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うつ病を告白して

うつ病を告白して、心が楽になった。

自分が軽度だったからかもしれないが、周りは変わりなく接してくれるし、弱みを見せ合える仲間が増えた気がした。

「私も実は...」

僕のnoteを見て、自身もうつ病だと
告白してくれた人が、実に9人もいた。

みんな闘ってたんだなぁと思う。

今日は、そんなうつ病に対しての偏見を少しでも変えられたら良いなと思って書いてみる。


〜ハローワークに行ってみた〜

3/15を持って、立派な失業者になった僕はやることがいくつかあった。

①国民健康保険証の作成
②年金の手続き
③失業手当金の申請

という3つだ。

いずれも、もしすぐに転職するなら不要だが、そうではなく、どこにも属さず転職・求職活動をするなら非常に大事な手続きだった。

③をするために、大森駅近くにある、ハローワークに行った。日本語で言うと"職業安定所"だ。

正直めちゃくちゃ偏見があった。
カイジみたいな、ギャンブルとかで身を滅ぼしたような人間の底が集まる場所だと思ってた。

行ってみると、意外や意外。誰の罵声も聞こえないし、中は綺麗で、窓口にいる人たちも穏やかそうだ。

僕みたいな明らかに20代の若そうな人も何人かいた。たまたま隣に座ったのは70代の元経営者で、コロナで会社を失い、初めて求職活動をしてみているのだと話していた。

たまたま隣に恵まれただけかもしれないが、偏見の向こう側にあった本当のハローワークは、仕事を求める前向きなエネルギーのある場所だった。

前向きな老人の話に片耳をそば立てながら、自分の人生は、紆余曲折がある中の序章に過ぎないのだと感じた。

窓口に案内され、しばらく手続きをしていると珍しい質問をされた。

「お医者さんは働いてもいいと言っていますか?」

あぁ、精神が安定しないと、新しく仕事を求めることもできないのかと思った。予想に反する言葉を、窓口の小綺麗な男性は続けた。

「いやぁね、鬱になっちゃう人、ホントに真面目な人が多くて。医者が止めてるのに頑張ろうとしちゃうから笑 ちょっとお節介で聞いてみたんです。」

この言葉で、自分のうつ病に対する考え方が少し変わった。鬱は挫折だけど、欠陥ではないのだと思いました。

前回のnoteを公開してから、僕に「私もうつ病だった」と告白してくれた人は、現にみんな信頼できる人たちばかりでした。

就活を頑張っている人もいれば、会社を経営している人も、転職で新しいキャリアを作ろうとしてる人もいる。

彼らを欠陥品とは絶対に呼ばせないし、むしろ優秀の部類に入る人ばかりだと思う。ただ、人それぞれが抱えた何かに押し潰されてしまっただけなのだ。

絶対に弱者じゃない。

うつ病の人たちへの偏見がなくなっただけで、24歳で経験したこの挫折を良かったと思った。


〜勿怪の幸い〜

転職活動をしないと決めてから、色んな人に会ってみた。地獄にも仏がいるのだと思った。

まずはこんな若蔵の話を聞いてくれる経営者が何人もいた。しかも必ずと言っていいほど、お仕事や人を紹介してくれている。

今、正直それらを僕自身が生かしきれていない。自分の行動力のなさが本当に恨めしい。

「上山くんは、勿体ない人との出逢い方をしてる」

大好きな、一番仲良くさせてもらってる経営者の方に言われた。

「人との出逢いなんて、偶発的な点でしかなくて。それを人工的な力で線にしなきゃいけないんだよ」

と言われた。

訪れる出逢いやチャンスを、自分の力で次に繋げていかないといけない。まさしく今、僕の周りには偶発的な点がたくさん起こっているところなのだと思う。

期待も半分、優しさも半分混じり合った、本当に温かい依頼をいくつか頂いている。社会人2年目、フリーランス1ヶ月目、ノウハウ0。

こんな僕に、決して安くない金額でお仕事を任せていただいている。応えることがきっと、この偶発的な点を線に変える、人工的な力なのだと思う。

そういえば、今日は独立してからちょうど1ヶ月なのだそうだ。赤子同然の僕は、まだ一人で何もできない。

まるで、親を目で追いながら手足をジタバタと動かしたり、まだ言葉にならない声を発している生後1ヶ月の赤子のように。

また今月も頑張ろう、1ヶ月後に振り返るときに、前進が感じられるように。


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