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試験の成績だけで評価するべきではない

試験の成績を上げるだけなら

児童や生徒の学習進度は、試験の成績によって評価されることが一般的だと思います。私は高校までは成績が良い方だったので、級友から頭がいいと評価されていたと思います。

しかし、高校までの試験勉強は、解法を身につければ対処できました(点数を稼ぐという意味で)。例えば、積分の意味を理解できていなくても、公式を覚えれば試験の点数は稼げます。

大学の試験での挫折

高校までは、文部科学大臣の検定に合格した教科書が使われます。

一方、大学の講義では政府に指定される教科書がありません。そのため、高校までの試験勉強と同じようなやり方では大学の試験に対応できませんでした。

本質を理解することにこだわった友人

他大学の学生で印象に残っている友人がいます。

彼は、私が通っていた大学より偏差値が低い大学に通っていました。しかし、お互い物理学を専攻していたので学んでいる内容はほぼ同じです。加えて、話をしていると彼の方が明らかに学んだ内容を理解していました。

高校での物理の授業では、公式を教わって問題の解法を身に付けます。一方、大学の物理学では、原理から公式を導出するところまで掘り下げます。

先述の友人は、高校生の頃から原理に基づいて理解することに興味を持っていたようです。そのため高校の試験や大学入試の勉強は効率が悪かったのかもしれませんが、後に東大の大学院に進学しました。

私が言いたいこと

私が友人から学んだことは、内容を正しく理解している度合いは、試験の成績だけでは評価できないということです。

私が学生だったのは10年も前のことなので、最近の試験は当時と違うかもしれません。ただ、今の子供たちには試験に間に合わせるように勉強するよりも、じっくりでもいいから本質に興味を持って学んでほしいと思います。

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