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雑文

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主に読書感想文を載せています。ネタバレしない内容を心がけてますが、気にする人は避けてください。批評ではなく、感想文です。
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2017年4月の記事一覧

ブライアン・エヴンソン 『ウインドアイ』

★★★☆☆

 薄気味の悪さや不穏な雰囲気に満ちた25篇を集めた短篇集。ホラーやゴシック感に満ちていますが、ただの恐怖小説というわけではないです。人間の認識と世界の実相とのギャップ、感覚のずれ、狂気といったところに踏み込んでいるので、一口に「怖い」とは片づけられない奇妙な据わりの悪さがあります。

 恐ろしいけれど、なにが恐ろしいのかわからない、そのせいで余計に恐ろしい、という複雑な味があります。

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ベン・ファウンテン 『ビリー・リンの永遠の一日』

★★★☆☆

 イラク戦争における戦闘で一躍英雄となった一時帰還兵たちが、スーパーボウルのゲストとして駆り出され、戦意高揚に利用される様子を描いた小説。

 個人的な読みどころはなんといってもアメリカ的なものの描かれた方です。読んでいて、「ああ、アメリカってこうなんだろうな」とか、「まさにアメリカ人って感じだな」と、しみじみと感じ入りました。

 私は映画やドラマというものをほとんど観ないので(昔

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