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美容師が多角的にものごとを判断し、見ることができないといけない理由


なぜ美容師が多角的にものごとを判断し、見ることができないといけないのだろうか。正直、「美容師」と書いているが全ての人に当てはまることだろう。

前回までで何度も「いろいろなことに触れて見ることが大切だ。」

と書いてきた

今回はこのことについて書いていこうと思う。


【なぜ多くのことに触れる必要があるのか?】


結論から言うと、

『美容師自身が様々な角度から学び吸収しなくては、お客様の内なる欲望やアイデンティティ、個性、バックグラウンドを理解することはできず、

つまりお客様の本当の良さを引き出せない。』

ということになると思っている。

少し大袈裟かもしれないがそう思っている。


現代は誰もが知っているとおり、ネットの発展によってとてつもない大きな波により様々なことが変わってきている。

いい意味でも悪い意味でも。

ある意味簡単に情報に触れて、自分が知らない世界をいとも簡単に知れるし、自分があったことない人にもさも会っているかのように感じることができる。

そしてこれまであまり知られていなかった馴染みのない世界(人種や病気、アイデンティティやパーソナルなことなど)をみんなが知るきっかけになった。とてもいいことだ。

でも所詮知っている程度。


例えば、簡単な例をあげれば女性の刈り上げやバズカット、メンズライクなカット、男性のロン毛、メイクなど昔からする人はいたがごく一部だろう。今はいつの間にか自然と受け入れられている。


しかし仮に目の前に現れた時、自分は無意識にどういった反応をするだろうか?考えてみてほしい。



少し話はそれるが、以前僕は東京の一等地にある、美容師ならば知らない人はいないであろうサロンで働いていた。

そしてその後カナダのバンクーバー、そして現在はロンドン。

ざまざまな人と出会ったバンクーバーもロンドンも多国籍すぎるほど多国籍の人がいる。

文化や国籍が違えばオーダーも違う。

しかし、その人の背景や個性によって『ここまで違うのか』とびっくりするくらい求めることが変わる。

「それは当たり前だろ」と思う方もいるかもしれない。

しかし、「ただ知っている」のと「自分自身で感じること」は全く違う


皆さんは本当に理解できているだろうか?


「この人にはこういう背景があってこう言うカルチャーで育ったからこういった個性や性格で、だからこういうのが好きなんだ。」

「それに、だからこういう持ち物が好きでこういう服を着ているんだな」


はっきりいってここまで考えて、お客様に向き合っている人はどれくらいいるだろう。

正直、僕自身まだまだだと思う。

だがそういったことを考えるようになってからある程度人を見た時に、ニュートラルに判断しつつ、人を見る力が格段についた

肌で感じたことによって、だた知っていたことがしっかり自分の身になったということだ。


話を戻すと、幅広く様々なことに触れることで


「この人はきっとこういう人だろうからこういったヘアが似合うだろう」といった感じでよりよく提案することができる。


お客様自身も様々なことを知っていれば、

「私は〇〇は似合わないだろうから、こういう感じで。。」

なんてこともなくなるだろう。たしかに髪質的などで難しい場合もある。

しかし様々なことに触れればただ「自分自身に〇〇は似合わない」と思うだけではなく、

なぜこの感じにしたいのか→〇〇風に見えたいから→〇〇は無理なら〇〇はどうだろうとなる。こういった感じで様々なルートが開ける。といった具合だ。

そっちの方が断然楽しいであろう。



ロンドンの若者やファッション関係の人をはじめ、「mullet」というヘアスタイルが今とても流行っている。

今はめちゃくちゃイケているが、実は70〜80年代に一度流行っておりそれ以降『ダサい髪型』の代名詞と言われるようになっていた。

有名な人でいうとデビットボウイなどの髪型だ。

日本人ではそんなの流行っていることを知らない人がほとんどだろう。

こういったヘアのことも含め、様々なことにふれ、知り、感じることで幅の広い美容師になれると思う。


「地元でやっているから」「自分はショートヘアに特化しているから」

もちろんそれはそれでいいと思う。

でももし知っていたら、普段切っているショートに新しいスパイスが加わるのでないのではないのだろうか。


僕はそう思う。



【まとめ】


いかがだったでしょうか?

今回は「美容師が多角的にものごとを判断し、見ることができないといけない理由」ということで書かせていただきました。

なぜ多くのことに触れる必要があるのか?

まとめると

・『美容師自身が様々な角度から学び吸収しなくては、お客様の内なる欲望やアイデンティティ、個性、バックグラウンドを理解することはできず、

つまりお客様の本当の良さを引き出せない。』

・「ただ知っている」のと「自分自身で感じること」は全く違う。

・ニュートラルに判断しつつ、人を見る力が格段につく。

・日々の仕事に新しいスパイスが加わる。


こういったことだろうと考えている。



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