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食べるを意識する

PLAZA ERではまだ入院中の記事ですが、ここでは退院後の食生活について書き進めていきます。

一般病棟に移った日に病院の栄養士から言い渡された。食塩は1日6g以下。身に覚えのある悪習が頭をよぎる。週に1度のランチラーメン、間食の銚子電鉄ぬれ煎餅、そしてドレッシングたっぷりのサラダ・・・すぐに妻にLINEで伝えた。

退院してすぐの昼食。身体が欲したのはサラダ。病院食の野菜料理は大概火が通っていて味気なかった。しかしいつものすりおろしオニオンドレッシング。ラベルを見ると塩分相当量が15gあたり0.7g。自分好みのたっぷりバージョンなら大さじ3杯は確実だろう。2.1gを1食の1料理。アウトだ。

絶望していたところ妻がおもむろに山盛りサニーレタスサラダに合わせて出してきたのは苺が漬かったガラス瓶。手作りの苺ドレッシングだと言う。名は「苺酢 de ドレッシング」というらしい。なにしろ塩を一切使っていないのでかけ放題だ。これは嬉しい。なるほど発酵食品である酢であれば酸味だけでなく旨味成分もしっかり入っているためサラダの味を引き立てるのか。たっぷりのフレッシュな苺の香りが食欲をかき立てる。このほかにもやはり発酵食品である麹を使い、塩分に頼らない味付けをした料理が食卓に並んだ。

心臓病などで食事制限を余儀なくされている方はたくさんいらっしゃると思う。もちろん私もその1人だ。「減塩料理」。この言葉に美味しさを諦めている方も多いと思う。しかし調味料や発想で豊かな食生活は現実のものとなるのだ。このPLAZAではその秘訣について少しずつ紐解いていこうと思う。

苺酢 de ドレッシングのレシピはこちらの Cookpadリンク をご覧ください。




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