スポーツビジネス事例集 5月のおすすめ10選 【入場料以外で収益を生む最新事例集】
こんにちは。3人制プロバスケチームTOKYO DIME広報 山本と申します。
2月末から #スポビズSNSアンテナ という下記のようなnoteサークルを運用をしております。
☑スポーツビジネスに関する事例と考察を1日1個必ずシェアする
☑2月末から現在まで毎日更新中の
☑月額100円~のサークル
(6月に入り、会員数が30名をこえました。いつもご覧いただいている皆様ありがとうございます!)
今回は、より多くの方にサークルの内容について知っていただき、サークルに加入して頂ければと思い、#スポビズSNSアンテナ で5月に紹介した31個のスポーツビジネス最新事例の中から、おすすめ事例10選をご紹介します!
5月は、観客を入れられない中で試合再開を迎えるにあたり、入場料以外で収入を生みだす新たな施策紹介が中心となっています。
サークルに興味のある方はぜひは下記リンクから!↓
と、前段はここまでにして記事を公開!
①⚽【2020/5/4】クラブ公式YouTubeで他クラブのスポンサーを露出したゲストを呼ぶ凄さ
本日紹介する事例はこちら!
FC東京公式YouTube KEIGOのお部屋
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☑Jリーグ FC東京が東慶悟選手MCのトークLIVEを配信
☑ゲストは、横浜F・マリノス:水沼宏太 選手、セレッソ大阪:清武弘嗣 選手。自クラブ選手は無し
☑水沼選手の背景はマリノスのスポンサーロゴ
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■凄いと思った点
1、3人はロンドン五輪世代ではあるものの、クラブ公式YouTubeに他クラブのゲストが出ている点
2、FC東京の配信なのに、マリノスのスポンサーも露出している点
この2点、通常ではほとんど考えられないと思います。特に自クラブの配信に他クラブロゴを掲出することは相当厳しいと思います(競合他社いたりするし、他社出すならうちのロゴもっと大きく出せ!ってこともあるだろうし)
ただこのような試合のできない状況下、3クラブとも自クラブファン以外にリーチできるという点ではメリットは大きく、3クラブの寛大さもあり実現した企画なのかなと思います。
トークLIVE配信が全盛期を迎え、そろそろ「飽き」が見えてきていると思うので、このような異色コラボが多数実現し、リーグ全体で盛り上がるといいですね
②⚾【2020/5/7】台湾プロ野球が明日から観客動員へ!配信も絶好調!
本日紹介する事例はこちら!
「世界最速開幕」の台湾プロ野球、8日にも上限1000人で観客入場を解禁へ
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☑4月12日に世界に先駆けて無観客で「開幕」した台湾プロ野球が、5月8日に上限1000人で、観客を入れて試合を開催することとなった。
☑台湾は4月下旬から5月初旬にかけては6日間連続で新規感染者が0人となったほか、5日時点で国内での感染者は、23日連続でゼロが続いている。
☑選手たちの移動は、原則として球団バスのみ等管理も徹底
☑世界に先駆けて「普段のスポーツ」がすぐそこに
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本日は約1か月前から開幕している台湾プロ野球でのお話。
世界に先駆け、明日からついに観客を動員するそうです
記事にもある通り、選手への抜け漏れのない感染管理や入場させる観客への感染防止策が素晴らしく整備されています。
これが確実に世界のスタンダードになっていきますね。
また、世界に先駆けての開幕ということで配信も絶好調!
ツイッターでの無料中継は、1週間/8試合で延べ700万人視聴
1試合大体90万人弱が視聴していることになります
「今、野球が見れる稀有のリーグ」というポジション取りができているのが本当に大きい
下記記事内にもあるように海外からも人気が出てきているようです
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時差の関係で、試合が朝となるアメリカ本土では、ツイッターに「#breakfastbaseball」というタグが出現するなど、多くの野球ファンが、台湾プロ野球に魅力を感じているようだ。
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早く普通のスポーツ観戦ができる日がまちどおしいですね
③⚾【2020/5/8】千葉ロッテがYoutube LIVEへの新規スポンサーを獲得した話
本日紹介する事例はこちら!
