は早かったです。


リサーチ


・ゴミ拾い実態調査
・トラックドライバーへの直接取材
・し尿肥料の活用方法の調査と専門家への取材
・サニテーションなアート作品・アーティストとの対談

これらを7ヶ月間で実施。

ゴミ拾い実態調査では、勢至堂峠にて約半年間月2回のペースで行いました。
黄金のペットボトルの他にも、その周辺にあったゴミも同時に拾いました。
落ちているゴミを見ると、運送業の全てがわかります。
一番多く落ちていたのは

エナジードリンク・コーヒー飲料の缶

これは、ドライバーの集中力を保つために飲まれるもの。
中毒性があるために、いつの間にか日常的に飲むように…
至る所で大量に発見。
常飲が感じられる証拠として、拾った黄金のペットボトルは通常の尿よりも真っ黄色かった…
拾うたびに、ドライバーの健康が心配になるばかり。

道路脇には、ドライバーの日常の残骸が山ほど落ちています。
休憩中に食べたであろう、コンビニ弁当。
布団や衣類など、車中泊したと思われる残骸も。


トラックドライバーへの取材も同時進行で行いました。
トラックドライバーは運転がてら、無料通話アプリで雑談するという情報を手に入れたので、
いくつかのアプリに潜入し、雑談枠に飛び込み取材を申し込みました。
トラックドライバーの皆さんは快く取材に応じてくれました。
職歴・勤務時間・輸送ルート・運搬するものはそれぞれのドライバーに話を聞くことができました。
労働環境への意見、トイレ事情、黄金のペットボトル問題への意見などを聞きました。

トラックドライバーへの怒りが活動のエナジーであった私ですが
ゴミ拾い調査や取材を経て

運送業に携わる人の現実や気持ちを汲み取りたい、共感し、共鳴したいという気持ちに切り替わっていました。


ここで改めて申しておきたいのですが

トラックドライバーみんなが黄金のペットボトルを不法投棄しているわけではない!
一部のモラルないドライバーのせいで、業界全体のイメージが悪くなってしまっている。これに対して真面目に頑張っているトラックドライバーは怒っている!! 


取材を受けてくれたドライバーの名誉のためにも強く主張します。


ポイ捨てする人に対して
「モラルがない」
と世間は判断します。私もそう思っています。
しかし、

「モラル」は、体調に問題がなく、精神的余裕がある状態でのみ発動する


当たり前の常識を守れているのは、私たちが健康だから。
不健康であれば、常識を守ることは面倒くさく、どうでもいいことなのです。




ビニール袋3つに入っていた大量の黄金のペットボトル。これはモラル以前に捨てた人の精神状態を心配してしまう



映画のストーリーでは黄金のペットボトルの中身は液体肥料として農業で活用されます。
これはフィクションではなく、実際に液体肥料として利用しています。
そのための調査と実験を同時進行で行っていました。


黄金のペットボトル液体肥料実験の見解を求めるために、二人の専門家の先生へ取材を行いました。


樋口佳樹教授

埼玉·日本工業大学
建築学部建築学科生活環境デザイン
環境共生建築設備研究室
着目した研究内容:
ローコストで自作が可能なコンポストトイレの検討

黄金のペットボトル問題をアートで解決を目指していること、液体肥料として活用することを考えているために相談に乗っていただきたい旨をメールで送り、快く受けてくださりました。

8月、樋口先生の研究室にお邪魔し、取材を行いました。

伺ったことは
尿を液体肥料として活用する方法


  1. Collecting Urine(尿の収集)

  2. Stirring(攪拌)

  3. Maturation(熟成)

  4. Dilution(尿の希釈)

  5. Spraying (撒布)

  6. Soil Treatment(土壌処理)

  7. Resting Period(放置)


黄金のペットボトルの中身を一つのタンクに入れ、撹拌し、熟成させる。
原液を10倍に希釈し、土壌に散布する。耕しよく馴染ませる。しばらく放置させ、種や苗を蒔く。
7つのステップを学びました。


先生が設計されたセパレート式のコンポストトイレと
し尿を溜めるタンク、それを利用した畑を見学させていただけることに。
コンポストトイレで集めたし尿を肥料として育ったハーブも見せていただきました! 

