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スポーツビジネス最新事例集 1月のおすすめ10選 【スポーツチームの資産を活かした試合以外の新規事業】

こんばんは。3人制プロバスケチームTOKYO DIME広報 山本と申します。

私は現在「スポーツ×SNS」をメインの業務領域としており、2020年2月末から #スポビズSNSアンテナ という下記のようなnoteサークルを運用をしております。

☑スポーツビジネスに関する最新事例を1日1個必ず解説する
☑2月末から現在まで毎日更新中の
☑現在300以上の事例を公開しているnoteサークル


(現在65名の皆様にご入会いただいております。いつもご覧いただきありがとうございます!)

サークルに興味のある方はぜひは下記リンクから!↓

今回は、より多くの方にサークルの内容について知っていただき、サークルに加入して頂ければと思い、#スポビズSNSアンテナ で1月に紹介した31個のスポーツビジネス最新事例の中から、おすすめ事例10選をご紹介します!

今月特に目立ったのは、スポーツチームやその周辺団体が自分達の持つ資源を活用して、「試合興行以外の新規事業」に取り組む事例です。

コロナによる観客減の長期化が見込まれる中、地域や企業の課題をスポーツチームが持つアセットでどう解決していくかが今後のトレンドになっていくのではないのかなと感じました

では早速各クラブの事例を見て参りましょう!

①⚽【2020/1/4】高校サッカー部が有料ファンサイトを運営。京都橘の試み

部員やその家庭の負担による運営ではなく「自立」を目指す試み

高校サッカー部の有料ファンサイト? 選手権2年連続出場・京都橘が描く“部活の自立”の未来図

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☑2年連続9回目の高校サッカー選手権大会への出場を決めた京都橘高校が、この10月から新たな取り組みを開始。
☑月額500円で、マネージャーが主体となって撮影した毎週末の試合写真や試合前のロッカールームの様子などが見られる公式有料サイト「TACHIBANAクラブ」の運営である
☑開始から3カ月で50人以上もの人が登録するなど、上々の滑り出し
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高校サッカー界では恐らく前例がないであろう、月額制のオンラインコミュニティ運営
高校サッカー界ではじめてスポンサー制度を導入した京都橘だからこそ推し進められてきた事例ですね

狙いは利益ではなく、あくまでも選手とチームの遠征費等の負担軽減。「部費」といういわば選手側の負担で部活を成り立たせるのでなくそこから「自立」した活動を狙う施策です。

やはり高校生がこうやって頑張っているのは応援したくなりますよね

有料会員サイトはこちら

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②⚽【2020/1/5】スタジアムで結婚式を!町田GIONスタジアムの試み

スタジアムの有効活用を狙った施策

Machida Weddingのご案内

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☑コロナ禍で、結婚式の延期や、諦めてしまったカップルの為に、町田GIONスタジアムの素晴らしい芝生のグラウンドで、二人のセレモニーを行うプランが登場
☑フォト婚や前撮りでもグラウンドを利用いただける、運動大好きなアクティブカップルに嬉しい内容です。
☑一例)前撮り:240,000円
(新郎新婦衣装/ヘアメイク/撮影/アテンド/ブーケ/ブートニア/撮影小物/会場費
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なんとスタジアムで結婚式や前撮りができるプランが登場!
一生に一度の晴れ舞台を特別な場所で撮影したいサッカーファン、きっと多いので需要があるなと思いますしスタジアム側も、場所の有効活用になるので収益アップに繋がる

需要と供給が合ったWin-Winな施策だなのと感じました

(過去の事例ですが)球場でのウエディングは他にも事例があったりしますね

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③🏓【2020/1/10】木下グループ卓球のアカデミーを新設。企業がアカデミーを持つのは珍しい例