千葉ロッテ、YouTubeライブに「セイワ食品」がタイトルパートナーとして協賛すると発表
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☑千葉ロッテはYouTubeライブ「Marines Watch Party」に株式会社「セイワ食品」がタイトルパートナーとして協賛すると発表した。
☑15日18時から配信される2010年10月1日、オリックス戦の試合動画を「株式会社セイワ食品 Present」のタイトルで実施。当試合のみタイトル名が中継画面内に表示される
☑このようあ過去配信Youtube LIVEの試合ごとのスポンサーを今後も募集中
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YouTue LIVEの過去配信に(恐らく)新規のスポンサーor現在のスポンサーの増額を引っ張ってきた千葉ロッテの形
これ素晴らしい事例ですね。これまではユニフォームや球場のフェンスロゴが中心だったプロ野球のスポンサー露出でした、今回はロッテが積極的に行っているYoutube LIVEの1本分の放送に対しスポンサーを獲得
もちろん「支援」的な意味合いではなく、これまでの千葉ロッテの同企画配信では、毎回10万再生以上と露出効果が想定できるほどの実績も十分
しっかりとした広告効果を見込んでのスポンサー契約なんだと思います。
4月10日 2019年3月29日の北海道日本ハム戦(20万回再生)
4月18日 2019年6月16日の中日戦(14万回再生/最大同時視聴者1.5万)
4月24日 2019年7月27日の楽天戦(12万回再生)
5月1日 2018年5月24日の北海道日本ハム戦(10万回再生)
今後もスポンサー募集しているということで、どれくらい増えるか楽しみです
価格帯も知りたい(笑)
④⚽【20205/14】鹿島が レジェンド実況付き 過去名試合配信への投げ銭企画を開催
本日紹介する事例はこちら!
「Jリーグの日」特別企画!「鹿ライブ」開催のお知らせ
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☑Jリーグ公式YouTubeとNHK BS-1で配信・放送される試合にあわせて、アプリ「Player!」を使い投げ銭企画を実施
☑Youtubeやテレビを見ながら、スマホでアプリを使い、コメントや投げ銭を楽しみ新たなスタイル
☑MCは名良橋晃氏、中田浩二氏というクラブのレジェンド
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鹿島が行う「投げ銭」企画についてのアナウンス
この企画で、凄い/新しいと思ったのは3点!
1、「投げ銭」やると宣言しているところ
→YouTube LIVEを実施し投げ銭が「できる」チームはあれど、「宣言」しているチームはなくこれは凄い(実際、「投げ銭してください!」は結構言いずらい部分もありますよね笑))
2、「過去試合」に対する投げ銭
→新たな生解説付ではあるものの、過去の試合に対した対価をいただく新しいスタイル。これが定着すれば新たなビジネスモデルになりそう
3、メディアをまたいだ企画
→テレビやYoutube(PC)を見ながら、手元では「Player!」というアプリを使って参加するこの企画。いわゆるクロスメディアの形であり、どう機能するか注目
以上凄いと思った点でした。
リーグのトップを走るクラブがこのように新しい取り組みをどんどん実施してくれるとリーグ全体が活性化しますよね、今後の動きにも注目です!
⑤⚾【2020/5/16】BCリーグがzoom交流会を有料で開催!新たな収入源となるか?
本日紹介する事例はこちら!
オンライントークショー開催のお知らせ
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☑野球の独立リーグ BCリーグがZoom交流会を有料で開催
☑全12回 各回60分/70名限定の有料コンテンツで各球団の選手が出演
☑1回券:500円(税込)※各日50枚 12回通し券:5400円(税込)※限定20枚
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BCリーグが、これまで各球団がファンクラブ限定で主に行ってきたオンライン交流会をオープンに有料で開催
今回はお試しということで500円かと思いますが、例えば選手の私物が当たる抽選会が開催されたり、選手から直接指導を受けれる権利付きだったりのような付加価値をつければ更に値上げが可能かと思います。
試合もチーム活動も中々できない中で、新たな収入源となるのか楽しみな取り組みですし、
今後コロナが収束しても、球場に来れる方だけでなく、全国各地のファンからもお金を頂けるイベントとして定着すれば面白いなと思いました。
⑥⚾【2020/5/21】広島がスタンドの一部を開放し、公開練習を開始
本日紹介する事例はこちら!
