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アフターコロナ時代のマインドセット

コロナパンデミックによってリモートワークやオンラインツールを活用した働き方の導入が進みました。しかしこれらはあくまでも表層的な変化にすぎません。本当に重要なのは、コロナパンデミックによって人々に「働くこと」への意味を問い直す機会がもたらされたことです。本記事では、アフターコロナ時代に仕事においてどのようなマインドセットや文化規範が求められるようになっていくのかについて7つのカルチャーコードにまとめました。

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LEAN|不確実性を許容し、実践と学習を繰り返そう

コロナパンデミックの環境下では、誰もが正解が分からない中でコロナへの対応が求められました。今後のビジネスにおいても「正解」のない課題に向き合うことがますます増えてくるはずです。そこで重要になるのがLEANです。正解やゼロリスクを追求するのではなく、十分な情報収集と分析はしつつも一方で不確実性を許容し、リスクをとって自分なりの意思決定をして前進していくことです。「やらない」という現状維持・先送りの選択ではなく「やる」という前進の選択をした上で、実戦から学習し、さらに次の実践へとつなげていく姿勢が大切です。

OWNERSHIP|当事者意識を持って主体的に考え、行動しよう

ビジネスにおいて主体性や当事者意識が重要であることは言うまでもありません。オンラインワーク下においては、その意味がより強調されるようになった気がします。組織にとって本当に大切なことが明確に可視化されるようになり、自ら主体的に考え行動する人はその存在感を増すようになりました。一方で自分の意見を持たない受け身な人や、常に批判的で前進にコミットしない人の存在もまた目立つようになりました。今後はこういった主体性による格差がますます広がり、主体性のない人たちは表舞台から下されることになりそうです。

COCREATION|他者をリスペクトして共創を目指そう

より複雑な問題に対処するためには多様な才能を結集したチームでの活動が重要になります。コロナ禍でオフィスで同僚と顔を合わせる機会は減りましたが、一方でオンラインによって所属組織の枠組みを超えたさまざまな人たちとの接点は増えました。これからのチームのあり方もこれまでの自社組織に閉じたチームではなく、弱くて広い繋がりによるチームがスタンダードになっていきそうです。そこでは外部リソースを利用しようとする主従のスタンスではなく、相手にリスペクトを持ち、互いに貢献し合おうとする姿勢が大切です。

DIGITAL OPENESS|デジタルを味方につけよう

デジタルの重要性を説明する際に「これからのビジネスマンにとって必須の”武器”である」という例えがしばしば使われます。しかしこの例えは適切ではありません。デジタルは空気のようなものだと言った方がふさわしいと思います。それがなければ生きることすらできないという意味です。しかし本当に重要なのはデジタルのリテラシーやスキルそのものではなく、デジタルに対するオープンな姿勢です。デジタルへの苦手意識を捨て、さまざまなツールに触れる機会を増やしましょう。

MEANINGFUL|自分自身や人々にとっての意味を大事にしよう

コロナ禍で人々は自分にとって大切なことは何かをより深く考えるようになり、日々の暮らしにもより深い「意味」を求めるようになりました。「意味」は「ニーズ」よりもさらに上位の願望やゴールと言い換えてもいいかもしれません。生産活動や消費活動の過程で誰かが得をし、他の誰かが損をするようなビジネスではなく、自分自身や顧客あるいは社会にとって本当に意味のあるものは何かを考え、意味をビジネスのドライバーとしていくことが求められている時代だと思います。

SWITCH|変化することで新たなチャンスを手に入れよう

多くの企業がコロナ禍での変化に対する対応を迫られています。その多くは「アフターコロナの環境下においてこれまでのビジネスをいかに維持するか?」という考え方がベースにあります。しかし本当に重要なことは、これまでのものを新しい時代に適応させていくことではなく、新しい時代にあった新しいスタイルを築き上げることです。コロナによるパラダイムシフトを危機と捉えるのではなく、自分や自社が生まれ変わる新たなチャンスにしていきましょう。

PLAYFUL|やいがいを見出して仕事を楽しもう

コロナ禍でのビジネスの自粛を通して、人々は仕事によって自己肯定感や達成感、充実感が得る機会がないことの辛さを感じました。また仲間や組織との繋がりの大切さを感じた人もいるかもしれません。仕事は単なる労働ではなく、その活動を通じて自らに生きがいをもたらすものであるべきだという共通認識が生まれたのではないでしょうか。仕事や組織が“PLAYFUL”であることはアフターコロナ時代の働き方の必須条件になりそうです。

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