また、樋口先生には黄金のペットボトルの水質検査のご協力をいただきました。
結論から言うと
「黄金のペットボトルは液体肥料として実用性がある」
「成分の偏りを解消するために、足りない成分を補うなどの処置をすることでより有効的に使用できる」

勢至堂峠で拾った状態の異なるサンプルを3つ送らせていただきました。
状態の異なるサンプルの検出された成分を比較するだけではなく、市販の液体肥料との比較グラフも制作していただきました。




劇中のシーン:黄金のペットボトルを入れたタンクと原液
撒くシーンはノンフィクション




船水尚行副学長

北海道・国立大学法人 室蘭工業大学(2023/9取材当日)
理事(研究・連携)
着目した研究内容:
糞尿生物分解モデル・持続可能なサニテーション

船水先生は、国際的に活躍しているサニテーション工学のプロフェッショナルです。
水が貴重な土地において、排水やし尿を農業で活用する方法と健康・環境リスクについて研究されています。

室蘭には向かうことが不可能であったため、ZOOMでの取材にご対応いただきました。
長年、サニテーションについて研究されている船水先生は、
サイエンスの知識が乏しいアーティストの私にも非常にわかりやすい説明をしてくださいました。

伺ったのは
不特定多数の人尿を液体肥料として活用する際に懸念されるリスク
黄金のペットボトルの液体肥料の活用方法について

この二つです。

不特定多数の尿を液体肥料として農業で活用する場合、リスク対象を明確にすべき とのご意見をいただきました。
具体的には

  1. 農家:尿を触る可能性があるひと

  2. 人:尿を肥料に育った作物や花を利用するひと

  3. 土壌

  4. 作物

この四つが考えられます。リスク対象に乗っ取ってこのプロジェクトに関わる人を整理すると
尿を触る可能性のある人=私 木村晃子
尿を肥料に育った作物や花を利用する人=利用者
土壌=実験場所
作物=黄金のペットボトルを肥料に育った植物

リスク対象を分けることにより、必要な検証や検査が見えてきます。


糞尿に対して、潜在的に

汚い!

と感じてしまいますよね。

しかし、排尿したての尿は無菌なんです。(尿道に傷があり血液が混じって細菌が侵入した場合を除く)
また、し尿肥料を作る際に、糞尿を分けて熟成することで様々な細菌リスクを減らすことができます。

驚くような話ばかりでした。
そもそもこの土壌、地球は誰かのうんちやおしっこや死骸で成り立っていると言っても過言ではない。
それらを分解する微生物ってすごいなぁ…

尿を肥料に育った作物・花を利用する人への影響について

急性影響    と     慢性影響

この二つに分けられます。

急性影響とは…病原微生物によって、発熱、嘔吐、下痢
などの急性的な症状を引き起こす可能性がある

これは、土壌の微生物の分解や太陽の熱殺菌などで99%解決することができるそうです。

慢性影響とは…土壌中の微生物が分解できない医薬品の一部成分が土壌に残存する可能性がある

これは、黄金のペットボトル液体肥料実験で最も難しい課題です。日本では、土壌に対して医薬品の成分が与える影響についての研究が不足しており、現在の状態でははっきりと結論は述べられない。基本的に残留すると思って実験した方が良いとのアドバイスをいただきました。

そのため、不特定多数の尿を利用して農作物を育てるなら…

観賞用の植物から実験してみてはどうだろう?と提案をいただきました。


船水先生への取材の最後に
「サイエンティストとして、明確なリスクを述べることが仕事だから
難しいことを言ったかもしれないけど、
ユーモアやビューティを加えて、多方向に広げていく仕事はアーティストである木村さんの得意分野だからね。サニテーションを研究する者として、
ポジティブにこの問題が解決することを願っています。」
とのコメントをいただきました。

船水先生は、サニテーションを題材としたアーティストと親交があり、
木村さんとぜひ繋がってほしいと、一人のアーティストを紹介いただきました。

尿から、どんどん縁が繋がっていく、繋げてもらっている…
面白すぎる!!