広島、スタンド一部開放し観客も 「ファンあってのプロ野球」
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☑プロ野球広島は21日、マツダスタジアムのコンコースと観客席の一部を一般開放
☑抽選で選ばれた広島県在住の125組が1軍練習を見学
☑売り子や売店も営業
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すでに緊急事態宣言が解除され、練習も再開している広島が行った公開練習
ただ見てもらうだけでなく、売店や売り子も営業し「練習」をチームに利益がきちんと入ってくるコンテンツとして設計できていますね
今後、実際の試合は間引きでの入場になる例も多々あるでしょう。1試合当たりの「観客数」は減少していくことが想定され、それに伴いファンの方々の現地観戦回数は減るかもしれません。
そうなるとこういった公開練習など、試合以外の観客を入れる「回数」を増やしていき現地での臨場感を感じてもらう機会を増やす。
つまり試合以外の練習でも観客を入れ売店や売り子を営業させ本格的な「興行」とするのが、今後のプロ球団の興行スタイルになるかもしれませんね
⑦🏀【2020/5/23】レバンガ北海道がオンラインサロンを本格始動
本日紹介する事例はこちら!
10周年を迎えるレバンガ北海道が築く、ファンベースの新たなスポーツビジネス展開とは
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☑レバンガ北海道は4月1日にキャプテン多嶋選手個人のサロン「ASAHI TOWN」を開設
☑5月14日にはクラブのファンサロン「One Hoop」が開設。
☑単一的な情報発信だけでなく、ファンとの双方向のコミュニケーションが目的
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今回はレバンガ北海道が本格始動を始めたオンラインサロンをご紹介
サロンで意識しているのは、クラブからの一方的な「GIVE」(=これは従来のファンクラブ)ではなく、一緒に作る楽しむ「MAKE」的な観点のようですね
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このASAHI TOWNでも大事にしていることは、「サロンメンバーと一緒に創り上げる」という点です。ファンクラブのようにクラブが出したサービスをファンが楽しむ、SNSのようにクラブや選手から一方的な情報発信をするというものではなく、サロンメンバーが知りたいこと・見たいことは何かに耳を傾け、それに応えていくことがベースにあります。
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確かに、ファンとクラブが対等な立場に立ち、何かをつくっていくという形はあまり見られなかったですよね。
有料でも入ってくれる熱の高いファンたちと共に、同じ熱量を持つファン/クラブと一緒に新たなコンテンツやクラブの未来を創り上げていく。そいうったサロンになりそうですね。
⑧⚾【2020/5/24】アメリカに泊まれるスタジアムが登場
本日紹介する事例はこちら!
ツインズ2Aが本拠地球場を民泊施設に
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☑MLB ミネソタツインズの傘下、2Aペンサコーラが、開幕延期で現在稼働していない本拠地ブルーワフースタジアムを民泊サイト「エアビーアンドビー」に登録
☑1泊1500ドル(約16万5000円)で10人まで宿泊が可能。
☑打撃練習場やグラウンドも自由に使用
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これは凄い!(笑)
ついに泊まれるスタジアムが登場しました。
これは、コロナで試合ができず稼働ができていないマイナー球団が行った施策
クラブハウスに宿泊し、なんとグラウンドを使い放題!最大10人で利用でき、10人で行けば1人1泊1.6万!チームで行けばお得かもしれませんね
チームとしても稼働が無く保有費だけかかっているのであれば毎日貸し出し少しでも利用費が入ってくるほうが足しになります。
下記記事によるとマイナーリーグはMLB本部とはとはかかわりはなく
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経営は独立採算制なので、こうした緊急事態でもMLBチームからの資金援助はないし、球団スタッフの支払いは各チームで収入を確保しなければならない
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とのこと。こういった臨時の収入源を確保し何とか危機を脱してほしいですね
下記airbnbでのページです。本当に泊まれます(笑)
⑨⚾【2020/5/25】ソフトバンクの紅白戦Twitter配信は同時視聴最大8,000人を記録!
本日紹介する事例はこちら!
