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Photo Story|威風-いふう-/Ihu

PENTAX KF f8 1/100s 125㎜ Okinawa Kunigami Hedo
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「威風-いふう-」

日の出前の暴風が吹き荒ぶ辺戸岬。

大荒れの海を前に、

岸壁に打ちつけた波飛沫は雨粒のように降りかかり、

普段は美しいこの岬でも

自然の荘厳さが感じられる場所へと変貌していた。

その姿はまさに威風堂々。


Photo Story

沖縄最終日編。

一応前回までの続き。(沖縄観光編)

沖縄移住体験も3日目で最終日となる。

この日も特に一日フリーの状態で、チェックアウトの時間も自由だったので、せっかくなので日の出でも見に行こうと前日の夜から決めていた。

朝は5時くらいに起きて、帰り支度を済ませて、5時半くらいには家を出発。

日の出の目的地は沖縄本島最北部にある辺戸岬。

しかし、外はあいにくの雨。

目的道までの道中も雨足が強くなったり弱くなったり、一向に止む気配はなかった。

頼むから止んでくれ・・・。

その思いは少しばかり届いたようで、辺戸岬に到着した時には雨は止んでいた。

しかし、空は重たい雲が敷き詰められている。

朝は6時過ぎ。

雨は止んだもののとにかく風がやばかった。

パートナーのakiと次女は車から出たくなさそうだったので、僕だけカメラを持って岬の方へと歩いていく。

流石に雨天の中で、他に観光客は一人もおらず。

吹き荒ぶ暴風の中で進んでいくと、そこは美しい沖縄の海とは違って、荒々しい大荒れの海が姿を現した。

何よりも物凄い風に体が吹き飛ばされそうになる。

波も常に白波で、時折岸壁に強く打ちつけた波は飛沫となって、体にバサーっと降りかかるほど。

途中、パートナーと次女が一応見ておこうと岬の方まで来たものの、この荒々しい中は耐えられなかったようで一瞬で車に退避していた。

僕はというものの、ある意味で荒天の景色を見るのも珍しいことなのかと思い、カメラを片手に写真を撮り続ける。

与論島の友好の証として建てられた像

荒々しい海の向こうに見えるのは大石林山。

約2億5000万年前、地殻変動により海中の石灰岩が隆起してできたと言われている地球が生み出した地形。

涅槃像とも呼ばれているこの山は、確かに人の横顔のようにも見えなくはない。

ずーっとこの山を見ていると、何かこう頭の中に語りかけられているような気がして、不思議な場所であることは間違いない。

沖縄の人も古くからこの場所は崇拝している神聖な場所になっている。

・・・

気がつけば雨も降り始めていてびしょ濡れになってしまっていた。

これからまだまだ長い道のりだというのに・・・。

でも、不思議と嫌な感じはなく、何か心がスッキリ洗われたような感覚になっていた。

日の出は見えなくても、来てよかったなぁと。

こうして、最終日の旅が始まるのであった。

続く


ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。

2024年4月4日


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