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スポーツビジネス事例集 4月のおすすめ記事10選 【コロナ状況下での施策まとめ】

こんにちは。3人制プロバスケチームTOKYO DIME広報 山本と申します。

現在、「スポーツ」と「SNS」マニアであり、この2つを仕事にもしている自分が下記noteサークルを運用しています

☑スポーツビジネスorSNSマーケに関する事例と考察を
☑1日1記事以上必ずシェアする
☑月額100円~のサークル

今回は、より多くの方にサークルの内容について知っていただき、サークルに加入して頂ければと思い、#スポビズSNSアンテナの4月のおすすめ記事10選をご紹介!

今月は、コロナ影響により、試合やチーム活動ができない状況下での施策紹介が中心となっています

サークルに興味のある方はぜひは下記リンクから!↓

と、前段はここまでにして記事を公開!

①⚽【2020/4/1】エイプリルフールに夢を語る。横浜FCの企画にシビれた話

本日紹介するのはこちら

横浜FCは、2024年にタイトル獲得・2025年にACLに出場します。#AprilDream
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☑エイプリルフールにウソではなく「夢」を語る#AprilDreamというPRTimesの企画に横浜FCも賛同
☑クラブの公式noteに、2024年にタイトル獲得・2025年にACLに出場今後の「夢」を改めて紹介
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これ正直めっちゃ痺れましたし、めちゃめちゃ悔しかったです(クラブの企画担当者として)

通常は"ネタ"を考えるのがエイプリルフール。ですが、様々な企業やチームが企画を行うのでよっぽどのインパクトが無いと埋もれてしまいがち

一方 #AprilDream「夢」「希望」を語ってるんですよね。競合はそれほど多くないから目立つしクラブのメッセージも発信できる。

「笑える」4/1ではなく、「熱くなれる」「前向きになれる」4/1は今の時期に凄くあっていると思いましたし、普段「夢」を事語りだしたら「え?」と思われるけど、4/1だからできる企画だなと思いました

とても悔しい、でも非常に参考になった横浜FCの事例でした

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②⚽【2020/4/8】ドイツ4部クラブが vs「見えない敵」戦のチケットを10万枚用意

本日紹介するのはこちらの事例!

ドイツ4部の古豪が一風変わった試み…“見えない敵”との試合チケット10万枚販売
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☑ドイツ4部のロコモティーベ・ライプツィヒが、“見えない敵”との一戦に向けて10万枚以上のチケットを販売
☑5月8日に行われる“見えない相手”との一戦のチケットを公式ウェブサイトで販売
☑通常、主催試合での平均観客動員数は3000人程度だが、1枚1ユーロ(約119円)のe-チケットを10万枚以上用意している。
☑スタジアムからライブストリーミングを配信する予定で、照明をつけ、我々のインターネットラジオコメンテーターが試合を実況する予定
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コロナの影響で試合が開催されていないドイツのサッカークラブの、コロナを逆手にとった企画
詳細はまだ明かされていないそうだが「見えない敵」との闘いとして、自身のホームスタジアムで何らかのコンテンツを配信予定だそう。

とても面白い企画だなと思いました。
どのスポーツクラブ財政的に苦しい状況。しかし世界中の多くの企業/人々が財政的にも苦しい状況なので大きな金額の支援を一気に得るのは難しい
ならば、、
①世界的に企画を拡散、バズらせる
②120円という価格設定で、「少額」を「多くの人」に支援してもらう
形で支援を勝ち取ろうとしていますね。

現に、日本にまで企画の情報が来ているので①は成功。あとはどのくらいの方がこのチケットを買ってくれるかに注目ですね。

「厳しいから助けて!」ではなく「見えない敵に一緒に勝とう!だから応援してくれ!」という企画はとても好感が持てました

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③⚽【2020/4/13】川崎Fがweb物産展を開始!今スポーツの知名度とファンコミュニティでは?

本日紹介する事例はこちら!

