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0416/なんとなくモラトリアム

餃子がフライパンの中で三密(密閉、密接、密集)だ。彼等は遠慮なくジュワジュワと喋る。
娘を寝かしつけてから黙々と包んだ餃子は約50個にも及んだ。餃子はやはり大変だ…時計は22時をまわってしまう。夫、腹ペコだろうな、と急ぐ。テフロン加工がしっかり効いた新しいフライパンのおかげで綺麗に焼けてテンションが上がる。
意気揚々と夫に「ごはんだよー!」と声をかけるも、なかなか仕事が終わらない様子。リクエストに応えたのに。イライラして、冷めゆく餃子に哀しくなって、一人でオールフリーを開けて先に食べ始めてしまった。あゝ美味しい。

夫は猫舌だからそんなに熱々じゃなくても、まあ、いいのか。仕事だし仕方ない、仕方ないぞ…。と、せっかく美味しいものを生み出したのに不機嫌なんて悲しいので、先に6個餃子を食べて(餃子の数え方は個で合っているのだろうか)腹の虫を落ち着かせる。うまいな、自家製餃子。

基本的におだやかでいたいのだが、例えば焼きたてが美味しいものや麺類は、出来上がった時に食べて欲しいのになかなかそうもいかないことが多くて(呼んでから5〜10分経過することもざら)こんなつまらんことでイライラしたくないのにイライラしてしまう。

毎日毎日僕らは鉄板の
上で焼いたりして やんなっちゃうよ …♪

な、時もある。外食もこのご時世いけないし。
いつまでいけないんだろうな。


…………
withコロナな世界に対して段々腹を括りはじめつつある。こんなの、すぐに収束するものでもなさそうだし。世界の形が変わっちゃうんだろうなあ、ということを受け入れ始めたらちょっと気が楽になってきた。
娘の育つ世界のあり方は、私たちの時とはだいぶ異なっていくのかもしれない。そうなった時のことも見据えた情報の取り方が大事になってくるのではなかろうか、と、たいしたことない頭で一生懸命考える。たぶん賢くならないといけない。
なんて、わかりやすく #落合陽一  さんのWithコロナ時代の日本再生ロードマップをみて感化されたりしている。この人たち「知らんけど」だから話せるんだろうな。私もか。おっきく捉えるとすこしだけ、逆に、気が楽になる。

こんな風に呑気に考えていられるのは、育休中でなんとなくモラトリアムだからかもしれない。(自粛生活前との差が、そこまで大きくない&オンライン飲み会ならむしろ今までより参加できる)弊社は旅行関係の仕事なので、多分禍中の影響をもろに受けるので本当にやばいのだけれど。昨年の台風に引き続き、致命的な影響を受けている旅館関係の人たちのことを思うと震える。(無力で愕然とする)

いまこそ勉強しなくては。
と、腕に眠る娘の重さを感じつつ思う(おろすと起きてしまうのはなかなか困ったものだ)。
今週末でハーフバースデーの娘は、なかなかずっしりと、しっとりと、あったかくて重たい。
あなたと歩む世界のことを、考える。

#日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #育児 #子育て #コロナ


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