0513/アポロとホッチキス

娘の2本目の下の歯が生えてきた。夫曰く「ホッチキスみたい」な2本のちぃさな歯。右側が2ミリくらい、左側が歯茎から0.5ミリくらいお目見えしている、小さいけど鋭い歯。
近頃の授乳は黒髭危機一髪ならぬ「乳首危機一髪」状態だ。時々おもむろに娘がぎゅーっと歯茎に力を込める瞬間があり、おもいっきり噛まれるともうちょっと涙目になるくらいに痛い。

しかもここで声をあげようものなら、まだ善悪の区別がつかない娘からすれば「うわあ！ママから音がなって楽しいね！」になりかねない。ぎゅーっと噛まれる間も、ぐっと、平然と装うよりほかないのだ。(これは髪の毛を掴まれているときもそうで、リアクションしてしまうと満面の笑みで引っ張るので本当にあぶない)

噛まれるんじゃないかとビクビクしているのは伝わってしまうらしく落ち着いて飲まなくなってしまうので、痛みのことは忘れて、心を落ち着かせて、なるべく他のことを考える。そしてぼんやりしすぎて引き際を見逃して、遊び飲みで思いっきり噛まれる。泣ける。

左乳首を負傷。傷口を数時間おきにちゅうちゅう吸われるなんてなかなかの拷問である。気遣って右乳首からはじめたら思いっきり噛まれて右乳首も負傷。満身創痍ならぬ満乳創痍だ。

妊娠出産で、さながらトリュフやブラックチェリーの如く乳首が黒くなる話を育児エッセイや漫画で読んだけれど、こうやって乳首は強く逞しくなっていくのだろうか。まだアポロなのに。授乳で乳首が痛いと聞いていたけれど、乗り越えたと思っていたけれど、なるほど、本当の戦いはここからなのか…と、震えている。

はじめて1歳の子を育てる友達に「私はこれで授乳乗り越えたよ」ともらったピュアレーンに手をつける。そして乳首につける。ありがたい。3時間後がこわい。

おっぱいトラブルはつづく。
つづくったら、続く。

#ちあきろく #日記 #コラム #エッセイ #子育て #育児 　

(しれっと #毎日note やめてごめんなさい。やはり最低週一、あとは書きたいときに書くスタイルで引き続きゆるっと続けていきます)