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監督すら廃止した、ティールな映像制作とは。

https://www.youtube.com/watch?v=5no6imtjd90

感電SUGOI

スクリーンショット 2020-10-10 14.39.37

SUGOIと、ダンサーでありシンガーソングライターとしても活躍されている西野名菜さんとの共作で、米津玄師の『感電』という楽曲の「歌って、踊ってみたコンテンツ」を制作しました

西野さんの素晴らしいパフォーマンスの魅力を余すところなく捉えた、良いものが作れたと自負しているのですが、撮影時のオフショットを、”おまけ”として本編につけてみたので、是非とも観てください。

いくつかコメントも寄せられていて、

「プロダクション力やばい!」
「カメラワークもかっちょいいしめっちゃ本格的」           
「歌ってみたとか踊ってみたのレベルじゃない」 etc.

などなど、評判も上々です。
ありがたいことです。

そこで、SUGOIの制作のやり方というところを、少し種明かししていきたいと思います。

映像制作におけるキーマンは誰ですか?と問えば、「監督」という役割が重要であることは、皆さん想像できる事だと思います。

そうなんです、現場では通常は「監督!監督!」と言葉が飛び交い、まるで、「監督」という言葉は、良いものを作るための合言葉なんじゃないかなと言った具合です。言霊込めているんじゃないでしょうか。

映画で言っても、「監督」がまさにその映画を観るための一つの基準だったりしますよね。 あの監督の新作を観に行こう、とか。

つまり監督って、偉くて、尊い存在なんですよね、通常は。


ところがSUGOIの場合は、タイトルにもあるように監督という役職を廃止しています。

そう、実は歌って踊ってみたコンテンツを作る、という目的と並行して、監督を無くしてみたコンテンツをSUGOIは作っていたんです。

この実験、「ティール組織」という考え方をベースにしていて、世の中に数多く出ているティール組織に関する情報を少しでも読んでいる方なら、なるほどーと思ってくれるかもしれません。
それか、制作の現場でそんな実験するんじゃないよってツッコミも聞こえてくるかな。

簡単に言うと、ティール組織の考えにあるのが、中心の無い生命体のような組織という事なのですが、つまり映像制作の現場において、中心である監督を廃止してみたという事なんです。実験としては面白そうですよね。

というのは、会社を経営している中でずっと考えていた事がありました。
組織というのは、成長、進化させようと思ったら、まず最初考える事は、より機能的に出来ないか?と考える事だと思います。御多分に洩れず、私も過去には、あの手この手でSUGOIを機能的にしようと、色々と考えてやってきました。

しかし、機能的にすればこそ「失敗」だと感じたのです。
どこに失敗を感じたかというと、機能的にすればするほどにチームの中に「分断」が生まれたという事なのです。

機能しているので、仕事は捗ります。
けれども心が離れていく感じがする。責任を果たせば良いなどと、人と人との間で交換価値が優先される感覚が蔓延してしまいました。

一人のメンバーが、愚痴を言い出したら、もう一方も同じように不満をためている。

なるほど、自分の会社でも世間と同じように、こういう事が起きるのか??なんて、不思議に思った事を思い出します。
こういう状態になってしまったら、結局は管理職が調整係に徹して、多くの時間を浪費する事になってしまいます。調整も大切だとは思うのですが、その調整力は会社の資産にはならないと考えていました。

まぁ、こういう事をここで詳しく書くまでも無く、どんな組織においても「あるある」な事だと思うのですが、なぜこういう事が起こるのか?という根問いをしていった時、これらが起こった原因である「機能的」「交換価値」の反対をやってみたらどうなる?と考えたのです。

つまり、「機能重視しない」、「交換価値より体験価値を重視する」という実験です。

監督というのも、つまりは「機能」なんだという事。
この機能をみんなで体験価値としてやってしまえばいいのではないか。
そんな実験をやってみたコンテンツが、実はこのムービーの正体なんです。

どうやってそんな事ができたの?と興味を抱いた人は、ぜひスキ、コメントを頂けると嬉しいです。




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