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読書記録④『すみせごの贄』5/28

今月は、澤村伊智の「すみせごの贄」を読んだ。 私が澤村伊智を知ったのは「ぼぎわんが、来る」という作品だ。 霊障の表現で、本を読んでいる間ぞくぞくしたのを覚えている。また、章ごとに視点が変わるため、複数の話し手から見た「真実」を読むことで、物事の全容が明かされていき、一気に読んでしまった。 今回は、そんな澤村伊智の作品が店頭に並んでいたため、思わず買ってしまった。私の予想とは違い6つの短編集だったが、複数の作品が読めると考えてみれば、お得だろう。 感想 「ぼぎわんが、来る

    • 読書記録③『境遇』

      過去が似ている人が友達になるということあらすじ 主人公ー陽子は政治家の嫁である。近々、旦那が立候補する選挙が行われる。そんな時期、幼い息子を寝かしつけるために作った絵本が賞を取ってしまった。 政治家の嫁であり、絵本の賞を受賞した陽子を妬んでか、息子が誘拐されてしまった。身代金の代わりに要求されたことは、真実を明かすこと。 陽子自身の「境遇」を振り返ることになる。 感想 陽子はボランティアで訪れた養護施設で、晴美と出会った。境遇が似ていることをきっかけに2人は仲を深めた。陽子

      • 読書記録②『世界一やさしい「やりたいことの見つけ方」』3/31

        私の3月の目標は、自己理解を深めることだ。 そのために、この本のkindle版を購入し、面倒くさがりながらも自己理解のメソッドを進めた。 「ポイントは好きなことの前に得意なこと」 多くの自己啓発の本で「好きなことを仕事に」という言葉を見かける。一方で「好きなことを仕事にしては、いけない」という意見もある。 筆者の八木さんは、やりたいことが見つからない最大の理由に「思考のブレーキ」というキーワードをあげている。ブレーキとは、やりたいことが、お金を稼ぐ方法に直結していない。や

        • 読書記録①『がんばらない戦略』2/18

          2024年に入りしばらくたって、今年の目標を設定した。 1つ目が「健康に生きること」 2つ目が「月に1冊以上、本を読むこと」 3つ目が「英語の学習を習慣化させること」 目標は全部で3つである。うち、2つ目の記録の場として、誰でも簡単に投稿できるnoteを利用しようと考えている。 今年、最初の本は川本和彦・たむらようこ著の『がんばらない戦略』だ。 目標達成の第1冊目が「がんばらない」ことを説く本。未来の私はがっくり肩をおとしたことだろう。 「おいおい、こいつ全然頑張る気ないぞ

        読書記録④『すみせごの贄』5/28

          ただの黒ペン

          俺は、どこにでもある黒いペンだ。0.5mmのノックして芯を出すペン。 今は机の上にうっちゃなげれて、ぼんやりと天井を見上げている。 「そろそろご飯できるよ。机片付けて」 家主の声が聞こえた。 この声が聞こえると、爪が長めの手が俺を掴む。 ラバーの部分をガリッとやられると痛いので、俺は痛みに備える。……今日は大丈夫みたいだ。 机からおり、また天井を見上げる。 家族の団欒している声が聞こえる。 バレーボールだ。 バレーボールでペンが使われるのかは知らないが、大会会場にあるペンは

          ただの黒ペン