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Photo Story|夜景-よかげ-/Yokage

PENTAX KF f5.6 30s 31㎜ Sizuoka Siamada
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「夜景-よかげ-」

全てを闇で埋め尽くす夜。

そんな中で街には多くの明かりが灯り

空には無数の星が明るく輝いている。

人と自然が作り出した夜の景色。

光の尊さを感じられる光景だった。


Photo Story

1月の終わりの頃。

最近は温泉でリフレッシュするのにハマっていて、自宅から車で片道15分ほどの場所にある市営温泉に定期的に通っている。

市営といってもかなり綺麗な施設で、場所もちょっとした山の中にあって、周辺には温泉施設以外に公園とかクリーンセンターくらいしかないようなところにある。

パートナーのakiと次女の3人でよく行くのだが、この日はakiは東京へネイルイベントの出張で、次女と二人だった。

「僕温泉に行こうと思うけどどうする?」

夜は19時くらいに次女に声をかけてみる。

「んー...」

どうも小学5年生の立場からすれば、一人でお風呂屋さんに行くのは心細いらしい。

「今日があかんかったらまた別の日も連れて行くよ?」

「じゃあ次の機会にする」

やはり一人で入るのはあまり望んでないようだったので断られてしまった。

次女は一人お留守番で、僕は温泉に行くことに。

・・・

金曜の夜だったこともあってかいつもより人が多かった。

内湯と露天風呂があるが、温泉なのは内湯だけなので外よりも中の方が人が多い傾向がある。

それでも少しの隙間があったのでそこにゆっくりと浸かりながらしばし瞑想の時間に入る。

・・・

おおよそ30分くらい経ってからお風呂からあがる。

長風呂が苦手なこともあってそれほど長く入ってられない。

それ故にサウナも苦手だったりして、最近の整いましたっていう文化が正直僕にはよく分からなかったりする。

サウナでスッキリできる人がちょっと羨ましい...。

ドライヤーで髪を乾かしながら時計を見ると時刻は20時30分ごろだった。

そのまま帰ろうかなと思っていたけど、星空が綺麗だったので久々に星空写真でも撮ってみようかなぁとぼんやり考えていた。

でもどこで撮ろうか。。。

この温泉施設の周辺は登山口もあって、片道20分ほどで展望に辿り着けるところがあったことをふと思い出す。

ただ、そうはいっても普通に山の中。

ナイトトレッキングは数年前に奈良県の大台ヶ原という屈指の星空スポットに行くために一人で挑戦したことがある。

そこはクマの生息地で、めっちゃビビりながら登ったことを思い出す。

もちろん、この周辺には熊の目撃はないけど、普通に猿とか猪がいるので、ちょっとビビっている自分がいた。

そして自分がどうしたいか?という問いかけを心の中でしてみると、やっぱり行きたいという気持ちが強かったので、お風呂上がりにナイトトレッキングを決行する。

・・・

言わずもがなで山道は真っ暗。

実は温泉に行く前から星空撮りに行こうかなとちょっと思ってたので、懐中電灯とかしっかり準備していた。

辺りを照らすと、闇の中に映る木々がちょっと不気味。

いや、結構不気味。

昼間に来た時は木々たちに囲まれている感覚があったのだが、夜に来るとどこまでも広がる雑木林に吸い込まれてしまいそうな感覚になる。

足取りは少し早めで登って行く。

ものの20分くらいで山頂に到着し、すぐ近くの展望スポットへと到着した。

到着してホッとした気持ちになったと同時に、目に映り込んできた夜景がめちゃめちゃ綺麗だった。

都会のような100万ドルの夜景にはもちろん及ばないけど、それでも十分だった。

早速、三脚をセットして夜景と星空の撮影を始める。

長時間露光で撮影したので、国道1号線を走る車の光が線になっている。

これが我が街、島田の夜景。

意外に悪くないもんだなぁと。

ただ、やっぱりこれだけ街明かりがあると星はあまり綺麗に見れない。

それでもカメラで撮影すると...。

オリオン座

まずまずの結果。

元々星空撮影をするのにカメラを始めたこともあったので、どこか初心に戻った気分。

カメラに夢中になってると、後ろ茂みからガサゴソゴソと音が鳴る。

どうやら動物の気配。

さほど大きくはないが、ガサゴソがだんだん近づいてくる。

後ろを振り向いてライトを照らす。

しかし、その姿は見えない。

怖くなりながらも撮影を続行する。

するとまたすぐ後ろでガサゴソ音が鳴る。

さっきよりも近い。

すぐさま光を照らし、少し大きめな声で「お邪魔してます!」と呼びかけるも全くの無反応。

警戒して少し離れてくれるかな?と思ったけど全くの効果なし。

もうこれ以上の長居はダメかと思ったので慌てて撤収することに。

結局何の動物か分からなかったけど、いや、ほんと怖かった...。


ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。

2024年2月20日


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