ソフトバンク紅白戦、試合前から「超満員」 白昼のネット生中継に大挙10万人超
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☑ソフトバンクは25日、本拠地ペイペイドームで行った紅白戦をツイッター上でライブ配信
☑試合前のシートノックの時点で合計視聴者数は4万を突破。
☑ピーク時は約8000人が同時に視聴した。
☑試合終了後、間もなく合計視聴者数は10万を突破。
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最多同時接続8,000人、試合終了までの合計視聴者10万人を集めたソフトバンクの紅白戦
先日、広島が練習に観客を入れ、売店や売り子を営業する事例を紹介しましたが、今回は公式戦ではなく「紅白戦」で10万人以上の視聴者を集めるソフトバンクのお話
これほどの視聴者がいるなら、配信に対し広告スポンサーがついても何ら違和感はありません。
プロ野球は6/19に始まりますが、今年は試合数が少なくなるし無観客がベースになります。ではどこで「稼ぐ」のか。それは公式戦だけでなく、練習も紅白戦も球団が関わる全ての場面かもしれませんね
⑩⚾⚽【2020/5/29】世界では無観客のスタンドをどのように埋めているのか
本日は、既に無観客で開幕しているリーグがスタンドをどのように活用しているのかを紹介していこうと思います
1、ファンの分身となる顔写真付き防水段ボールを設置
これは既に何度か取り上げているブンデスリーガ・ボルシアMGの事例です。
等身大の人型ダンボールを19ユーロ(約2200円)で販売、既に1.2万体ほどが設置されているそう。また製作はコロナで打撃を受けた地元企業が請け負っており、経済を回す施策にもなっています。
2、客席に巨大ビジョンを設置し、ファンのZoom画面を放映
こちらデンマークサッカーの事例。
Zoomでの複数の通話グループを設定。ピッチを囲むように設置された巨大スクリーンにファンの姿が表示され、サポーターは予約時に選択したスタンドから試合の様子を追うことができるというもの。
当日の写真はこちら。中々「映えて」ますね!(笑)
3、ファンから送られたぬいぐるみを設置
こちら韓国プロ野球の事例。無観客で寂しいスタンドを見かねたファンから送られたぬいぐるみが日に日に増えているそうです。ぬいぐるみもある意味自分の「分身」製作費をかけず、スタンドを「埋める」点では面白い施策かもしれません。(笑)
【番外編】ドライブインサッカー
こちらもデンマークサッカーの事例。無観客の中少しでもスタジアムに近い距離で観戦してもらうため、スタジアムの駐車場にスクリーンを設置し車に乗ったまま観戦できるようなスタイル
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本拠地のMCHアリーナの駐車場に巨大スクリーンを設置し、ファンが車に乗ったまま試合観戦できるようにした。クラブはこれを「世界初のドライブインサッカー」と発表した。
1万2000台分の駐車スペースのうち、約2000台分を開放し、ファンはカーラジオを通じて試合の実況、解説を聞くことができる。
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以上、本日の事例紹介でした。このような苦境の中生まれた新しいアイデアが今後も必ず役立っていくと良いなと心から思います。
⑪続きはこちらから!
以上5月のおすすめ記事10選でした!
#スポビズSNSアンテナ では、このようなスポーツビジネス最新事例を【1日1記事以上必ずシェア】しております。
2月末から毎日更新し紹介する事例は100個を突破!少しずつですが有益なサークルになってきているかなという自負があります。
(毎日事例をチェックすることで施策の流行り廃りも肌感覚で感じられるようになっていきます。例えば4月は試合ができない中で、「無料」でファンとのタッチポイントを生む施策が中心でしたが、5月に入り無観客での収入を生み出す施策にシフトしていっております)
有益だなと思っていただいた方は、ぜひ下記サークルご登録ください↓↓(月額100円です)
スポーツ業界で働く方/志す方にとって、自身の携わる種目以外の情報にもアンテナを張ること、また今やスポーツチームにとって欠かせないツールであるSNSにおけるアンテナを張ることは必須であり、このサークルは必ずやそれに役立つものになるはずです。
そしてコロナにより、新たな収益源、価値、スポンサーアクティベーションを生み出していかなければいけない各スポーツクラブにとって他チーム事例はとても参考になると思っています。
下記2月/3月/4月分の記事も公開しているのでどうぞ!
今回は以上です!ではまた来月!
お読みいただきありがとうございました。頂いたサポートは様々なスポーツの観戦費用とさせていただきます。色んなスポーツを見て勉強します!