Ayumi Matsuzaka  松坂愛友美さん



松坂愛友美さん

日本大学芸術学部放送学科 を卒業後、バウハウス大学ワイマール・造形美術学部修士課程へ進む。 
ドイツ・ベルリン在住。コンセプチュアルアーティスト・パブリックアーティストとして人と自然の関わり方に着目し、ヨーロッパやアジアをはじめ世界各国で精力的に制作活動を行っている。より大きなインパクトを起こすために2015年に有限会社DYCLEをベルリンで設立。堆肥化可能なおむつを通した循環型かつRegenerative型経済の普及に取り組む。https://dycle.org/en  DYCLEの公式ページ

「し尿の循環型農業を社会に転回させていくアートプロジェクト」を実践している松坂さん。
私が注目したプロジェクト「FUTURE BEER CYCLE - Berliner Kreislauf」

プロジェクトについて:
このプロジェクトは、ドイツビール500周年記念展覧会のために発起されました。プロジェクトの目的は、ビール生産の栄養サイクルを巡らせること。このプロジェクトでは、ビール製造から出る廃棄物資源を調査し、自然のサイクルを閉ざします。ベルリンとドルトムントのイベントでビールを飲んだ人の尿を収集し、液体肥料として大麦畑に散布します。大麦の収穫の準備が整うと、両方の都市で製麦と醸造のプロセスが始まります。最後のビールとお祝いのディナーの準備が整うまでのプロセス全体がビデオで記録されます。


このプロジェクトを拝見した時、循環型農業がアートプロジェクトとして多くの人・社会を巻き込むポジティブな働きをするシステムとして非常に理想的だと感じました。
尿を扱うフィールドでアート活動している女性が存在したことにも深く感動したことを覚えています。

センシティブなものを題材に活動する意義、活動のエナジーの源は一体なんだろう…
是非、お話を聞いてみたい❣️
そう思い立ち、

ドイツで活動されている松坂さんとZOOMでの対談を申し出たところ、快く受けてくださりました。

11月5日 松坂愛友美さんZOOM対談

ドイツで活動する松坂さんから、ヨーロッパのし尿肥料の状況に関して情報をいただきました。

現在、人間の糞尿を使用した肥料を商業的に販売することはヨーロッパでは違法とされている。そのため、コンポストトイレ事業を展開する人々で政府に異議申し立てを行なっている最中で、法律を変える運動が行われているそう。

戦争で化学肥料の原料の輸入コストが高騰し続けている現在の状況で
人間の糞尿を無駄にしない試みに関心が持たれるだろう。

しかし、ヨーロッパも日本も排泄物に対する「嫌悪感」は健在。
嫌悪感を拭えないまま、気持ち悪さを押し出すようにアートとするのは
暴力的なのでは?
もっとポジティブに捉えられるのでは?
松坂さんとの私の活動の共通点「排泄物をポジティブなものへ変換する挑戦」
センシティブなものを「アート」で取り上げる意味は大きいと思う。アートだから良しとされる部分もある。

そこに「愛」がなければ始まらないし、届かない。

松坂さんから頂いた最も心に響いた言葉です。
うんちやおしっこは、私たちから生まれた私たち由来のもの。
それをどう面白く、楽しく、ポジティブに捉えていくか。
その変容を全て見せ、共有する。
ポジティブに捉えている姿勢を見て、協力や賛同が生まれる。
私の 黄金のペットボトルへの「愛」は確かにあります。
最初は迷惑で最悪な存在だったけれど、出会う黄金のペットボトルの色、形などのバリエーションの豊富さに感動したり、
実例:(この黄金のペットボトルめっちゃいい色❣️)(ものすごい尿カスの入り方だな❣️霜降り黄金のペットボトル的な?)
あらゆる場所で黄金のペットボトルが落ちているのを発見して、友人や周りの人にこの問題に話し、知ってもらうことに感じる意味。
私の作品を通して、何気ない日々で黄金のペットボトルを見かけた時の報告を受けた時。
愛を感じます。
憎い存在にとことん向き合ったことで、感じ始めるようになった「愛」
それは執着と限りなく近いでしょう。
けれど、そのしつこくて気持ち悪い方向の愛が行動のエナジー。


遠い国で愛を持ってうんちやおしっこでアートする女性と対話できたという経験は、活動の大きな自信となりました。


樋口先生、船水先生、松坂さん。
貴重な体験と情報の共有、本当にありがとうございました!


