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<前編>「本を『偵察』したことある?」学習効率を上げる読書スキル【ランタンnote】

(*ランタンnote毎日更新|4日目)

こんばんは、AKIです。
学習者のレベルアップを助けるサイト「LearnTern」の運営とかとかやってます。

本当はこの部分で近況とか書ければいいんですけど、あんまり書くことないです。最近、料理のレパートリーが増えつつあります(ちゃんと始めたのはちょうど1ヶ月前くらい)。近況おわり。

さて昨日は「学習前にやるべき3つの問いかけ」を学びました。
読んでくれた人は、3つ言えるか試してみてください。再生するのが大事です。

1日目から3日目まで、わりと学習の周りの部分を伝えてきました。ちょっとここらで、学習の具体的なスキルも伝えていこうかなと思います。

何かを学ぼうとする時、本を使うこと、多いですよね。
というわけで今日は読書に関する学習スキル。

本を『偵察』したこと、ありますか?

本を『偵察』する意味【WHY】

今日お伝えするスキルは「本の『偵察』」。
本を『偵察』するってどういうことか、わかりますか?

まあ予習みたいなものです。
これから読もうとしている本に関する情報を事前に集めていきます。偵察です。

「なんでそんなことするの? さっさと読んだほうがよくない?」

そう思うかもしれません。
ちゃんと意味があります。

学習者が本を読むとき、その目的は「本を読み切ること」ではなく「何かを学ぶこと」です。

目的を見つめた時、その本の中には読まなくていいことがあるかもしれません。逆に何度も読みたい部分もあるかもしれません。

そもそも学習目的を鑑みれば、別の本を読んだほうがいいかもしれません。

いきなり『本軍』を投入するのではなく、まず『偵察』を送る。
そうすることでリソースの節約を図るのが第一の意味です。

リソースの節約以外にも意味があります。
『偵察』することで理解を促進する場合があるのです。

知識には「構造」というものがあります。
その「構造」をあらかじめ知っておくことで、理解しやすくなるのです。

例でイメージしておきましょう。

中学で英語を学ぶまでは、過去分詞形とか仮定法とか知らないですよね。
でも英文法をちゃんと学んだ人は<言語>の「構造」をゲットできます。

次にスペイン語を学びます。
このとき、すでに過去分詞形や仮定法を知っていれば「過去分詞形はどう表すんだろう?」「仮定法はどうやるんだろう?」と考えることができるわけです。

「構造」は引き出しみたいなイメージです。
あらかじめ引き出しを用意しておければ、理解も記憶もしやすくなります。

『偵察』を「どのような引き出しを用意しておけばいいか」と問いかけながら行っていくことで、簡易版の「構造」を手に入れることができます。

最初はたぶん難しいですが、だんだん上手くなると思います。

本の何を偵察すればいいの?【WHAT】

『偵察』の「なんで」を考えてきました。
次は「なにを」「どうやって」です。

偵察目標①|メッセージ

メッセージは、その本(著者)が伝えたいこと。

本を読むにはそれなりに時間がかかります。たくさんのページ数と文章があるからです。

しかし優れた本ほどメッセージは洗練されています。
一文で表現できるようなメッセージもあるでしょう。

読む前にメッセージ(≒著者がその本を書いた目的)がわかっていれば、随分と読みやすくなるはずです。「このは重要/ここはあまり重要じゃない」といった判断もしやすくなります。

偵察目標②|コンセプト

コンセプトはこれから学ぶことの存在意義。
なぜその知識・技能は生み出されたのか、何のために存在し続けているのか。

あらゆるものにはコンセプトが存在します。
短い時間でそれを見抜くのは非常に難しいことです。

コンセプトは串みたいなもので、それを理解することで、関係する内容を一貫して(秩序をもって)理解することが可能になります。

『偵察』で見つけるのは難しいですが、チャレンジしてみましょう。

偵察目標③|知っていること/知らないこと

その本の内容のうち、自分がすでに知っていることはなにか、まったく知らないことはどれか、なんとなく知っていることはどれくらい含まれているか。

知らないことが多すぎれば、まだレベルが足りていない(他の本を読んだほうがいい)かもしれません。

章ごとにウェイトをつけてもいいです。
別に前から読まないといけないルールなんてないのです。

偵察目標④|作者の価値観

価値観、と書きましたが「常識」と言い換えてもいいでしょう。

頻出するワードやロジック。
あらかじめ、それらに慣れ親しんでおくことで読書がスムーズになります。

はじめて会う人について、先に調べておくイメージです。

偵察目標⑤|重要ポイント

当たり前です。重要なポイントを見つけておくために『偵察』しているのです。

偵察目標⑥|記憶ポイント

経験を積んでくると、「ここは覚えないとしかたないところだ」という感覚が身についてきます。今後紹介する記憶テクニックを使ったり、分散学習のスケジュールに組み込んでしまいましょう。

偵察目標⑦|構造

さっき言った「構造」です。
大事です。

<偵察目標まとめ>
・メッセージ
・コンセプト
・知っていること/知らないこと
・作者の価値観
・重要ポイント
・記憶ポイント
・構造

どうやって偵察するか【HOW】……は、明日書く

本当はこのあたりで「偵察の方法」を書くつもりだったのですが、予想以上に長くなってしまいました。

このランタンnoteは「自分を変える学習」を大テーマに掲げていますが、当然このnoteを読むだけでは変われません。

読んで理解したことを、実践して身に付けなければいけないのです。

実践とは学習です。
あなた自身の学びたいことを学んでいきましょう。

というわけで、ランタンnoteの一日あたり文字数は抑えたいと思っています。つづきは明日書きます。

僕だって学習しているし、学習のアーティストとして別の作品もつくっているのだから、ランタンnoteばかり書いているわけにもいかないのです。

僕も頑張るから、あなたも頑張って。

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「できないから、やりたい。持ってないから、欲しい。なっていないから、なりたいんだ」
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学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。