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【鬼滅の刃に学ぶ】生殺与奪の権を他人に握らせない生き方【ライフハック術】

【文脈】

作中の主人公・竈門炭治郎はある日家族を惨殺され唯一生き残った妹・禰󠄀豆子が鬼化する状況に翻弄される。

そんな中鬼を退治する組織の柱、いわゆるチームの幹部役とも言える水柱・冨岡義勇は規範に則り鬼である禰󠄀豆子を退治しようと立ちはだかる。

富岡との圧倒的な実力差に敵わず平伏して命乞いをする炭治郎に彼が放ったセリフがこちら。(この時点で炭治郎13才、富岡19才)

生殺与奪の権を他人に握らせるな!!惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!そんな事が通用するならお前の家族は殺されていない 奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す?仇を見つける?笑止千万!!弱者には何の権利も選択肢もない 悉く強者にねじ伏せられるのみ!!妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない だが 鬼共がお前の意思や願いを尊重してくれると思うなよ 当然俺もお前を尊重しない それが現実だ なぜさっきお前は妹に覆いかぶさった あんなことで守ったつもりか!?なぜ斧を振らなかった なぜ俺に背中を見せた!!そのしくじりで妹を取られている お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ」(コミックス1巻)

【柱としての富岡の真意】

13才の炭治郎に対してあんまりな対応ですが、その胸中ではこうも漏らしています。

『泣くな絶望するな そんなのは今することじゃない お前が打ちのめされているのはわかってる 家族は殺され妹は鬼になり つらいだろう叫び出したいだろう わかるよ 俺があと半日早く来ていれば お前の家族は死んでなかったかもしれない しかし時を巻いて戻す術はない 怒れ 許せないという強く純粋な怒りは手足を動かすための揺るぎない原動力になる 脆弱な覚悟では妹を守ることも治すことも家族のかたきを討つこともできない』(コミックス1巻)

「わかるよ」という心の声通り、富岡自信も炭治郎と同年代の頃に彼の無力さに打ちひしがれ今でも後悔・トラウマを引きずっている過去がありました。

自分自信の無力さに葛藤した富岡だからこその叱咤と思えば、その奥にある炭治郎への思いやりが伝わってきます。

【生殺与奪権を会社に委ねていた正社員時代】

僕の話に移ります。

大学卒業後カナダへ留学し帰国後国内企業で正社員として働いていたのですが、正直言って僕も自身の生殺与奪権を奪われていた、というよりも会社任せにしていました。

「上司から認められない」「モチベーションが湧かない」「仕事が辛い」

当時うわごとの様に零していた愚痴、原因は「行動の決定権を自分でハンドリングしていなかったこと」だと今ならハッキリ言えます。

留学からの帰国後、とりあえずの安定を求めての就職でしたが、最後まで「自分の色」が出せないまま他人任せ・会社任せを決め込んでいた様に思います。

【「安定」は一意ではない】

会社任せになっていたのは、自分の「安定」を追い求めていたからでした。

ですが今考えれば、それで当時得られていたのは経済的な安定だけに留まっていました。

つまり、経済的な安定を生む報酬の対価として、心身をすり減らすという精神的な不安定を生み出すというジレンマが起こっていたのです。

結果起こるのは、稼いだ報酬を精神安定のために使う→金が切れるとまた心身を減らして働く→また精神的に不安定になる→、、、という負のループ。

この件から僕が得るべき教訓は「経済/精神両方の面が安定するバランスを取ることが大事」ということだったのです。

【独立するまで気づけなかったこと】

退職後個人事業主になり知ったこと、それは

「がんばっただけ成果が自分に100%還元される」

「何もしなければ無収入になる」

何を当たり前のことを、、、と思われても仕方ないこと。ですが自分で行動して初めて知り得たものです。

対して会社においては

「成果がイマイチ出せなくても生存していける」

「成果を出しても100%報酬が自分に返らない(報酬としてもらえるはより高難度の仕事)」

もちろん正社員の方を批判するつもりは毛頭ありません。ですが少なくとも僕の場合は会社へ生殺与奪権を委ねきりだったから当初は困惑しっぱなしでした。

【他人に握らせない生き方をするために】

前回の記事において「フットワークの軽さ」、つまりやりたいことがいつでもできる状態にしておく(可処分時間/精神的余裕の確保)ことを挙げました。

「今を生き抜くために必要な3つのスキル」

https://note.com/akibatour/n/n4215f3d6bc92

もうひとつ大事なこと、それはクリエイターとして唯一無二な立場を確立させることです。

これは思考停止して言われたことだけを行うのではなく、「理屈や市場を把握した上で、自分にしか発揮できない価値」を生み出すという意味です。

今や誰もがクリエイターとしての価値を発揮する時代、その中で誰にも真似できない、自分だけのモノ・サービスづくりが不可欠です。

【コロナ禍が与えた機会】

幸か不幸か、昨今のコロナ事情はそんなクリエイタードリブン市場を加速させました。

「対面で仕事するリスク→リモートワークの普及」

「ヒトの移動制限による従来の旅行業界衰退→オンライン体験ツアーの普及」

「人の手を介した現金受け渡しによる感染リスク→決済・注文アプリの多様化・普及」

急激な環境変化に耐えきれず縮小・倒産していくものも多い中で、環境に適応する能力の重要性もより高まっています。

適応し続けるためにこそ、生殺与奪権を他人に握らせるのではなく自分の頭で考えて失敗し、試行錯誤を経て成果を生み出すことが現代を生き抜くために必要です。

それでは最後にご唱和ください。

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「鬼滅の刃」1巻より

*前述した様に正社員の生き方を否定している訳ではなく、思考停止して会社の言われた通りのことを続けるという生き方を良しとしないというポジションの下に本記事を書いています。

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