中小企業製造メーカーが芸能人をお呼びしてCMを作ってもらった話

はじめに

初の投稿になります。斎藤塗料の菅と申します。

私も子供のころ見ていたキッズウォーや映画のタッチなどに出演されていた斉藤兄弟こと、斉藤祥太さん、斉藤慶太さんが、同じ「サイトウ」というご縁から弊社のサイクロンスプレーという金属用プライマーのCM動画に出演していただきました！
芸能人をお呼びする機会ってそんなに無いのかなと思い、また我々のような中小企業だと広報部や宣伝部のような部署をもっている会社も少ないと思いますので、
・CM撮影にあたり準備したもの
・芸能人が来社してくれた効果
・感想や反省点
をつらつらと書きたいと思います。

まずは、動画をご覧ください。

ご覧のいただけましたでしょうか。
上が約7分の自転車塗装の実演動画
下が約30秒の商品PR動画
です。これを撮影するのに、なんと約4時間もかかっております。。（本当に関係者の方々申し訳ありません。）

内情として、撮影決定から1か月ほどしか準備期間がありませんでした。
私の前職での経験上、先方とのやり取り含めて
最低でも3か月は必要だと思っています。

1か月ほどでここまで準備できたのは前職で生放送を経験していたおかげです。DeNAでの経験は本当に偉大であります。

では、準備したものをまずご紹介したいと思います。

CM撮影にあたり準備したもの

撮影10日前ぐらいに以下の資料を先方に共有しました。
すべては載せることができないので一部を抜粋します。
▼当日の流れ

次に台本です。

約15ページほどの台本です。
オープニング→商品説明→実演→エンディングと
先方が読んで伝わるような紙芝居的なセリフを書きました。
ここで大切なのは、
・セリフを実際に声にだして読んでみる
・その後実現可能かどうかを検証する
この2つを繰り返し、
・冗長な流れを省く
・起承転結が作れているか
・打ち出したいポイントからそれていないか
をチェックしました。
そして、もう一つ大切なのが、
この台本がそのまま編集した動画になる
ように意識して作っています。

台本がすごく大切なのは想像できると思うのですが、
・社員への説明に使えます。
（演者さんは忙しく読むことができない可能性もあるので）
・当日演者さんの説明に使えます。
・編集の際の説明に使えます（←これが地味に大事）

最後の編集ですが、自分でやる場合、他人に依頼する場合があると思います。今回は事務所の方のご厚意で、編集先を紹介いただきました。
と、なると編集くださる方は、当然内容を知りません。
いきなり、4時間分の動画を7分にまとめろ。と言われてもかなり厳しいです。
が、この台本は、編集後の動画を意識して作られているので、編集者さんはそのままみれば編集してくれるのです。

ですので、今回でいうと、
ビフォーアフターの動画でもあるので、アフターを仕上げるところを一番目立たせたくなると思います。ですが、サイクロンスプレーという下地塗料の紹介がメインなので、絵的に見栄えの良い緑色の上塗り塗装の場面はカットでも良いのです。
もちろん裏で事務所の方が何度かチェックしてくださっていますが、その際にもきっと台本が役に立っているかと思います。

ちなみに、他には、依頼内容は当然のこと、
・商品のPRポイント
・ユーザーの商品に対するご意見
も載せて、演者さんがセリフを言う際の参考にしてもらえるように準備はしております。

あと、地味に準備したのが、30秒CMのカンペです。これは先方も褒めてくださりました。

芸能人が来社してくれた効果

次に、実際の商品への費用対効果はこれからですので、社内の変化についてご説明します。
まず、弊社のような製造業は高齢化が進んでおります。
公式twitterを昨年末より開設していたものの、まぁ何か若者がやっとるわ。ぐらいの感じだったかなと思います。
けど、芸能人の方が来るとなるとちょっと雰囲気が変わり、
あれ面白かったよ！という意見や、どこどこ行ってたんですか？とか、もっと動画の編集こうした方が良いよと意見もらえたり、斉藤兄弟の動画まだですか！？など・・・
えっ。みんな結構見てるやんｗ！と正直嬉しい気持ちになりました。

これって地味に大きいと思っていまして、弊社のような中小企業だと自身の会社や自身の商品について自慢したり興味を持っているケースって少ない、世の中が注目なんてしてくれるわけないと思っていたりするのかなと思っています。
けど、こうして世の中に発信することによって、社員の目に触れ、しかも今回は芸能人の方が自社の商品を宣伝してくれている。これは自慢にもなるし、世間の目も気になると思います。
これは商品が売れることよりも私は大きな影響かなと思っています。

もちろん、これは短期的な施策になるので、このあとのフォローを怠らずにお客様だけでなく、社員の方にも、会社や商品のファンになってもらえるよう仕掛を増やしていこうと思っています。

感想/まとめ

さて、最後にまとめです。
まず、思ったのは、斉藤兄弟のお二人。上で偉そうに書きましたが、待ち時間や不手際も多く、一般的な準備としてはかなりお粗末だったと思います。しかも、当日は悪天候で寒さもひどく、コンディションとしては最悪でした。けど、本当に文句の1つも言わず、こちらの意図もしっかりと組み飛んでくれ色々試行錯誤をしてくださいました。そして本来はこちらで撮影するところを、事務所の方がカメラ(といってもiPhone)や照明をもっていただき真剣に撮影いただきました。
まさに、プロの仕事の姿だったと思います。
私だけでなく社員みな斉藤兄弟（斉藤祥太さん、斉藤慶太さん）、44プロダクションのみなさんのファンになったと思います。
本当にありがとうございました。

あと、正直当日かなりテンパっておりました。（あと、実は前日の夜に食べた刺身が悪かったのかおなかがピーピーで死にかけてもいましたｗ）
雨が降り外での撮影ができなくなった際もすぐ機転を利かして準備してくれたりと社員のみなさんには本当に感謝しかありません。

そして、これからが大事だと思っています。
きっとCMをしただけで売れるほど商売の世界は甘くないと思っています。
けど、会社としての取り組みとして、これは単発の施策に終わらせず、
これをきっかけに、サイクロンスプレーで、金属製品のDIYで悩んでいる方の手助けを行い、たくさんのサイクロンスプレー、斎藤塗料のファンを作っていきたいと思います。

やることはたくさん！がんばります。

長文になりましたが最後までお読みくださりありがとうございました。

★オフショット写真★