「この難局を乗り越えよう」(物産品編)実施のお知らせ

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☑J1 川崎フロンターレが公式HP内でクラブにゆかりがありコロナの影響を受けている地域の物産の紹介/販売開始
☑岩手県陸前高田市、キャンプ地としてお世話になっている北海道七飯町、宮崎県綾町、そして谷口選手、車屋選手、藤嶋選手の出身地である熊本県から、熊本県合志市が対象
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これ非常に素晴らしい取り組みだと思いました。試合ができない今、スポーツチームができる貢献方法は、選手の知名度とクラブのファンコミュニティをフル活用し、ホームタウンを始めとする地域を盛り上げていくことではないかと思います。

今までは知らない街の知らない商品も「谷口選手が紹介するなら買う!」というファンの方も多いはず。「フロンターレの活動なら喜んで協力する」というファンの方も多いはずです。

このような「知名度」「コミュニティ」を使った地域貢献や販売促進が今スポーツチームが生み出すことができる大きな価値なのではないかと思いました

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④🏀【2020/4/15】B2 香川ファイブアローズのクラファンのUIが素晴らしすぎる話

本日紹介する事例がこちら

経営難で存続危機!再建達成へ向け #香川ファイブアローズ は挑戦します!
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☑コロナによる試合中止が原因となっている経営難解消に向けBリーグ 香川ファイブアローズがクラウドファンディングを開始
☑目標金額は1,000万円
☑募集ページのデザインやバナー等クリエイティブが非常に質が高い
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本日の事例はコロナが起因となった経営難を解消するためのB2 香川のクラファン

クラファン自体は他のクラブも実施しているのですが、今回紹介した理由はとにかく「ページやリターン(寄付の対価)が非常にわかりやすくデザインされていること」

とにかくページをみればわかるのですが、例えば各コースのリターン。普通のクラファンだと文章だけで書かれていて時々少しわかりづらいな・・と思う時があるのですが香川のクラファンは全てアイコンで表示されており、文字+アイコンでの説明で非常にわかりやすい。

クラファンは「思い」も大事ですが、やはりお金をいただくものなので「見やすさ」「わかりやすさ」も非常に大切です
「思い」が強くとも「伝え方」が悪いとその思いが伝わらず失敗するという例もあると思います。
そういう意味で「チームの思い」「対価」が分かりやすく伝わるこのページは本当に素晴らしいと思います

ではなぜこれを香川ができたかというと恐らく、編集者の箕輪厚介さんと彼のオンラインサロンであるクリエイティブ集団「箕輪編集室」の力が大きいのではないかと思っています
下記ツイートにもあるように箕輪さんは香川に出資し、箕輪編集室はチームのクリエイティブのサポートをしているようです


「思いの強さ」と「その伝え方」この2つが上手くかけ合わさった時にクラファンは成功するんだろうなと思います

早速僕も支援したいと思います

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⑤⚽【2020/4/18】横浜F・マリノスの6時間LIVE配信イベントが凄すぎる話

本日紹介する事例がこちら

選手企画オンライン配信「Stay Home with F・マリノス」開催
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☑本日4/18 J1 横浜横浜・F・マリノスが公式InstaとYoutubeにて6時間にわたるオンラインLIBE番組を配信
☑発案は大津祐樹選手 「選手企画」イベント
☑選手トーク/筋トレ講座/ゲーム・料理対決とクオリティも抜群
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日本スポーツ界で最大のLIVE配信イベントだったのではないでしょうか。
今、○○LIVEが流行っていますが、トークの垂れ流しではとどまらず生配信のクオリティを相当上げて配信。これは凄い

企画開始までの裏話もこちらにまとめられていますね↓
配信日は昨日!宣伝のために裏話も先出ししておくというこのメディア連携も素晴らしい

そしてこの配信のサポートはチームスポンサーでありweb会議システムの提供等を行う世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社「cisco」この配信を行うことでしっかりとスポンサーのアピールにもなっています

