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日本のアートディレクション展に行ってみた

学びの杜ののいちカレード
市民展示室・オープンギャラリーにて開催されている【日本のアートディレクション展2020-2021】
なんかおもしろそうだな。
ただそれだけでいい。
足を運ぶには十分すぎる理由だ。
ということで行ってきました。

広告は絵画ではないアート。
情報が巧みにデザインされた鮮烈さが脳に飛び込んでくる。

館内は写真撮影可能ということで膨大な展示から自分の琴線に触れた作品をいくつか写真に収めてきた。

Study and Design
「vermilion」のポスター/古谷萌

不穏な空気。
思考の視線が鋭くも冷ややかに見ている。
それは揺れ動く世界の混沌であったり、人間の闇だったり。
鏡を見ている感覚すらある。
考えることをやめてはいけない。

東京国立近代美術館
「デザインの(居)場所」のポスター/佐々木俊

館内に射す光がより一層目をひいてくる。
曲線はなく直線で型どったスペースに力強い色が心地よい刺激を放つ。
近未来的な音がする。
なるほど、最果タヒさんの世界と結び付いたのは後々知った情報からだった。

ミナペルホネン/皆川明つづく
葛西薫

館内でおもわず声を出してしまいそうになったのは私が大好きな「つづく」が手の届く場所に置かれていたから。
尊敬する知人からお土産でいただいた「つづく」のマスキングテープ。
私はこの二年間「つづく」に助けられていた。
大切な方へ送る手紙に貼っていた。
その度に自分自身へ「つづく」とエールをもらっていた気がする。

      この二年間

イベントは延期という名の中止。
仕方ないことではあった。
まだ今もつづくその世界に律儀に約束を守ってやって来てくれたこの展示。
感慨深いものがあった。
遅れてきたメッセージ。
世界は二年でこんなにも変わってしまった。
私はなかなか会場を後にすることが出来ずにいた。

大きなイベントを石川県で観られたこと。
体験できたこと。
静けさの中でありがとうとこころでつぶやいた。


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