脚本制作と専門家への取材、リサーチをアーカイブする作業は同時進行。
キャスティングについては、
シネマプランナーズを利用して募集しました。
映画の概要、黄金のペットボトル問題に関してを記載して投稿。
撮影場所は福島県でしたが、東京在住の俳優さんから多数応募いただきました。

ここで、キャストの皆さんを紹介。

主演:大江ダイゴ役 南部映次(なんぶえいじ)さん

ZOOMオーディションの際に
「大江ダイゴとして役を頂いた今から、大江ダイゴとして生きることを誓います」と宣言。
俳優魂というものを初めて感じた瞬間でした。役に対する想いが非常に強い俳優さんです。
私が思い浮かべる大江ダイゴ像を再現するとともに、南部さんの考えるトラックドライバー像も混ぜ込みながら「大江ダイゴ」を演じていただきました。
人を惹きつける演技で、撮影クルーも感動しまくりでした。
映画を観た方から「ダイゴ役って本物のドライバーさんなの?」と聞かれるほど❣️
東京在住の南部さん。撮影のたびに自家用車で福島まで来てくださいました。国立新美術館での展示ではお会いできませんでしたが、再び上映の機会を作りますね!


大江ダイゴ:南部映次さん

木村晃子役:木村晃子

黄金のペットボトル収穫農家である木村晃子を設定した理由は、
拾ってきた第一人者として架空の人物を作りたくなかった思いがあったからです。勢至堂峠で黄金のペットボトルとリアルに向き合ってきた私だからできる演技だったと思います。



ドライバー1:塚原知也さん

右:塚原知也さん 中央:木村晃子 左:南部映次さん

東京在住の塚原さん。大自然の中撮影するのは滅多にないことらしく
田畑や森に感動されていた印象。
大江ダイゴの後輩ドライバー役を演じていただきました。
モラルなく、最低なマナーでパスタを貪って欲しいという演技指導に対して、練習を重ねたそう。
汚く食べろ!という要求は、ノーマルピーポーには答えられない。
さすが、俳優さん。すごく不快な食事をしてくれました。
木村の実家の新米をお土産に渡したところ、そのおいしさに大感激したそう。

ウエイター1役:西間木猛さん

キャスト募集期間を過ぎてからメールが。
西間木という名字のルーツは須賀川にあることと私の出身が須賀川市ということを知り、この映画に関心を持ってくれたようです。
ドライバーをエスコートするウエイター役を演じていただきました。
撮影まで時間がない中、ウエイターの所作をユーチューブで学習して臨んだそう。ビジュアル的にも声質的にも高級店のウエイターにぴったりでした。
朗らかな性格で、うちの母やおばあちゃんからは大好評でしたw
須賀川に縁がある私たち、またどこかで作品に携われたらと思います。

ウエイター2役:菅間不動さん

ウエイター役予定の友人がインフルになってしまった撮影3日前。
大焦りで新しいキャストを探しにあらゆるSNSを駆使して発見した菅間さん。
フットワークが軽いことが取り柄です!!!とのことで、急遽、台本の読み合わせと演技指導。ご対応、本当にありがとうございました。演技は初めてだったそうで、初出演作品を手掛けられたこと光栄です。

宇野義彦役:猪倉健シェフ

東北芸術工科大学の教職員・学生の食を支える学食のシェフである猪倉さん。脚本を書いている最中から、学食のシェフが出演するビジョンが見えていました。TUAD TALKに出演された際の質疑応答のタイミングで思い切って公開スカウト。絶対に出て欲しかったので必死でした💦
限られた材料で最高のメニューを、学生に優しい価格で提供することを挑戦だと楽しんでいるとトークで述べていたのがとても印象に残りました。
映画に出演することも経験として面白そう!と協力していただけることに。
本当にお忙しい中、メニュー考案から食材調達、調理、盛り付けまで。ありがとうございました。シェフとして、とても尊敬しています❣️


左:西間木猛さん 中央:菅間不動さん 右:猪倉健シェフ


この映画の一番の魅力
それは、キャスト・スタッフ全員が黄金のペットボトル問題について関心があること。
この問題の解決を願う気持ちで結成されました。
非常にハードなスケジュール&初監督であった私についてきてくれたこと
何よりも感謝します。



クラウドファンディングは達成できなかったものの、
話題となり、炎上し、たくさんの人の協力があって完成した映画です。

短編モキュメンタリー映画「黄金のペットボトルGOLDEN PET BOTTLE」を全国各地で上映したいと考えています。
黄金のペットボトル問題の認知を広め、物流のお世話になる私たちへ問いかける作品です。
スペキュラティヴ・アートと私は捉えています。

上映のご依頼・ご希望ありましたらご連絡ください!

メール✉️:2024ka05@stu.tuad.ac.jp


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