ファンも嬉しい、スポンサーも嬉しい。本当に素晴らしい企画です。

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⑥⚽【2020/4/22】スタジアムの観戦席には自分ではなく自分の分身を置く時代が来るかも

本日紹介する事例がこちら

ボルシアMGの本拠地にファンが集結!?…ダンボール製の“分身”を続々設置

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☑ドイツ ブンデスリーガの競合ボルシアMGの本拠地にて、人型のダンボールでスタジアムを埋める計画が進行中
☑チームのサポーターグループが企画を実施。自身の顔が印刷できる等身大の人型ダンボールを19ユーロ(約2200円)で販売
☑1つ19ユーロのうち、2.5ユーロ(約290円)がFPMGの収益となり、2ユーロ(約230円)がFPMGの慈善キャンペーンに使われ、さらに2ユーロが地元地域への貢献のためにボルシア財団に送られる。
☑残りの12.5ユーロ(約1460円)が制作と加工の費用となり、新型コロナウイルス危機で一時閉鎖を強いられた2つの地元企業に制作を依頼しているという。
☑既に5,300枚注文が入り、スタンドにも1,500枚設置
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無観客試合が続くであろうスタジアムに、自身の等身大段ボールを設置し"活気”を取り戻そうという企画

売上は、地元の製作会社やサポーターグループのスタッフ雇用、寄付として使用されコロナによる経済停止に苦しむ人々の助けになり、スタジアムでは人はいないが"ファン"を感じることができる良い企画だなと思いました

もしかしたらスタジアムはリアルな観客ではなくこういったマネキンやバーチャルな観客で埋まる日も来るのかもしれませんね

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⑦⚾【2020/4/23】プロ野球 ソフトバンクがUber Eatsでスタグルデリバリーを開始

本日紹介する事例がこちら

日本初!Uber Eatsで球場グルメデリバリー開始
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☑ソフトバンクがUber Eatsを使い本拠地PayPayドームで販売中のスタグルのデリバリーを開始
☑選手プロデュースメニューなどを販売
☑2020年にスタグルデビュー予定のメニューの先行販売も実施
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4/21の記事で楽天が「選手プロデュース弁当」の宅配販売開始を紹介しましたが、ソフトバンクは丼ものや麺類などのスタグルをデリバリー

楽天の事例↓

その他人気メニューのレシピ紹介も行っていますね

このスタグルやお弁当のデリバリーシリーズ、どのチームも横展開が可能なので流行るのではないでしょうか

というか、チームにとっても球場にテナントとして出店している飲食店にとっても、この状況下での貴重な収入源になると思うのでぜひ流行って欲しいですね

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⑧🎾【2020/4/26】コロナの影響で中止になった大会をeスポーツで開催!

本日紹介する事例がこちら

錦織圭、ナダルら男女テニスプレイヤーがオンラインで競う!「錦織圭出場!マドリードオープンテニス バーチャルプロ」大会の模様をWOWOWメンバーズオンデマンドでライブ配信決定!
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☑4月27日(月)~30日(木)の期間、現地27日開幕の、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「マドリードオープンテニス バーチャルプロ」が開催
☑この大会は、コロナにより中止となった「マドリード・オープン」の代わりに行われる、ゲームソフト「テニス ワールド ツアー」を使用して行われるオンライントーナメント
☑出場選手は全員リアルのテニスプレイヤー。ナダルや錦織も出場
☑大会の模様はWOWOWでも放送
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今回はテニスのeスポーツ事例。これまではeスポーツプレイヤーに交じりアスリートが参加するケースが目立ったが今回は全員がリアルのテニスプレイヤー。しかもリアルで中止になった大会をオンラインで開催するというもの
放送はリアル同様WOWOWで、賞金15万ユーロ(約1,744万円)も用意されているという本格的な大会

