アートボード_1

出逢いは最悪?

2014年冬

当時、僕は都内のシェアハウスに住むアラサー男子。

もうかれこれ2年くらい住んでいる。
ちなみに住み始めたキッカケは元カノとの同棲が終わったので。。。

まあ、寂しかったんですかね。。。

で、ある日、「綺麗な フランス人が来たぜ!」なんて同居人(男)の情報を小耳に挟み、少しだけウキウキしていた。

そしてついに彼女と対面。

彼女「Bonjour!」

僕「あ、ボンジュール。。(可愛っ!細っ!)」

そんな感じが第一印象。
あと、あんま喋らないなーって感じ。まあ、日本語喋れないだろうし、こっちもそんなに英語喋れるわけじゃないし。。

ちなみに彼女はこのとき一ヶ月だけ日本にやってきた。

季節はちょうどクリスマス。

そして、シェアハウスで行われたクリスマス・パーティーで、僕はとんでもない言い間違いをすることになる。。

それは彼女が皆に差し入れ(何だったか忘れたけど、食べ物)したとき。

僕「(美味しいなぁ。そうだ! ここはフランス語で伝えよう! 
はて…? フランス語で“美味しい”って何て言うんだっけ? ”ボンジュール”は違うし、”メルシー”は”ありがとう”だし…あ、そうだ!) 

ジュテーム!


シーン。。。


彼女「……。・ω・」

僕「(ん? どうした? 発音おかしかったか?)」

住民A「それ、“愛してる”だよ…」

僕「(ええええええええ!?( ゚д゚)」

知ってるフランス語テキトーに言ったら最悪の間違いをしてしまった。。。もう正直いってこれ以降の記憶がない。パーティー中はもとより、彼女が滞在している間も。。。たぶん、その後何一つ会話しなかったんじゃないだろうか。。。で、気付いたら帰国していた。

このとき、もう二度と彼女と逢うことなんてないと思っていた。
そりゃそうだ。遠くヨーロッパから旅行で来た人ともう一度逢うなんてあり得ないし、何よりこの時まだ彼女に対して何か特別な想いを持っていたかと聞かれたらノーだ。

だから彼女のことはすっかり忘れていた。


あの日がくるまでは。

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