卓球はジュニア世代から日本が世界と戦えるスポーツです

木下卓球アカデミーが4月に開校 未来のオリンピアン、Tリーガー育成へ

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☑卓球Tリーグ男子の木下マイスター東京、女子の木下アビエル神奈川を持つ木下グループが10日、2021年4月1日より下部組織として木下卓球アカデミーを開校することを発表
☑現在、トップチームの木下マイスター東京、木下アビエル神奈川が、神奈川県川崎市に練習拠点を構えており、その施設内に新たに練習場を設営
☑年間を通して最新の設備を備えたトレーニング環境に加え、同施設内に教育機関、宿泊施設も併設し、民間の”JOCエリートアカデミー”を目標にした育成機関を運営する。
☑ゼネラルマネージャーには日本卓球協会でJOCエリートアカデミー男子監督やジュニアナショナルチーム女子監督を務めた渡邊隆司氏を迎え、世界での経験を活かした指導とマネジメントで、「個性」「考える力」「競争力」などをキーワードに選手を育成
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卓球Tリーグで男女にチームを持つ木下グループがユースチームを設立。いわゆる企業チームでユースチームを持つというのはかなり珍しい例だと思いますが、ユース事業・スクール事業は他のトップスポーツでも貴重な収益源であり、卓球はトップレベルに達する=選手として価値が高まるまで非常に早く(小中学生からプロレベルで露出も多い)のでこの投資はかなり素晴らしいなと思いました。

このアカでもー出身でTOPレベルになる選手は増えていきそう

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④🏀【2020/1/11】B1横浜がキング開選手と契約。自ユース出身と契約を結ぶBリーグ第1号選手に

「育成のビーコル」がBリーグを席巻する時代が訪れるか?

横浜ビー・コルセアーズがキング開と特別指定選手契約、ユース出身の選手がトップチームと契約する初めてのケースに

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☑横浜ビー・コルセアーズは専修大3年のキング開と特別指定選手契約を締結
☑キングは184cm83kgのポイントガード兼シューティングガード。2年連続でインカレ決勝に進出した専修大の主力で、U22男子日本代表候補にも選ばれている。
☑また、キングは横浜のユースチームU15とU18出身
☑Bリーグは2018-19シーズンからB1ライセンスの取得条件に、U15年代のクラブチームの保有が義務付けられた。
☑キングのようにユース出身の選手がトップチームと契約を結ぶのは初めてのことだ。
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自チームのユース出身選手と初めてトップチーム契約を結んだという嬉しいニュース
ちなみにビーコルこと横浜ビー・コルセアーズはスクール・ユース事業の収益は約1.2億円でBリーグNo,1。入場料収入とほぼ同等くらい稼いでいるチームです

育成のビーコルとして今後名を馳せていくのか注目ですね

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⑤⚽【2021/1/18】鹿児島が新ユニを発表。特定のサプライヤーを持たないJの新事業に参画

自由度を持たせるため「敢えて」サプライヤー契約は無し

2021シーズン トップチームユニフォームについて

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☑鹿児島ユナイテッドFCが新ユニを発表
☑特定のブランド等のサプライヤー契約は無し
☑クラブ独自のデザインチームKUFC design plus.と協働して、「ANGUA(アングア)」をシンボルとしたデザインに
☑ユニ素材は三菱商事ファッション株式会社と株式会社Jリーグが展開する新事業にて実施
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鹿児島ユナイテッドFCの新たな事業展開
ユニやアパレルのプライベートブランド化し、チーム独自のデザインチームKUFC design plus.を結成。そこには地元鹿児島のクリエイターも参画

サプライヤー契約を結ばないことにより
・低価格化
・デザイン自由度アップ
・県内クリエイターの醸成
につながるJ初の試み。今後のグッズ展開などが非常に楽しみですね

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⑥⚽【2021/1/21】国内初!湘南がファントークンで資金調達を実施

海外ではバルセロナなどビッグクラブが既に実施している事例

Jリーグ「湘南ベルマーレ」がトークンで資金調達、国内プロスポーツで初

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☑湘南ベルマーレが、デジタルトークンをチームサポーターやファンに販売して資金を調達する新たな取り組みを始めた。
☑国内のプロスポーツチームでは初の試みとなり、クラブチームとファンとのコミュニティ形成の一方法として注目を集めそうだ。
☑収益はチーム運営費用とファンが参加できるイベントの開催費用に充てる計画を明らか
☑トークンはブロックチェーンで発行・管理され、ポイントのように複数枚を購入・保有することができる。
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湘南ベルマーレが開始するトークンを使った新たな資金調達。
保有することで継続的に利益を得れるという点では、短期プロジェクト型のクラファンとはまた異なる形の資金調達に