同様にeスポーツが普及している、野球/サッカー/バスケ/ラグビーなんかでもこのような選手たちによるトーナメントがどんどん行われて欲しいなと思います

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⑨🏀【2020/4/29】在宅でも利用できるスポンサーのサービスを紹介する企画が素晴らしい

本日紹介する事例がこちら

日頃より茨城ロボッツを応援いただいているオフィシャルパートナーの皆様を応援しよう!
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☑B2 茨城ロボッツが在宅でも利用できるチームスポンサーのサービス紹介ページを作成
☑おうちで楽しめる「テイクアウト・デリバリーグルメ」「ネット通販ショッピングサイト」「オンラインサービス」を紹介!
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これ素晴らしい企画だと思いました。

試合やチーム活動ができず、スポンサーへの価値を中々提供しづらい状況の中、この期間でも使用できるチームスポンサーのサービスを紹介し露出しています。

以前から何度か記事にしているのですが、このような状況下でチームができる地域貢献や社会貢献の一つは自身の知名度を使って、危機に瀕している商品やサービスを露出していくことだと思います。

ファンや地域を巻きこみチームを中心とした1つの商圏を作りそこで消費活動を行っていく。これが現在のスポーツチームが出せる1つの価値だと思います

これ、横展開可能なので他クラブもどんどん実施していってほしいですね

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⑩⚾【2020/4/30】GWは「当時の選手による解説付 名試合配信」が流行する!

本日紹介するのはこちらの事例

GWは選手や球団OBと一緒にプロ野球観戦を楽しもう!「埼玉西武ライオンズ」×「パーソル パ・リーグTV」プレイバックゲームスペシャル

【!放送決定!】
2006プレーオフ 松坂大輔×斉藤和巳

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☑プロ野球の過去名試合をBSやYoutubeなどで続々放送
☑ただ過去試合を流すだけでなく当時の選手たちによる「副音声配信」の工夫がされている
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既にJリーグではDAZNのRe-LIVEという企画で行われていた
「当時の選手による解説付過去名試合配信」
というパッケージがプロ野球にも波及
これはファンとしても嬉しいし、配信側もあまり手間なくできるWin-Winな企画なので今後しばらく流行すると思います。

(Re-LIVEについてはこちらから)


ただの「再放送」ではなく、関係する選手たちの当時のエピソードを交えつつ新たな気持ちで試合を観戦できるいい企画ですよね!
これでスタグルのデリバリー頼んで、球団のスポンサーしている会社のビールやおつまみを買って応援!みたいな流れができればスポーツチームとしては再考だと思います。

松坂vs斉藤和巳の投げ合いを、本人の副音声を聞きながら振り返るとか激熱ですよね
(斎藤さんが自身のTwitterで実施をほのめかしています笑)

5/4追記:実際に実施されていました!

Bリーグも今季のベストゲーム配信をしていますが、個人的にはbjリーグやNBL時代の試合も見てみたいですね

⑪続きはこちらから!


以上4月のおすすめ記事10選でした!

#スポビズSNSアンテナ では、このような情報を【1日1記事以上必ずシェア】しております。

有益だなと思っていただいた方は、ぜひ下記サークルご登録ください!(月額100円です)

スポーツ業界で働く方/志す方にとって、自身の携わるスポーツ以外の情報にもアンテナを張ること、また今やスポーツチームにとって欠かせないツールであるSNSにおけるアンテナを張ることは必須であり、このサークルは必ずやそれに役立つものになるはずです。

そしてコロナで試合ができない状況下、新たな価値、スポンサーアクティベーションを生み出していかなければいけない各スポーツクラブにとって他社事例はとても参考になると思っています。

現在70事例以上溜まってきており、少しずつ有益なサークルになってきているかなと思っています。

下記2月/3月分の記事も公開しているのでどうぞ!


お読みいただきありがとうございました。頂いたサポートは様々なスポーツの観戦費用とさせていただきます。色んなスポーツを見て勉強します!