フロー体験は意外と簡単、仕事も学びもすぐ楽しくなる
フロー体験。
心理学者ミハイ・チクセントミハイ氏によって、提唱された概念で、ポジティブ心理学の中核を占める理論である。
「心理的エネルギーを1つの目標に集中して行動することで、高いパフォーマンスや時間間隔の変容があらわれる状態」がフロー体験、もしくはフロー状態と呼ばれるものだ。
スポーツではよく「ゾーン」ともいわれている。
以前、このフロー体験について記事を書いたことがある。
記事執筆後、フロー体験に入る条件を意識して、作業や学習を行ってきた。今回はその感想を書いてみる。
感想① フロー体験は意外と簡単
まず、記事中でフロー体験に入るための4つのポイントを書いた。
POINT1|目標の設定とフィードバックの監視
POINT2|活動への没入-能力と課題のバランスをとる-
POINT3|現在起こっていることへの注意集中
POINT4|直接的に体験を楽しむ
実際、このポイントを意識するだけで、フロー体験に入れる。というか、僕たちは意識していなくてもフローに入っていることが多々ある。僕の場合、好きな小説や漫画、また面白いテーマやロジックの書籍を読んでいるときにはフローに近い状態にあった。
ポイントを意識することで、フロー体験を適用できる範囲が広がった。
記事執筆などの作業や、そのほかの学習、プログラミング、アイデア出しなど、さまざまな領域でフロー体験に入ってみてわかる。
フロー体験に入らないと、損だ。
それくらい、フロー体験は身近なものだった。
感想② マルチタスクは決まった時間に、シングルタスクを意識しよう
記事中に書いてはいなかったが、フローに入りやすい自分をつくることも大切だ。
そのポイントは1つ。
マルチタスク型ではなくシングルタスク型の脳を手に入れよう、ということである。
いろいろな本や講演、動画で言われていることである。
また、このことについては『シャーロック・ホームズの思考術』を読む中でも意識した(この話はまた今度)。
とはいっても、マルチタスクでこなしたいことが出てきてしまうのも現実。そこで僕がやっているのは、「マルチタスクは決まった時間に実行」し、「シングルタスクをデフォルト状態」にする(意識する)ことである。
私たちはデフォルトがマルチタスク(セミ・マルチタスク型)なのが普通だ。
これではフロー体験に入りやすい自分は作れない。
したがって、デフォルトをなるべくシングルタスク型に寄せるために、マルチタスクは決まった時間にまとめ、普段(ただ歩いているときでも)シングルタスクを意識するようにしてみた。
あくまで体感であるが、フロー体験に入りやすくなる。
あと、スマホを触る時間が減った。
感想③ 1日の中で何回フローに入っているかが、人生の価値を決める?
フローに入ることが日常になった一方、まったくフローに入らない日も出てくる。そういう時、今日1日の価値を考えるようになった。
もしかしたら、人生の価値は「1日の中でどれくらいフローに入れているか」によって決まるのかもしれない。
そう思うと、自分が普段行っていること、また行わざるを得ないことのフロー体験をデザインしたくなる。
フローが習慣化する。
そうなれば、人生はすぐ楽しくなる。
―<情報デザイン>カテゴリの記事をまだ書いてないことに気が付く今日―
学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。