僕自身まだこの領域の知識がないのでもう少し勉強します。
詳しい方ぜひ教えて下さい!笑

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⑦⚽【2021/1/24】川崎が中村憲剛選手のサインをワンポイントにしたグッズを発売

「選手サインワンポイントT」という新たな定番グッズメニューとなるか

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☑川崎フロンターレが中村憲剛選手のサインをワンポイントに入れたTシャツ、パーカー、帽子を発売
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商品画像見ていただければわかると思うんですがこれとても良いです。


何が良いかというと、ワンポイントなので普段使いでも全く違和感なく、でも選手のサインを身にまとっているという特別感。わかる人にはわかる。普段着でもおしゃれだし、デザイナーなどに依頼するような新たなデザインは不要なので工数も費用も削減できます。

「選手サインワンポイントTシャツ」はオシャレ・費用工数削減・わかる人にはわかるという日常領域に切り込む新グッズになるのではないかと踏んでいます

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⑧⚽【2020/1/25】横浜FCとリクルートが業務提携し採用支援プログラムを実施

スポーツクラブとHRカンパニーの両方の良いところを活かした採用支援

株式会社リクルートジョブズとのHR領域に関する業務提携のお知らせ

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☑横浜FCでは、株式会社リクルートジョブズと協働で採用支援プログラムを実施し、横浜FCのパートナー企業および地域社会の雇用創出に貢献することを目的とし、業務提携を結ぶことを発表
☑横浜FCとしてはチーム収益のチケット・グッズ・スポンサー収入に続く第4の柱となる事業を目指す
☑リクルートの強みである求職者との接点の創出、自社の魅力訴求の一つとして横浜FCのブランド力を生かしスポンサー企業を支援
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これ面白い動きだなと思いました
「リクルートの仕組み」×「横浜FCのブランド力」でスポンサー企業の採用を支援する取り組み
この事例のように、これからは「露出型」のスポンサードではなく「課題解決」型のスポンサー度に移行していくんだろうなと感じています
要はユニフォームに露出してもらえるからスポンサーするのではなく、課題解決の対価としてスポンサーフィーを支払っていく形になるのかなあと

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⑨⚽【2021/1/27】鹿島が新たな地域づくりに向けた新規事業コンテストを開催

スポーツクラブと地域を良い実験場に利用する試み

新しい地域づくりにチャレンジするためのピッチコンテスト「Pitch & Match」開催のお知らせ

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☑鹿島アントラーズは、プロサッカークラブならではの経営資源を活かし、エンターテインメントとテクノロジーが交わる新しい地域づくりにチャレンジするため、ピッチコンテスト「Pitch & Match」を開催
☑鹿島は、2020年2月、鹿嶋市および株式会社メルカリと、「鹿嶋市における地方創生事業に関する包括連携協定」を締結。その中の施策の一つとなる
☑このコンテストは、鹿島アントラーズがアクセラレーションの機会(PoC、各種実証実験等)を褒賞として提供するピッチコンテスト型のプログラム
☑企業団体が広く募集可能
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募集テーマは下記6つ
1.先端的な技術が実装されたスマートシティ、スマートスタジアムの実現※
2.技術を用いたエンターテインメントの実現
3.ヒト・モノ・コトをつなぐカシマスタジアムという場を活かした取組み
4.プロスポーツクラブを中心としたサステイナブルな地域づくり
5.地域コミュニティにおけるウェルビーイングの向上
6.そのほか鹿島アントラーズをハブとした課題解決に向けた取組み


鹿島アントラーズ、スタジアム、鹿嶋市をある意味実験台とし、様々な企業に地域づくりのチャレンジの一翼を担ってもらうという面白いアイデア
どんなアイデアが集まり採用されるのかとても楽しみです

