おむかえコールのその先に
息子、はじめてのおむかえコールがなったのは今週の水曜日の昼下がりだった。ここまで、慣らし保育から、鼻水と咳はなんとなくずっとあるものの熱は出さず元気に登園してくれていたたくましい息子、が、ついに、熱を出した。
「あと15分以内に迎えにいきます」
と、在宅の私は先生に告げて、仕事をたたむ。
「むしろ、ここまでよくがんばりましたよね」と思わず保育園の先生達と談笑。ほかの0歳児クラスのお友達が次々と風邪とお熱で休む中、ここまでほとんど(1日ほど様子を見た日があったけどら)休むことなく通い続けていた息子。
ここまでがんばったね、という、労いの気持ちをもって、ぎゅっと抱きしめて帰る。
…とはいえ在宅フレックスで、ついでにいうと企画営業しつつ自分で誌面を作っていくスタイルの個人商店的な働き方なので、自分の担当の仕事はあくまで自分の仕事。誰かに引き継ぐわけにもいかず、子供のいる社員は割と風邪をひいている子供を在宅でみつつ騙し騙し仕事をする(そして夜寝かしつけの後や、早朝に皺寄せの仕事を片付ける)ようなことになる。
つまり、休めはしない。
入稿まで日が近くなってきて、今日何本、明日何本やらないと間に合わない、という計算をする段階になってきた今週の、お熱。
息子の熱はなかなか下がらず、
今週後半3日間ずっとご在宅、お仕事同伴。
しかもなかなか熱が下がらず、咳き込んで吐くなどして、食欲も(食べはするがいつもとんでもなく食べるところと比べると)落ちていて、かまってちゃんの息子。そして息子が休んでいることを察知して休みたいけど休まず保育園行ってくれて帰ってくるとこれまたかまってちゃんな娘。
そんなこんなで、昼間は息子がお昼寝してくれている間くらいしか仕事にならず…。一日、一日、と迫り来る入稿におびえて焦ってしまう。
余裕がないと、優しくなれない。
でも大変なのは息子なわけである。
そして転園したばかりで頑張ってる娘も、きっとどこかで疲れが出ると思うのでその爆弾にも怯えつつ、なんとか、はやめはやめに…と思い夜な夜な作業。疲弊。そんな今週。
そんな週末。
なんとかなるさ、きっと。
出勤ありきの仕事だったら休まなくてはいけないことは苦しいだろう。(有休だってなくなる)けど、在宅フレックスという聞こえはいいけど「いけるっしょ」「自分でなんとかしてね」が強い業務形態はそれはそれで、やっぱりしんどいものがある。
同じグループの先輩ママ営業のひとが、個人メッセージで大丈夫?(仕事一部巻き取ろうか)と連絡をくれてその言葉に救われる金曜日。
わたしも、そっと、ヘルプできる人になろう。
(まずはそのまえに自分のことだけど)
はー!週末!
息子の前髪をはじめてぱつんっと切る。
(とにかく目に入るのを止めたくて、ぱつん!)
ギザギザすぎる、愛おしい、前髪。