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100円で手に入る極上の時間 5 「虐殺器官」 伊藤計劃
こんにちは。akihitonsです。
今日ご紹介するのは「虐殺器官」…
タイトルだけ見ると何だか怖そうですよね…?
僕も最初、買おうかどうしようか悩んだのですが、
「まっ、失敗しても100円だし!」と思って買ったのですが、
やっぱり買って良かったです。
失敗を恐れずに攻めていけるのが、古本のいいところですね!
ストーリー
米情報軍大尉クラヴィス・シェパードが主人公のSFサスペンス。9・11以降先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。調査を進めていくと、混乱の陰に常にジョン・ポールという謎の男の存在が見え隠れする。
彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?
僕は基本的に、何の前情報なしで読み始めるので
読む前は(器官…?医療関係の話かな…)と思って読み始めたのですが、
全く違いました!
米情報軍大尉クラヴィス・シェパードというアメリカ人が主役です。
会話中の仲間との掛け合いなども、ハリウッド映画で出てきそうなテンポでスムーズに展開していくので、
あれ、日本の作品だよな?と確認してしまうほどでした。
最初はSFだとも思ってなかったので、聞きなれない装置が出てくると
へえ!今はそんなのがあるんだあ。と感心して読んでいたのですが、
途中で主人公が乗っている乗り物が、筋肉を培養して作られたという解説が入ったので、ん?筋肉の培養?SFか!とそこから一気に理解ができ、
物語が加速していきました!
読んだ後に調べてみると、本作は著者のデビュー作で
「ベストSF2007」「ゼロ年代SFベスト」第1位に輝いたそうです!すごい!
ただ、著者の伊藤計劃さんは2009年3月に34歳の若さで亡くなったそうです。素晴らしい作品をありがとうございます。
読後の感想としては、近い将来に本当にありそうな内容でドキドキして、
なおかつ考えさせられるような内容となっています。
タイトルはちょっと怖いイメージですが、そこまで怖いシーンはないので
是非読んで頂きたいです!
まとめ
こんな人におすすめ
・近未来のSFが好き!
・戦争物の映画や小説が好き!
・言語学に興味がある。
・筋肉に包まれてみたい人!
フライングシーウィード(空飛ぶ海苔)に乗って降下してみたい!
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