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⑩⚽【2021/1/30】ガンバ大阪がビジネスアカデミーを開講。講師陣が凄い

「ビジネスアカデミー」事業に結構な本気度を感じています

ガンバ大阪サッカービジネスアカデミー開講のお知らせ

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☑ガンバ大阪はスポーツ界の将来を担うビジネス人材の育成を目的として、「ガンバ大阪サッカービジネスアカデミー」を開校
☑ガンバ大阪のスタッフとスポーツ×ビジネスに精通した講師の下、オンライン講義やスタジアムでのフィールドワークを交えながら行うグループワークとプレゼンテーション中心のカリキュラムです。
☑定員は36名、座学12回、フィールドワーク4回半年で25万。
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ガンバが行うサッカービジネスアカデミー。下記の通りとにかく講師陣が豪華でかなりの本気度と充実度を感じます
・小野 忠史 ガンバ大阪 代表取締役社長
・西井 敏恭 株式会社シンクロ代表取締役社長
       兼 オイシックス・ラ・大地株式会社 執行役員CMT
・米田 惠美 米田公認会計事務所 代表、元Jリーグ理事
・嵜本 晋輔 バリュエンスホールディングス株式会社 代表取締役社長
       兼 デュアルキャリア株式会社 代表取締役社長 代表取締役社長
・播戸 竜二 ガンバ大阪OB、元サッカー日本代表、Jリーグ特任理事
・杉原 海太 株式会社フューチャーセッションズ スポーツコンサルタント
      (元FIFAコンサルタント)
・上井 雄太 株式会社フューチャーセッションズ IAF Certified™ Professional Facilitator
・網岡 太郎 株式会社サニーサイドアップ 3局スポーツ3部 副部長 


36名参加すると、収入は900万。メンバー的にかなりの人件費と諸経費がかかると思うので全てが利益になるとは限らないがそれでも結構大きい額。

スポーツクラブが新たな収益源を作っていく一つのモデルとなるかもしれませんね

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⑪続きはこちらから!

以上1月のおすすめ記事10選でした!他の最新事例を知りたい方はぜひサークルに入って他の事例も覗いて行ってください!↓

#スポビズSNSアンテナ では、上記のようなスポーツビジネス最新事例を1日1記事毎日必ず解説しております。

上記の「事例毎日発信」という普遍的な価値は絶対に変えることなく、また最近は色々ツールを使ってお試しで様々なことをやってます。例えば、、、

・会員限定Slack掲示板でメンバー同士で事例の共有
・Zoomでの意見交換
・clubhouseでの配信も始めました(2月から笑)

どれもまだまだテスト段階なので一緒に盛り上げてくれる方是非!

2020年2月末から毎日更新しこの2月で1年になります!つまり紹介しているスポーツビジネス事例も365個を越えます。(いつの間にか1年経ってました笑) 事例を見ることでコロナ状況下で目まぐるしく流行が変わるスポーツビジネス施策がどのように変化しているのかを感じることができます

今月は、スタジアム/ユース/チームのブランド力/選手のサイン/これまでのビジネスノウハウ等、、、スポーツチームやその周辺団体が自分辰の持つ資源を活用して「試合興行以外の新規事業」に取り組んでいる事例を取り上げました。

今後コロナによる観客減長期化が見込まれる中、地域や企業の課題を、スポーツチームが持っているアセットでどう解決していくかがトレンドになっていくのではないのかなと、これらの事例を見て事例を見て感じております。

以上、今回の記事が、有益だなと思っていただいた方は、ぜひ下記サークルご登録いただけるととても嬉しいです。

スポーツ業界で働く方/志す方にとって、自身の携わる種目以外の情報にもアンテナを張ることは必須だと思っておりますし、このサークルは必ずやそれに役立つものになるはずです。

そしてコロナにより、新たな収益源、価値、スポンサーアクティベーションを生み出していかなければいけない各スポーツクラブにとって他チーム事例はとても参考になると思っています。

下記マガジンにて、2020年2月以降の記事も公開しているのでどうぞ!毎月10事例ずつ紹介しております(無料です!)

ではまた来月orサークルでお会いしましょう!

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